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2026年5月25日、厚労省の薬事審議会・医薬品第二部会にて、「特発性の慢性蕁麻疹」を対象疾患とするラプシド錠(レミブルチニブ)の承認可否が審議される予定です!
ノバルティス ファーマ|申請のニュースリリース
現時点では未承認です。
基本情報
| 製品名 | ラプシド錠25mg |
| 一般名 | レミブルチニブ |
| 製品名の由来 | |
| 製造販売 | ノバルティス ファーマ(株) |
| 効能・効果 | 特発性の慢性蕁麻疹(既存治療で効果不十分な患者に限る) |
| 用法・用量 | 1日2回経口投与? |
| 収載時の薬価 | |
| 発売日 |
既に米国でも承認されていて、日本での承認も期待されています。
BTK阻害薬自体は、血液腫瘍領域で既にいくつか承認・販売されています。
- イムブルビカ(イブルチニブ):マントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病など
- カルケンス(アカラブルチニブ):マントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病
- ベレキシブル(チラブルチニブ):原発性マクログロブリン血症など
- ブルキンザ(ザヌブルチニブ):慢性リンパ性白血病、原発性マクログロブリン血症など
- ジャイパーカ(ピルトブルチニブ):マントル細胞リンパ腫、慢性リンパ性白血病など
今回は慢性特発性蕁麻疹と共に、ラプシド(レミブルチニブ)の作用機序とエビデンスについてご紹介します。
蕁麻疹とアレルギー
皮膚が赤くなって痒みを伴うような軽い蕁麻疹はご経験さ
ヒトの皮膚の表面には角層(表皮の最外層)があり、外部
角層の下に表皮と真皮がありますが、真皮には蕁麻疹の原
この肥満細胞は、B細胞の産生するIgE抗体とよく結合して存在しています。
何らかのアレルギー物質(アレルゲン)が体内に入ると、アレルゲンは肥満細胞のIgE抗体と結合します。そうすると肥満細胞が活性化され、ヒスタミンなどのア

このヒスタミンが皮膚の毛細血管に作用すると、血液成分
いわゆる、アレルギー反応が引き起こさ、これが蕁麻疹の原因となります。
慢性特発性蕁麻疹
このような蕁麻疹を引き起こしやすい刺激として、汗、薬物、物理的刺激(こすれ、圧迫、冷感、温熱)、食品、等が挙げられます。
食物アレルギーによる腫れや痒みも蕁麻疹の一種です。
アレルゲンの原因が特定できればよいのですが、蕁麻疹患者さんの70%以上は原因が特定できないと言われています。このように、明確なアレルゲンなどの外的要因なしに、6週間以上にわたって痒みを伴う蕁麻疹のことを「特発性の慢性蕁麻疹」と呼んでいます。1)
このタイプの蕁麻疹は毎日のように症状が現れ、予測不能な症状の再燃により、睡眠不足や精神的な負担を引き起こし、患者さんのQOLに極めて大きな影響を及ぼします。
治療
第一選択薬として抗ヒスタミン薬(H1受容体遮断薬)が使用されますが、増量しても半数以上の患者さんで症状が持続すると言われています。1)
既存の治療で効果不十分な場合、ゾレア皮下注(オマリズマブ)やデュピクセント皮下注(デュピルマブ)などの生物学的製剤が使用されることもありますね。
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デュピクセント(デュピルマブ)の作用機序【アトピー性皮膚炎/気管支喘息/副鼻腔炎】
続きを見る
ただし、生物学的製剤はいずれも注射剤のため、新たな経口薬の選択肢が望まれていました。
ラプシド(レミブルチニブ)の作用機序:BTK阻害薬
ラプシドは、当疾患初の経口のBTK阻害薬です!
BTKは、肥満細胞の表面にある高親和性IgE受容体(FcεRI)の下流に位置していて、シグナル伝達の鍵となる酵素です。
ラプシドはBTKの活性化を阻害することで、上流からのヒスタミンやその他の炎症性メディエーターの放出そのものを抑制すると考えられていますね。

エビデンス紹介:REMIX-1試験・REMIX-2試験
根拠となった臨床試験(REMIX-1試験・REMIX-2試験)をご紹介します。2)
慢性特発性蕁麻疹の患者さんを対象に、ラプシド群とプラセボ群の有用性を検証した2つの国際共同第Ⅲ相試験です(日本はREMIX-1試験に参加)。
主要評価項目は「12週時点の蕁麻疹活動性スコア(UAS7)*のベースラインからの変化量」とされ、結果は以下の通りでした。
| 試験群 | ラプシド群 | プラセボ群 |
| REMIX-1試験: UAS7のベースラインからの変化量 |
-20.0 | -13.8 |
| P<0.001 | ||
| REMIX-1試験: UAS7が0の発生率 |
31.1% | 10.5% |
| REMIX-2試験: UAS7のベースラインからの変化量 |
-19.4 | -11.7 |
| P<0.001 | ||
| REMIX-2試験: UAS7が0の発生率 |
27.9% | 6.5% |
*蕁麻疹活動性スコア(UAS7):スコアは「0〜42」の範囲で評価され、スコアが高いほど疾患の活動性(症状)が重度であることを示す。
ラプシド群で有意な改善効果が示されていますね!
副作用
後日更新予定です。
臨床試験では、感染症や出血などの副作用が報告されていました。
用法・用量
後日更新予定です。
臨床試験では、1日2回経口投与とされていました。
収載時の薬価
現時点では未承認かつ薬価未収載です。
まとめ・あとがき
ラプシドはこんな薬
- 特発性慢性蕁麻疹に対する初のBTK阻害薬
- 肥満細胞のBTKを阻害することで、ヒスタミン等の炎症性サイトカインの放出を抑制
- 1日2回経口投与
慢性特発性蕁麻疹は日常生活に大きな支障をきたす疾患ですが、これまでは注射薬以外の選択肢が限られていました。
生物学的製剤(ゾレア皮下注、デュピクセント皮下注)との使い分けや位置付けについては、今後の検討が待たれるところです。
以上、本日は慢性特発性蕁麻疹に対するラプシド(レミブルチニブ)を紹介いたしました。
引用文献・資料等
- 蕁麻疹診療ガイドライン 2018
- REMIX-1試験・REMIX-2試験:N Engl J Med 2025;392:984-994
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