新薬承認・薬価収載

【第二部会:期待の新薬】4製品(2023年4月24日)

2023年4月24日、厚労省の薬食審医薬品第二部会にて、既存4製品の適応拡大等が報告され、全て承認が了承されました!

 

木元 貴祥
今回は審議品目はなく、全て報告品目でした。

 

今回は概要について紹介しています。

 

報告品目:4製品

●ヴァンフリタ錠17.7mg、同錠26.5mg(一般名:キザルチニブ塩酸塩)
:「未治療のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病」を効能・効果とする新効能・新用量医薬品。

ヴァンフリタ(キザルチニブ)の作用機序:ゾスパタとの違い・比較【AML】

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これまでは“再発又は難治性”の急性骨髄性白血病にしか使用できませんでしたが、今後は一次治療から使用可能となります!

 

木元 貴祥
類薬のゾスパタ(ギルテリチニブ)より一歩リードですね。

 

一次治療では、シタラビンと併用するため、同日シタラビンの承認も了承されました↓↓。

 

●キロサイド注20mg、同注40mg、同注60mg、同注100mg、同注200mg(一般名:シタラビン)
:「急性白血病」を効能・効果とする新用量医薬品。
●キロサイドN注400mg、同N注1g(一般名:シタラビン)
:「急性白血病」を効能・効果とする新効能・新用量医薬品。

 

いずれも公知申請として申請されていたようです。

 

●スキリージ皮下注150mgシリンジ1mL、同皮下注150mgペン1mL、同皮下注75mgシリンジ0.83mL(一般名:リサンキズマブ(遺伝子組換え))
:「既存治療で効果不十分な掌蹠膿疱症」を効能・効果とする新効能・新用量医薬品。

スキリージ皮下注(リサンキズマブ)の作用機序と特徴【乾癬/クローン病】

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掌蹠膿疱症に対しては既に類薬のトレムフィア(グセルクマブ)が使用できますが、スキリージも新たな選択肢に加わります。

 

あとがき

今回は審議品目はなく、全て報告品目でした。

品目数は少ないものの、ヴァンフリタの一次治療への適応拡大は期待できると思います。

 

以上、2023年4月24日の厚労省の薬食審医薬品第二部会で承認了承された医薬品の概要をご紹介しました!

 

 

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木元 貴祥

株式会社PASS MED(パスメド)代表

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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