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アリセプト(一般名:ドネペジル)の適応に2014年9月19日、「レビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制」が追加されました。
製薬会社
- 製造販売元:エーザイ(株)
今回はレビー小体型認知症とアリセプト(ドネペジル)の作用機序についてご紹介します。
物忘れと認知症(レビー小体型認知症)
物忘れには「加齢」によるものと「認知症」が原因となるものがあります。
加齢によるものは、脳の生理的な老化が原因で起こり、その程度は一部の物忘れであり、ヒントがあれば思い出すことができます。
本人にも自覚はありますが、進行することはなく、日常生活にも支障は無いと言われています。
一方、認知症は、脳の神経細胞の急激な破壊により起こり、物事全体がすっぽりと抜け落ち、ヒントがあっても思い出すことができません。
本人に自覚はないことが一般的で、進行性かつ日常生活に支障をきたします。
このような認知症の中でも最も多いのが「アルツハイマー型認知症」で、認知症全体の約6割を占めています。
一般的に認知症=アルツハイマーと認識をされる方も多いと思いますが、認知症の中には、脳血管障害によって発現するものや、レビー小体と呼ばれるタンパク質が脳内の神経に蓄積することによって発現するもの、等もあります。
レビー小体型認知症は、
アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症に続いて多いタイプで、認知症全体の約20%を占め、推定患者数は30~60万人程度といわれています。
レビー小体型認知症の症状と原因
レビー小体型認知症にみられる特徴的な症状としては、
- 認知機能の動揺
- 繰り返し現れる幻視
- レム睡眠行動障害
- パーキンソン症状(パーキンソニズム)
が知られています。
認知症は、脳内神経伝達物質であるアセチルコリンの量(活性)が低下してしまっているために引き起こされると考えられています。
また、アセチルコリンは「アセチルコリンエステラーゼ」と呼ばれる酵素によって分解されていきます。
アリセプト(ドネペジル)の作用機序
アリセプトはアセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害する薬剤です。
アセチルコリンエステラーゼが阻害されることによってアセチルコリンの分解が抑えられ、結果として脳内のアセチルコリン量が回復します。
このような作用機序によって認知症の症状改善効果が期待されているのがアリセプトです!
あとがき
これまでレビー小体型認知症の適応で承認された医薬品はなかったのですが、臨床現場ではアリセプトが適応外使用されていた実態がありました。
これまで適応のなかったレビー小体型認知症にも適応追加されましたので患者さんにとっては朗報ではないでしょうか♪
ちなみに、「レビー小体型認知症に伴うパーキソニズム」に使用できる薬剤として、トレリーフ(一般名:ゾニサミド)が2018年から使用可能になっています!
以上、本日はレビー小体型認知症に対するアリセプトをご紹介しました☆
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