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2024年11月22日、厚労省は既存薬の適応拡大等が8製品を承認しました。
適応拡大等:8製品
●レボレード錠12.5mg、同錠25mg(一般名:エルトロンボパグ オラミン)
●ロミプレート皮下注250µg調製用(一般名:ロミプロスチム(遺伝子組換え))
●リツキサン点滴静注100mg、同点滴静注500mg(一般名:リツキシマブ(遺伝子組換え))
:「慢性特発性血小板減少性紫斑病(小児用量の追加)」を対象疾患とする新用量医薬品。
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リツキサン(リツキシマブ)の作用機序と副作用【悪性リンパ腫】
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いずれもこれまでは「成人」に対しての適応しかありませんでしたが、今後は「1歳以上」の小児に関する新用量が追加されました!
●キイトルーダ点滴静注100mg(一般名:ペムブロリズマブ(遺伝子組換え))
:「局所進行子宮頸がん」を効能・効果とする新効能・新用量医薬品。
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キイトルーダ(ペムブロリズマブ)の作用機序【消化器がん/MSI-High固形がん】
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進行・再発の子宮頸がんに対しては既に適応を有していましたが、今後は局所進行子宮頸がんに対して化学放射線療法(シスプラチンを含む)との併用で使用可能となりました。
●イミフィンジ点滴静注120mg、同点滴静注500 mg(一般名:デュルバルマブ(遺伝子組換え))
:「進行・再発の子宮体がん」を効能・効果とする新効能・新用量医薬品。
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イミフィンジ(デュルバルマブ)の作用機序と副作用【肺/胆/肝/子宮体がん】
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これまで、進行・再発の子宮体がんの一次治療はTC療法(パクリタキセル+カルボプラチン)が標準でしたが、これにイミフィンジを上乗せすることで生存期間の有意な延長が認められています!
また、ミスマッチ修復機能正常(pMMR)の場合にはリムパーザ(オラパリブ)を上乗せします。
●リムパーザ錠100mg、同錠150mg(一般名:オラパリブ)
:「ミスマッチ修復機能正常(pMMR)の進行・再発の子宮体がんにおけるデュルバルマブ(遺伝子組換え)を含む化学療法後の維持療法」を効能・効果とする新効能・新用量医薬品。
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リムパーザ(オラパリブ)の作用機序【卵巣/乳/膵/前立腺がん】
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ミスマッチ修復機能には、「正常(pMMR)」と「異常(dMMR)」がありますが、pMMRの進行・再発の子宮体がんの場合、TC療法+イミフィンジにリムパーザも上乗せします。
dMMRの場合は、TC療法+イミフィンジです。
●アレックスビー筋注用(一般名:RSウイルスPreF3抗原)
:「RSウイルスによる感染症の予防」を効能・効果とする新用量医薬品。
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アレックスビー筋注用の作用機序【RSウイルス感染ワクチン】
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これまでは60歳以上が対象でしたが、50歳以上に拡大されました!
●ランダ注10mg/20mL、同注25mg/50mL、同注50mg/100mL(一般名:シスプラチン)
:「子宮頸がん」を効能・効果とする新用量医薬品。
先ほどの局所進行子宮頸がんに対するキイトルーダと化学放射線療法との併用で用いるための適応拡大ですね。
あとがき
今回は既存薬の適応拡大でしたが、新たな治療選択肢として期待できる治療法が多い印象です。
進行・再発の子宮体がんの一次治療におけるTC療法(パクリタキセル+カルボプラチン)+イミフィンジ±リムパーザも、十年以上ぶりの一次治療に対する新規治療であるため、期待大です!!
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イミフィンジ(デュルバルマブ)の作用機序と副作用【肺/胆/肝/子宮体がん】
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以上、今回は2024年11月22日に適応拡大された医薬品について概要をご紹介しました!
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