新薬承認・薬価収載

【効能効果追加】2製品(2022年1月21日)

2022年1月21日、厚労省は新型コロナウイルス関連の2製品の適応拡大を承認しました!

 

うち、1製品は特例承認です。

 

いずれも前日の2022年1月20日の厚労省の薬食審医薬品第二部会で承認了承されたばかり!早いですね~♪

 

木元 貴祥
今回は概要についてご紹介していきましょう。

 

特例承認:1製品

●コミナティ筋注5~11歳用(一般名:トジナメラン)
:「SARS-CoV-2による感染症の予防」を効能・効果とする新用量医薬品(5~11歳の適応拡大)。

コミナティ、ダイチロナ、コスタイベなどの作用機序【新型コロナウイルス】

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これまでは12歳以上に限定されていましたが、小児に対して適応拡大されました!

 

同時期に日本小児科学会から「ワクチン接種の考え方」も発出されていますので、ご参考ください。

<5~11歳小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方>

  1. 子どもをCOVID-19から守るためには、周囲の成人(子どもに関わる業務従事者等)への新型コロナワクチン接種が重要です。
  2. 基礎疾患のある子どもへのワクチン接種により、COVID-19の重症化を防ぐことが期待されます。基礎疾患を有する子どもへのワクチン接種については、本人の健康状況をよく把握している主治医と養育者との間で、接種後の体調管理等を事前に相談することが望ましいと考えます。
  3. 5~11歳の健康な子どもへのワクチン接種は12歳以上の健康な子どもへのワクチン接種と同様に意義があると考えています。健康な子どもへのワクチン接種には、メリット(発症予防等)とデメリット(副反応等)を本人と養育者が十分理解し、接種前・中・後にきめ細やかな対応が必要です。
  4. 接種にあたっては、接種対象年齢による製剤(12歳以上用と5~11歳用のワクチンでは、製剤・希釈方法・接種量が異なります)の取り扱いに注意が必要と考えます。また、集団接種を実施する場合においても、個別接種に準じて、接種前の問診と診察を丁寧に行い、定期接種ワクチンと同様の方法で実施することが望ましいです。

 

適応拡大:1製品

●アクテムラ点滴静注用80mg、200mg、400mg(一般名:トシリズマブ(遺伝子組換え))
:「SARS-CoV-2による肺炎(ただし、酸素投与を要する患者に限る)」を効能・効果とする新効能・新用量医薬品。

アクテムラ(トシリズマブ)の作用機序【関節リウマチ】

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主に中等症Ⅱ以上の新型コロナウイルスに対して、副腎皮質ステロイド薬と併用で使用されますね!

 

上記の記事では他疾患の関節リウマチについて解説していますが、作用機序は同様です。IL-6受容体の働きを抑制することで、体内の過剰な炎症反応を抑制できると考えられています。

 

あとがき

2022年1月21日の第二部会通過からスピード承認です!

 

ちなみに1月21日には新薬もいっぱい承認されていますので、併せてご確認くださいませ。

【新薬+再生医療等製品】9製品+3製品(2022年1月20日)

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新型コロナウイルスに対する選択肢が増えるのは朗報ではないでしょうか。

 

木元 貴祥
早く収束して日常が戻ってくることを切望しています。

 

以上、今回は2022年1月21日に適応拡大された2製品について概略をご紹介しました~!

 

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

株式会社PASS MED(パスメド)代表

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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