本記事では所得控除のうち「寄付金控除(ふるさと納税)」について解説していくで。
所得控除ってなんぞ!?ってキミは下の記事から読み進めていってや~!税金の計算について解説してるでな。
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サラリーマンの節税の仕組みをFPが図解!所得控除と税額控除を使いこなそう
続きを見る
ふるさと納税は雇われモンの薬剤師・看護師はもちろん、世間一般のサラリーマンから自営業・個人事業主まで幅広く利用することができるめっちゃお得な制度や!!
自己負担額2,000円で特産物(返戻品)がいっぱい貰える制度やからな~。
他のサイトやブログ見てると、
「お得な返礼品!高還元率の金券が貰えるのはココ!メルカリで売れる返礼品!還元率130%!」
みたいなんがめっちゃあるけど・・・・、それはふるさと納税の理念に反するからワイは邪道やと思うてるねん。やからワイは個別の返礼品なんかは一切紹介せーへんで。
今回の記事ではふるさと納税の理念をしっかりと解説した上で、ふるさと納税の仕組みや節税効果なんかを解説していくで~!
ふるさと納税の理念
ふるさと納税で『地方創生』
↑これがふるさと納税の基本理念なんや。
ふるさと納税で日本を元気に!
地方で生まれ育ち都会に出てきた方には、誰でもふるさとへ恩返ししたい想いがあるのではないでしょうか。
育ててくれた、支えてくれた、一人前にしてくれた、ふるさとへ。
都会で暮らすようになり、仕事に就き、納税し始めると、住んでいる自治体に納税することになります。
税制を通じてふるさとへ貢献する仕組みができないか。
そのような想いのもと、「ふるさと納税」は導入されました。
そもそも、ふるさと納税ってのは第二次安倍内閣の「地方創生」という政策キーワードから発足したもんなんや。
多くの日本人は地方のふるさとで産まれてその自治体の行政サービスを受けて育っていくわな。んで進学や就職で地方に残ってくれたらいいんやけど、ある一定の人達は大都市圏に移住して行ってしまう。
そしたら、大都市圏の自治体は税収を得ることができるけど、自分が産まれ育った地方の自治体には税収が入らへんのや。
そうなると大都市圏の税収が一極集中してしまって、どんどん地方と大都市圏で税収の格差が出てきてしまいよる。
地方のふるさとを何とか応援できひんやろか?
そう、この税収格差を是正し、かつ地方自治体の活性化(地方創生)を目的としたのが「ふるさと納税」なんや。実際に下記のような問題提起から始まって色々議論・検討されて誕生したんやで。
「今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた「ふるさと」に、自分の意思で、いくらかでも納税できる制度があっても良いのではないか」
これは大事な考え方やし、ふるさと納税を行う上ではしっかり理解しておく必要があるで。単なるお得なショッピングとはちゃうんや!
最近ではふるさと納税が過熱しすぎて、この理念や想いはそっちのけで自分の利益だけを求めるような事(例:チケット・金券の換金、家電の転売、等)が平気で行われてるんや・・・・モラルを疑うし、ワイは悲しいで。
もしふるさと納税に利益を求めるならGoogleで「ふるさと納税 高還元」って調べたらええわ。サヨナラバイバイやで~
ほなこれからふるさと納税の概要を解説していくけど、キミも上記の理念を忘れずに読んで行ってくれたら嬉しいで!
ふるさと納税って何?
「納税」という言葉がついているふるさと納税やけど、実際には、地方自治体への「寄附」のことや。
恩返しや応援したい自治体に自分の意志で寄付(金銭的なサポート)できるって点がふるさと納税の大きな特徴やな。
そんで自治体もふるさと納税で集まった寄付金の使い道を自由に選ぶことができるし、もちろんキミらが指定することもできるんや。こーいったフレキシブルなところも魅力的やと感じとるわ。
ふるさと納税の仕組み
下の図がおおまかなふるさと納税の仕組みやで!
- 自治体を選んでふるさと納税(寄付)をする
- 特産品(返戻品)が貰える
- 税金が安くなる(返ってくる)
このように、ふるさと納税は実質2,000円の自己負担で特産品がいっぱい貰える制度なんや!
ふるさと納税の期間はその年の1月1日~12月31日で、その期間中に何度でも寄付することが可能やで。何度寄付してもその年の自己負担額は2,000円や。
寄付金の上限に注意!
ただし、寄付金の上限はその人の年収や世帯によって異なるから、それを超えると自己負担額も2,000円超えてしまうから要注意やで!!
