ふるさと納税をe-Taxで確定申告する場合、
- 入力画面で複数件まとめて入力して大丈夫なのか?
- 寄附金受領証明書の提出は省略で大丈夫なのか?
- 上記を併用しても大丈夫なのか?
- xmlデータを利用すれば上記は全て不要なのか?
について調べているキミ向けの記事やで!

なので税務署と税理士に確認してきた結果、「上記は全てOK」との回答を得たよ!
その根拠と共に、何故これが調べてもあまり分からずにややこしいのかについて解説していくわ~。ふるさと納税の概要については以下の記事を参考にしてみてなっ♪
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ふるさと納税の理念や概要について解説!薬剤師・看護師の節税・節約にぴったり!
続きを見る
また、2021年度分(2022年の確定申告)からは、各ふるさと納税サイト(特定事業者)から申し込んだ寄付を1つにまとめた「寄附金控除に関する証明書(電子データ)」を利用すれば、そもそも紙の証明書や個別の入力が不要になったで。
【出典】国税庁|ふるさと納税に係る寄附金控除に関する証明書等について
電子データ(xmlファイル)を用いた方法とメリットについても解説していくでーーー!
ふるさと納税と申告方法
サラリーマンがふるさと納税する場合、申告方法としては以下の2種類がある。
- ワンストップ特例制度を利用
- 確定申告(e-Taxなど)
ワンストップ特例制度を利用する場合、都度、寄付した自治体に書類を提出するんやけど、できる人が限られてるのが注意点や(以下のフロー図参照)。
ワンストップ特例制度を利用する場合、具体的なやり方については以下の記事で解説しとるで。
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ふるさと納税のワンストップ特例制度の具体的な申請方法を解説!
続きを見る

紙の寄付金受領証明書を利用したe-Tax
まずは従来通り、各自治体から届いた紙の「寄付金受領証明書」を用いたe-Taxからや。
本記事ではふるさと納税の部分だけ抜粋しとるけど、大枠のやり方については以下の記事で解説しとるから参考にしてみてな!
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【2025年版】確定申告はe-Taxで簡単に!税務署に行かなくてOK
続きを見る
確定申告画面を進めていくと、所得控除として「寄附金控除」を選択する画面がある。これがふるさと納税を入力する部分やな。
そして少し進むと、こんな画面が表示されるんやけど・・・。
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> 寄附金の証明書を1件ずつ入力してください。<
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
\(^o^)/
まじ?
え、件数、20件くらいあるんやけど?
え、え、メンド・・・まじ?
ってなると思う。

でも安心してな。分かり辛いけど、ちゃんとQ&Aには書いてあるんや。
寄附金の入力件数が多い場合の入力方法について
国税庁の確定申告Q&Aページがあるんやけど、ココに色々質問が載ってるんよ。
ふるさと納税の件数が多い場合についてはこれやな。
<寄附金の入力件数が多い場合の入力方法について>
寄附金の受領証明書等を確定申告書とともに書面で提出される方は、以下の種類ごとに金額をまとめて入力することができます。
(1) 国に対する寄附金
(2) 都道府県、市区町村に対する寄附金(ふるさと納税など)
(3) 日本赤十字社に対する寄附金※
(4) 共同募金会に対する寄附金※
(5) 政党及び政治資金団体に対する寄附金
(6) 認定NPO法人等に対する寄附金※
(7) 公益社団法人及び公益財団法人等に対する寄附金※
(8) 上記(1)~(7)以外の寄附金控除に該当する寄附金 ※
(※) 上記(3)、(4)、(6)、(7)、(8)については、寄附先の所在地が住所地の都道府県か住所地以外の都道府県かなど、「寄附金の種類の詳細」の選択がありますので、その選択する種類ごとにまとめて入力を行ってください。
【出典】令和6年分 確定申告書等作成コーナーよくある質問|寄附金の入力件数が多い場合の入力方法について

