新薬承認・薬価収載

【第一部会:期待の新薬】5製品+2製品(2026年3月5日)

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2026年3月5日、厚生労働省の薬事審議会・医薬品第一部会にて、新薬として5製品の承認可否が審議され、すべて承認了承されました!

 

木元 貴祥
木元 貴祥
その他、報告品目として2製品の承認が了承されています。

 

アイリーアの4製品目のバイオ後続品が登場ですね。

 

概要について紹介していきます!

 

審議品目:5製品

●イフェクサーSRカプセル37.5mg、同SRカプセル75mg(一般名:ベンラファキシン塩酸塩)
:「全般不安症」を効能・効果とする新効能医薬品。

イフェクサー(ベンラファキシン)の作用機序と副作用【うつ病】

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現在はうつ病に対して適応を有しているSNRIですね。

 

木元 貴祥
木元 貴祥
今後は全般不安症にも使用可能となります!

 

●ルセフィ錠2.5mg、同錠5mg、同ODフィルム2.5mg(一般名:ルセオグリフロジン水和物)
:「2型糖尿病(小児用量の追加)」を効能・効果とし、小児用量(10歳以上)を追加する新用量医薬品。

【糖尿病】SGLT2阻害薬の作用機序・副作用と一覧まとめ(単剤と配合剤)

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これまで国内で承認されているSGLT2阻害薬はいずれも「成人のみ」に適応を有していましたが、ルセフィはSGLT2阻害薬で初めて小児(10歳以上)に対して使用可能となります!

 

●ドジョルビ内用液100%(一般名:トリヘプタノイン)
:「長鎖脂肪酸代謝異常症」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。

 

木元 貴祥
木元 貴祥
長鎖脂肪酸代謝異常症はこれまで適応を有している薬剤がなかったため、ドジョルビが初の治療薬となります。

 

本疾患では体内で長鎖脂肪酸が代謝できないのですが、ドジョルビは長鎖脂肪酸の代わりにエネルギー源を供給する合成中鎖脂肪酸です。

 

なお、条件付き承認制度に基づく承認申請とのことです。

 

●ジョエンジャ錠10mg、同錠30mg、同錠70mg(一般名:レニオリシブリン酸塩)
:「活性化PI3Kδ症候群」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。希少疾病用医薬品。

 

PI3Kδのシグナル伝達が過剰に活性化している免疫不全症の一種です。

 

ジョエンジャはPI3Kを選択的に阻害する薬剤で、本疾患初の治療薬になりますね。

 

●アムベルビスト静注2mL、同静注シリンジ5mL、同静注シリンジ7.5mL、同静注シリンジ10mL(一般名:ガドクアトラン水和物)
:「磁気共鳴コンピューター断層撮影における下記造影:脳・脊髄造影、躯幹部・四肢造影」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。

 

MRI用の環状型ガドリニウム造影剤で、既存の環状型ガドリニウム造影剤に比べて、ガドリニウム用量を60%に低減している製剤です!

 

木元 貴祥
木元 貴祥
複数回のMRI検査が必要な場合、生涯の暴露量を減らすことが期待できますね。

 

報告品目:2製品

●アフリベルセプトBS硝子体内注射液40mg/mL「CT」、同BS硝子体内注射用キット40mg/mL「CT」(一般名:アフリベルセプト(遺伝子組換え)[アフリベルセプト後続4])
:「中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、病的近視における脈絡膜新生血管、糖尿病黄斑浮腫」を効能・効果とするバイオ後続品。

 

既にアイリーアのバイオ後続は以下がありますので、今回は4製品目です。

  • アフリベルセプトBS「GRP」
  • アフリベルセプトBS「NIT」
  • アフリベルセプトBS「SCD」

 

●アイリーア8mg硝子体内注射液114.3mg/mL、同8mg硝子体内注射用キット114.3mg/mL(一般名:アフリベルセプト(遺伝子組換え))
:「網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫」を効能・効果とする新効能・新用量医薬品。

アイリーア(アフリベルセプト)の作用機序【加齢黄斑変性】

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これまで、当該適応はアイリーア2mg製剤にしかありませんでしたが、今後は8mg製剤にも同適応が追加されます!

 

あとがき

今回の新薬は希少疾病が多いため、なかなか臨床で見かけるケースは少ないかもしれませんね。

 

ルセフィがSGLT2阻害薬で初の小児適用(10歳以上)となりますが、SGLT2阻害薬は心不全・CKDに適応を有しているフォシーガ(ダパグリフロジン)ジャディアンス(エンパグリフロジン)の使用頻度が高いため、どこまでルセフィのシェアが伸ばせるのか注目です!

フォシーガ(ダパグリフロジン)の作用機序【糖尿病/心不全/CKD】

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以上、今回は2026年3月5日の薬事審議会・医薬品第一部会で承認了承された新薬等についてご紹介しました。

 

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

株式会社PASS MED(パスメド)代表

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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