必ず自分の上限を調べた上で、その金額までの寄付に留めておかなアカンよー。(寄付金の上限は後述)
貰える返礼品の値段はおおよそ寄付金額の「3割程度」って決められてるで。例えば、1万円を寄付して貰える返礼品は約3,000円前後の特産品ってことやな。
主な返礼品には以下があるけど、調べてみたらもっと色んなもんが見つかるかもやで~!
貰える返礼品の例
- 米
- 魚・刺身
- 肉・加工肉
- フルーツ・スイーツ
- 飲み物(ジュース・ビール・日本酒・ワイン)
- 日用品
- 家電類
- 食事券・宿泊補助券
ふるさと納税の節税効果(税金が安くなる仕組み)
ふるさと納税で寄付したお金は、後述する確定申告を行うことで
- 所得税からの控除(指定口座に振込まれる)
- 住民税からの控除(次年度分が減額される)
って感じで手元に返ってくるんや。
※引用:【総務省 ふるさと納税ポータルサイト】ふるさと納税の概要
控除額の例(所得税率10%の場合)
年間のふるさと納税寄付金額が80,000円の場合
- 所得税の控除額は7,800円:(80,000-2,000)×10%
⇒上記金額が確定申告後に銀行口座に振込まれる - 住民税の控除額は70,200円:(80,000-2,000)×90%
⇒上記金額が来年度の合計住民税から減額される
合計の控除額は78,000円!
貰える返礼品は24,000円相当(80,000×30%程)
ふるさと納税しない場合
ふるさと納税した場合
ふるさと納税したお金はすぐに手元に返ってくるわけではなく、「所得税は口座振込み」、「住民税は次年度の減額」って形で安くなるんやで。
ふるさと納税の上限の目安は?
特産品(返戻品)も貰えて税金も安くなるふるさと納税やけど、寄付金の上限額を超えてしまった分は控除されへんから注意が必要なんや。
おまかな寄付金の上限は総務省のHPにも掲載されてるけど、
- 本人の年収(給与収入)
- 家族構成
- 所得控除・税額控除の有無・金額
によってバラバラなんよ。
薬剤師Aさんの場合
- 年収550万円
- 独身
⇒ふるさと納税の上限額:約69,000円
サラリーマンBさんの場合
- 年収700万円
- 共働き
- 幼稚園の子供1人
⇒ふるさと納税の上限額:約108,000円
ただ、上記はあくまで“目安”なんや。目安だけでふるさと納税してしまうと痛い目に合うこともあるんや。
限度額の注意点
所得控除や税額控除が多い人はふるさと納税の限度額が少なくなってしまうから、正確な限度額を調べておくことも超・大事や!
例えば、住宅ローン控除が適用されている人やと、ふるさと納税の限度額がめっちゃ少なくなってしまう。これを知らずにふるさと納税してしまうと、ほんまに寄付しただけになってまうから注意が必要やで。
主な所得控除と税額控除の一覧は以下の記事にまとめてるでな~。
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所得控除と税額控除の一覧表|節税するならまずはコレから!
続きを見る
これを避けるためにも、ふるさと納税を行う前に必ず厳密な限度額を調べておかなな!次の段落で説明していくで。
ふるさと納税の始め方:ネットで簡単4ステップ!
おおまかには以下の4ステップでふるさと納税は完了するで!!
ふるさと納税の4ステップ
- ふるさと納税可能な限度額を調べる(詳細に)
- ふるさと納税サイトに登録して返礼品を選ぶ
- 寄付する(⇒返礼品が届く)
- 控除の申告を行う(確定申告もしくはワンストップ特例制度)
step
1ふるさと納税可能な限度額を調べる(詳細に)
前述の通り、ふるさと納税の限度額ってのは、
- 本人の年収(給与収入)
- 家族構成
- 所得控除・税額控除の有無・金額
で人それぞれ異なってるんや。
まずは以下のシミュレーターを使ってキミの限度額を調べててみよか。厳密に調べるためには「詳細版シミュレーター」がおススメや。
\ 詳細シミュレーター /
参考↑楽天ふるさと納税では「かんたんシミュレーター」も用意されてるよん。
詳細な限度額を調べるためには上記のシミュレーターに必要情報を入力していくんやけど、手元には「前年の源泉徴収票」を準備しておくと便利や。
例として上記の楽天ふるさと納税の「詳細シミュレーター」では源泉徴収票に記載されてる
- 支払金額
- 給与所得控除後の金額
- 所得控除額の合計額
を入力するんや。
その他にも確定申告で控除予定のものがあれば入力して、最後に下の方にある「計算する」をクリックすると限度額が自動で計算されるで。
↓
※参考:楽天ふるさと納税「詳細版シミュレーター」
これで算出される限度額はあくまで「前年の収入を元にした限度額」ってことに注意が必要や。
今年のふるさと納税の限度額ってのは今年の収入を元にするからな。厳密には今年の12月中旬~下旬に発行される「今年の源泉徴収票」の情報を元に限度額が決定するんや。
まぁ雇われモンの薬剤師・看護師やとそうそう1年で年収が爆増したり爆減したりせーへんやろうから、まずは前年の源泉徴収票を元にして算出される限度額の8~9割程に抑えておけばOKやな。
んで今年の源泉徴収票が発行されて限度額が明確になったら限度額ギリギリまでふるさと納税してるで!
