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2025年3月6日、厚生労働省の薬事審議会・医薬品第一部会にて、新薬として4製品の承認可否が審議され、すべて承認了承されました!
その他、報告のみで了承された5製品もあります。

概要について紹介していきます!
審議品目:4製品
●ビヨントラ錠400mg(一般名:アコラミジス塩酸塩):「トランスサイレチン型心アミロイドーシス(野生型及び変異型)」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。
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ビヨントラ(アコラミジス)の作用機序:ビンマックなどとの違い【ATTR-CM】
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類薬のビンダケル(タファミジスメグルミン)やビンマックカプセル(タファミジス)は1日1回の投与ですが、ビヨントラは1日2回です。
●カムザイオスカプセル5mg、同カプセル2.5mg、同カプセル1mg(一般名:マバカムテン)
:「閉塞性肥大型心筋症」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。
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カムザイオス(マバカムテン)の作用機序【肥大型心筋症】
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国内初となるミオシン阻害薬です!

●①トレムフィア点滴静注200mg、②同皮下注200mgシリンジ、③同皮下注200mgペン、④同皮下注100mgシリンジ(一般名:グセルクマブ(遺伝子組換え))
:「①中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)、②③④中等症から重症の潰瘍性大腸炎の維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)」を効能・効果とする①新投与経路医薬品、②③新効能・新用量・剤形追加に係る医薬品、④新効能・新用量医薬品。
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トレムフィア(グセルクマブ)の作用機序と副作用【乾癬/掌蹠膿疱症】
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これまで、トレムフィアは乾癬や掌蹠膿疱症に使用されていましたが、潰瘍性大腸炎にも使用可能となります!
トレムフィアと同様の作用機序(IL-23p19サブユニット阻害)を有するスキリージ(リサンキズマブ)やオンボー(ミリキズマブ)は既に潰瘍性大腸炎で使用されていますね。
以下の記事で潰瘍性大腸炎に使用する生物学的製剤の一覧表をまとめています。
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オンボー(ミリキズマブ)の作用機序【潰瘍性大腸炎/クローン病】
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●リブマーリ内用液10mg/mL(一般名:マラリキシバット塩化物)
:「アラジール症候群及び進行性家族性肝内胆汁うっ滞症における胆汁うっ滞に伴うそう痒」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。
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リブマーリ(マラリキシバット)の作用機序【アラジール症候群】
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IBAT阻害薬は、慢性便秘症に使用するグーフィス(エロビキシバット)に次いで2製品目です。
報告品目:5製品
●カーボスター透析剤2号・L、同透析剤2号・P
:「慢性腎不全における透析型人工腎臓の灌流液として、以下の要因を持つものに用いる。▶無糖の透析液では、血糖値管理の困難な場合。▶カルシウム濃度の高い透析液では、高カルシウム血症を起こすおそれのある場合」を効能・効果とする類似処方医療用配合剤。
●ベピオウォッシュゲル5%(一般名:過酸化ベンゾイル)
:「尋常性ざ瘡」を効能・効果とする新用量・剤形追加に係る医薬品。
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ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)の作用機序と副作用【尋常性ざ瘡(ニキビ)】
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現在は、ベピオゲル2.5%とベピオローション2.5%が承認されていますが、今は5%が追加です!
“ウォッシュ”と付いている通り、洗顔後に塗布し、5~10分後に洗い流すようですね。
●リツキサン点滴静注100mg、同点滴静注500mg(一般名:リツキシマブ(遺伝子組換え))
:「ネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイド依存性)」を効能・効果とする新効能・新用量医薬品。
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リツキサン(リツキシマブ)の作用機序と副作用【悪性リンパ腫】
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●リバルエンLAパッチ25.92mg、同LAパッチ51.84mg(一般名:リバスチグミン)
:「軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制」を効能・効果とする新剤形医薬品。
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リバルエンLAパッチ(リバスチグミン)の作用機序【アルツハイマー型認知症】
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持続放出性リバスチグミン経皮吸収型製剤です!
これまで、リバスチグミンの経皮吸収型製剤はイクセロンパッチやリバスタッチパッチがありましたが、1日1回の貼付が必要でした。

●①オンボー点滴静注300mg、②同皮下注100mgオートインジェクター、③同皮下注100mgシリンジ、④同皮下注200mgオートインジェクター、⑤同皮下注200mgシリンジ(一般名:ミリキズマブ(遺伝子組換え))
:「中等症から重症の活動期クローン病の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)」を効能・効果とする①新効能・新用量医薬品、②③新効能・新用量・その他の医薬品、④⑤新効能・新用量・剤形追加に係る医薬品。
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オンボー(ミリキズマブ)の作用機序【潰瘍性大腸炎/クローン病】
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これまで、オンボーは潰瘍性大腸炎に使用されていましたが、今後はクローン病にも使用可能となりますね。
同様の作用機序(IL-23p19サブユニット阻害)を有するスキリージ(リサンキズマブ)は既にクローン病で使用可能です。トレムフィア(グセルクマブ)はクローン病の適応拡大を申請中です。
あとがき
今回の注目は、閉塞性肥大型心筋症に対して初の治療薬・初の作用機序を有するカムザイオス(マバカムテン)でしょうか。
その他、よく見かけそうな新薬としては、リバルエンLAパッチ(リバスチグミン)ですね。

以上、今回は2025年3月6日の薬事審議会・医薬品第一部会で承認了承された新薬等についてご紹介しました!
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