ふるさと納税は上記の(2)に該当するから、ふるさと納税をまとめて入力してもOK!ってことや。
具体例も上記Q&Aページに載ってるんやけど、こんな感じ。
寄附金の内訳
① A市(ふるさと納税):6,000円
② B市(ふるさと納税):5,000円
③ C市(ふるさと納税):10,000円
④ D市(ふるさと納税):20,000円
⑤ E市(ふるさと納税):5,000円
⑥ F市(ふるさと納税):5,000円
⑦ 日本赤十字社を通じて支払った一定の義援金:8,000円
⑧ 住所地の日本赤十字社支部に対する寄附金:10,000円
⑨ 住所地の日本赤十字社支部に対する寄附金:4,000円
入力する単位
1件目(①~⑥)→51,000円
2件目(⑦)→8,000円
3件目(⑧~⑨)→14,000円
実際にワイはe-Taxで確定申告した時、ふるさと納税件数が20件程あったけど、合算額を一つにまとめて提出したで~。
寄附金受領証明書
e-Taxの入力画面
その年の一番最初に寄付した「日付」と「自治体名 他」と入力して、金額は合算でOK!
そのまま確定申告の作成を進めていくと、最後に申告書が作成されて提出書類等が表示されるんやけど、その中に「寄付した団体等から交付を受けた寄附金の受領書等」は「提出省略」に該当するって書いてある。

第三者作成書類の添付省略の制度(e-Tax限定):5年間保管
省略できる書類は決まっていて、具体例についても「令和5年分 確定申告書等作成コーナーよくある質問」に掲載されとる。それがこれや。
- 給与所得者の特定支出控除の特例に係る支出の証明書
- 個人の外国税額控除に係る証明書
- 雑損控除の証明書
- 医療費の領収書、セルフメディケーション税制の医薬品購入の領収書、一定の取組を明らかにする書類
- 医療費に係る使用証明書等
- 社会保険料控除の証明書
- 小規模企業共済等掛金控除の証明書
- 生命保険料控除の証明書
- 地震保険料控除の証明書
- 寄附金控除の証明書
- 勤労学生控除の証明書
- 住宅借入金等特別控除に係る借入金の年末残高証明書
- 特定増改築等住宅借入金等特別控除(バリアフリー改修工事)に係る借入金の年末残高証明書
- 特定増改築等住宅借入金等特別控除(省エネ改修工事等、多世帯同居改修工事)に係る借入金の年末残高証明書
- 政党等寄附金特別控除の証明書
- 認定NPO法人寄附金特別控除の証明書
- 公益社団法人等寄附金特別控除の証明書
- 特定震災指定寄附金特別控除の証明書
【出典】e-Taxを利用して所得税の確定申告書を提出する場合の「生命保険料控除の証明書」などの第三者作成書類の添付省略の制度について教えてください。より一部抜粋
ふるさと納税は上記の「寄付金控除の証明書」に該当するから、e-Taxで確定申告する場合、提出省略が可能!!
ただし、上記ページにも注意書きがあるんやけど、証明書は5年間保管しとかなアカン。
入力内容を確認するため、必要があるときは、原則として法定申告期限から5年間、税務署等からこれらの書類の提出又は提示を求められることがあります。この求めに応じなかった場合は、これらの書類については、確定申告書に添付又は提示がなかったものとして取り扱われます。

2024年度分(2024年1月~12月)の法定申告期限は2025年3月15日やから、5年間とすると・・・
- 2030年3月15日まで保管
が必要ってことになるな。
法定申告期限が土日祝日の場合、その直後の業務日(平日)
まとめて入力かつ提出省略は可能?
ここまで国税庁のQ&Aを参考に、e-Taxで確定申告する場合には
- ふるさと納税額をまとめて入力可能
- 証明書の提出が省略可能
ということを解説してきたで!
で、気になるのが、「これを併用して利用しても大丈夫か?」ってことや。
なんでそう思ったかと言うと・・・
ネットで調べると国税庁の「確定申告書等作成コーナーよくある質問」の平成29年のQ&Aページにこんなんが残って掲載されとったからや(現在は削除済)。
平成29年分 確定申告書等作成コーナーよくある質問|寄附の件数が多い場合(おおむね3件以上)の入力について
えーと・・・、提出を省略する場合は「入力方法(1)」と・・・。
- 寄附の全件について、寄附金控除の入力画面に表示される各欄の入力を行う必要があります。
- 件数が多い場合など、金額をまとめて入力した分については、提出又は提示しなければなりません。