step
2ふるさと納税サイトに登録して返礼品を選ぶ
ふるさと納税がネットで可能なサイトには現在、めっちゃ種類があるんや・・・。主にワイが使用したり評判とか見てみた限り、良さそうなサイトは以下があるで。
迷ったら楽天ふるさと納税でいいと思うわ。キミも楽天のポイント会員やろ?(違ったらゴメンやでw)
「楽天お買い物マラソン」の対象にもなるし、稀に10%のポイントが溜まる時もあるしな。
ただ、自治体や返礼品の数はふるさとチョイスとかに劣ってるから、目当ての返礼品が無い場合はさとふるやふるさとチョイスもおススメや☆
step
3寄付する(⇒返礼品が届く)
上記のサイトから寄付申請を行うとしばらくしたら返礼品が届くで!美味しくいただいたり、飲んだりしてや~。
あと、「寄付証明書」ってゆーめっちゃ大事な書類が届くからこれは必ず無くさずに保管しとくんやで!
確定申告する時に使うからな~。ワンストップ特例制度を利用するときは不要やけど、もしかしたら確定申告が必要になるかもやしな、捨てたらアカンよ。
↓寄付証明書はこんなん↓
step
4控除の申告を行う
ふるさと納税で寄付したお金を控除するためには以下のいずれかを行う必要があるねん。
- 確定申告
- ワンストップ特例制度
ふるさと納税の申告方法:確定申告かワンストップ特例制度
雇われの薬剤師・看護師・サラリーマンやと、確定申告不要で「ワンストップ特例制度」が利用可能やで!!
ただし、ワンストップ特例制度を利用するためには以下の条件があるんや。
ワンストップ特例制度の条件
- 年間のふるさと納税先の自治体数が5か所以下(注:A市×3回は1か所とカウント)
- 確定申告不要な給与所得者(雇われモン)
※年収2,000万円以下、医療費控除、住宅ローン控除(初年度)など確定申告が不要な人
方法は簡単で、寄付証明書と一緒に届く「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」ってゆー簡単な書類に必要事項を記入して返送するだけで完了するんや。
簡単なフローチャートは下図の通りやで。全てに該当するなら「ワンストップ特例制度」が適用できるよ~。
ワンストップ特例制度の具体的な手順や書類の書き方については別記事で紹介してるで。
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ふるさと納税のワンストップ特例制度の具体的な申請方法を解説!
続きを見る
確定申告の方法は下記の記事で図解付きで説明してるから参考にしてみてや~。最近ではe-Taxでxmlデータを利用すればめちゃ簡単やし、ワンストップ特例を利用するよりおススメよ。
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ふるさと納税のe-Tax確定申告|まとめて入力で証明書提出は省略!電子データの場合は?
続きを見る
まとめ
ふるさと納税のまとめ
- 理念は「ふるさと納税で『地方創生』」。これを忘れたらアカン。
- 自己負担2,000円で何回でも寄付が可能(上限額には注意)
- 返礼品(特産物)が貰えて税金も安くなる!節税・節約にぴったり!
- 申告方法は確定申告かワンストップ特例制度
ふるさと納税は地方創生の想いがあって始まったんや。そのお得さで理念が忘れられて自分の利益ばっかりを追及するような捻じ曲がった制度になりつつあるんがワイは悲しい。
医療関係者なら給料は普通に貰えてるやろうし、是非利益追求じゃなく、地方の支援とキミ自身の節税・節約の手法としてふるさと納税を上手に利用して貰えたら嬉しいで。
特にお米とか日用品、ビール等を返礼品にしておけば日々の家計をグっと抑えることができるし、節税・節約にピッタリなんや!
まずは以下のサイト、どこでもいいし登録してみて返礼品を探してみてや~。
グットなふるさと納税ライフを送ってくれたら嬉しいで!ほな、また~。
他の所得控除なんかも知りたければ以下の記事に一覧表載せてるから見てみてや~
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所得控除と税額控除の一覧表|節税するならまずはコレから!
続きを見る
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