7.炎症・免疫・アレルギー

シダトレンスギ花粉舌下液の作用機序【花粉症】

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「スギ花粉症(減感作療法)」を効能・効果とする「シダトレン スギ花粉 舌下液」が2014年の1月17日に承認されたました!

本剤は花粉症の根治が目指せる「減感作療法」剤です!^^

注意

その後、販売中止になり、2021年3月31日の経過措置期間も終わりました。

代替品はシダキュアスギ花粉舌下錠です。

 

本日は花粉症とシダトレン スギ花粉 舌下液についてご紹介します☆

 

花粉症について

今は花粉症が落ちるいている時期ですが、9月下旬~10月頃になるとスギ花粉が飛散され始めます。

毎年花粉症の時期は辛いので、そろそろ心配な時期になってきました・・・。

さて、そのような花粉症のメカニズムについてご紹介します^^

 

私たちの体は、“花粉”という異物(アレルゲン)が侵入すると排除しようとする機構が働きます。

この排除機構に関わっているのが「肥満細胞(マスト細胞)」です。

生体内に入り込んだ異物(花粉)が肥満細胞に結合すると、肥満細胞から大量のヒスタミンが分泌されます。

このヒスタミンがH1受容体(ヒスタミン受容体)に結合することで、様々なアレルギー関連症状が発現します。

具体的には、花粉をくしゃみで吹き飛ばす、鼻水・涙で洗い流す、鼻づまりで中に入れないよう防御するなどの症状が出てきます。

 

対処療法としては、ヒスタミンがH1受容体に結合するのを抑えるH1ブロッカー(ザジテン、セルテクト、アゼプチン、アレグラ、アレジオン、等)が代表的です。

※参考:H1ブロッカーの記事はこちら

 

シダトレンスギ花粉舌下液の作用機序

本日ご紹介するシダトレンスギ花粉舌下液は、スギ花粉を主成分とする薬剤で、花粉症の根治が目指せる「減感作療法」剤です!

 

上記のように、花粉が体内に侵入すると「排除しようとする機構」が働きますが、スギ花粉(抗原)を少量ずつ体内に投与することで、この機構を徐々に弱めていくのが減感作療法です♪

ようするに、体にスギ花粉を慣らせていき(異物と認識させなくする)、花粉症の発症そのものを抑えるということです。

 

注意事項

アレルギーの発現には注意する必要がありますので、「減感作療法に十分精通した医師・医療機関のみ用いられ、調剤薬局においては、調剤前に当該医師・医療機関を確認してから調剤すること」が承認条件となっていますので使用する際にはご注意ください。

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

株式会社PASS MED(パスメド)代表

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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