って思ってまうんや。ワイもキミも同じこと思ったんちゃう??
でも安心してな。平成30年以降の同Q&Aからはこのフローチャートは削除されとる。
なので今現在は各Q&Aに従って、
- ふるさと納税額をまとめて入力可能
- 証明書の提出が省略可能(e-Taxの場合)
ってことになる。
ワイは心配性やから、最寄りの税務署と税理士にちゃんと電話で確認して裏を取ったで!
とぅるるる・・・とぅるるる・・・・
- Q:e-Taxでふるさと納税額をまとめて入力した場合でも寄付金受領証明書の提出は省略で問題ありませんか?
- A:はい、問題ありません。ただし、証明書は5年間必ず保管しておいてください。
当サイト(メディカルタックス)調べ
xmlデータで交付された寄付金控除証明書を利用したe-Tax
2021年度の確定申告からは紙だけでなく、xmlデータで交付された寄付金控除証明書でもe-Tax可能になったんよ。
【出典】楽天ふるさと納税 > [ふるさと納税はじめてガイド] 確定申告について
楽天の場合、申請すれば数日後にxmlファイルがダウンロードできるで(2025年1月からは即時発行可能)。
確定申告画面の冒頭もしくはふるさと納税額入力のところで、「データで交付された証明書等の入力」から上記xmlファイルをアップロード!
アップロードすると、寄付した自治体名や金額が一気に入力できるから、めちゃくちゃ簡単や!
紙の寄付金受領証明書は不要?廃棄可能?
xmlデータをアップロードしてe-Taxの確定申告を完了すれば、紙の寄付金受領証明書は廃棄してもOK。なんて素晴らしい制度!
根拠は国税庁のHPに記載があるで。
寄附金控除の適用を受けるためには、所得税の確定申告書に特定寄附金の受領者が発行する寄附ごとの「寄附金の受領書」等の添付が必要ですが、令和3年分以後の確定申告においては、特定寄附金の受領者が地方団体である場合(特定寄附がふるさと納税である場合)は、寄附ごとの「寄附金の受領書」に代えて、特定事業者が発行する年間寄附額を記載した「寄附金控除に関する証明書」を添付することができます。
【出典】国税庁|ふるさと納税に係る寄附金控除に関する証明書等について
紙の寄付金受領書に“代えて”、寄付金控除証明書(xmlデータ)を添付すればOKて書いてあるからな。
注意:寄付金受領証明書の保管について
- 念のため、自治体から別途発行される寄附金受領証明書は破棄せず、確定申告の完了まで手元に保管していただくことを推奨します。
- e-Taxへの送信ができず郵送・持参で確定申告をする場合には、自治体から発行される寄附金受領証明書が必要となるためです。

結論
ほな、冒頭でも紹介したけど、本記事のまとめや。
ふるさと納税のe-Tax確定申告
- 入力画面で複数件まとめて入力してもOK!
- 寄附金受領証明書の提出は省略でOK!ただし5年間保管!
- 上記を併用してもOK!
- xmlデータを利用すればそもそも紙も個別入力も不要!
管轄によって異なる可能性もあるため、不安な場合はご自身の管轄税務署にお問い合わせください。
なかなかネットで調べても解説してるサイトが無かったから今回記事にしてみたで。キミの確定申告時の参考にして貰えれば嬉しいよー!
メディカルタックスではサラリーマン向けに節税の考え方について解説してるから、気になるキミはサイトも見ていってや。ほな、また~。
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