PASSMED公式LINEの登録者特典|当サイトに掲載している図表の元データ&学習支援AI 薬科GPTをプレゼント♪
今回は「高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症」を効能効果とするクレストール錠(一般名:ロスバスタチン)の作用機序についてご紹介します。
高脂血症(脂質異常症)について
高脂血症は、現在では「脂質異常症」と呼ばれている疾患です。
厚生労働省の「平成26年(2014)患者調査の概況」によると、脂質異常症の患者さんの総数は206万2000人と推計されており、その数は年々増えているようです。
やはり、その理由として食生活の欧米化、運動不足などが関与していると考えられます。
このような脂質異常症に関連する生体内の脂質には以下の3つの種類があります。
- LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
- 中性脂肪(トリグリセライド)
- HDLコレステロール(善玉コレステロール)
脂質異常症とは、
- LDLコレステロールもしくは中性脂肪が基準値以上に増えた場合、
または、
- HDLコレステロールが基準値未満に減った場合、
に診断されます。
高脂血症(脂質異常症)の治療
高脂血症(脂質異常症)の治療は、
- 食事療法
- 運動療法
- 薬物療法
です。
高脂血症は多くの場合、食事や運動などの生活習慣が大きく関係しています。
従って、治療の基本は食事療法と運動療法で、長期的に継続する必要があります。
食事療法と運動療法で脂質が改善しない場合、もしくは緊急を要する場合(心筋梗塞、脳梗塞)には薬物療法を行います。
クレストール(ロスバスタチン)の作用機序
肝臓で合成されるLDLコレステロールは、アセチル-CoAを元としてHMG-CoAが作られます。
このHMG-CoAは「HMG-CoA還元酵素」によってメバロン酸へと変換されます。
その後、メバロン酸がコレステロールへと変換され、血中に放出されます。
ロスバスタチンはHMG-CoA還元酵素を選択的に阻害することで、肝臓でのLDLコレステロール合成を阻害し、結果として血中のLDLコレステロールを減少させることができます☆
副作用・注意事項
主な副作用は筋肉痛や肝機能障害、便秘・下痢等で、重篤な副作用としては横紋筋融解症が知られています。
用法用量
「通常、成人にはロスバスタチンとして1日1回2.5mgより投与を開始するが、早期にLDL-コレステロール値を低下させる必要がある場合には5mgより投与を開始してもよい。」とされています。
以上、今回は高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症に対するクレストール(一般名:ロスバスタチン)の作用機序について簡単にご紹介しました。
\ 新薬情報オンラインの運営者が執筆! /
薬剤師におススメの記事
失敗しない薬剤師の転職とは?
数多く存在する薬剤師専門の転職エージェントサイト。
どこに登録したらいいのか悩むことも少なくありません。そんな転職をご検討の薬剤師さんに是非見ていただきたい記事を公開しました。
- 新薬情報オンラインの薬剤師2名が実際に利用・取材!
- 各サイトの特徴等を一覧表で分かりやすく掲載!
- 絶対にハズレのない厳選の3サイトを解説!
上手に活用してあなたの希望・条件に沿った【失敗しない転職】を実現していただけると嬉しいです!
-
薬剤師の転職サイト3選|評判・求人特徴とエージェントの質を比較
続きを見る
日々の情報収集に最適
-
薬剤師の勉強・情報収集に役に立つ無料サイト・ブログ8選