「薬剤師が週休3日で働くことはできるの?どうやって求人を探せばいい?」
「週休3日の働き方が、自分にあっているかどうかが分からない・・・」
近年、『週休3日』という新しい働き方が注目されています。
薬剤師のみなさんも、週の休日があと1日増えればいいのに!と感じたことはありませんか?私はいつも感じています(笑)
週休3日制を取り入れる会社は増えてきましたが、まだまだ求人を見かける機会は少ないのが現状です。
今回は週休3日の働き方が適している薬剤師の特徴と、求人の探し方について解説していきましょう!
週休3日ってどんな働き方?パート薬剤師との違いは?
『週休3日』という働き方は、プライベートを充実させたい薬剤師にとって、理想の働き方のようにも思えます。
まずは週休3日の働き方の特徴を知っておきましょう。
正社員として働きながら休日が増える
週休3日制は、『週4日労働、週3日休日』という形態で働く正社員の働き方を指します。
パートとは異なり、役職としてはあくまで『正社員』です。
多くの正社員の勤務時間は、週あたり40時間とされています。週休3日制の労働時間には、大きく分けて2種類の勤務形態が存在しています。
- 1日8時間×週4日=週あたり32時間で働く形態
- 1日10時間×週4日=週あたり40時間で働く形態
①の場合、週あたりの勤務時間が通常の4/5になってしまうため、給料は4/5を目処に減額されるパターンが多いです。
②の場合、1日の労働時間は長くなりますが、週当たりの勤務時間は通常の時と変わらないため、給料も変わりません。
週休3日制で幸福度があがる!
「休日が増えると、仕事がうまく回らなくなるのでは?」
と、不安に思う薬剤師もいるかもしれません。
しかし実際は、週休3日制は仕事に良い影響を与えることが分かっています。
アイスランドでは、国を上げて週休3日制を導入し、その効果について検証を行いました。その結果、労働者の生産性の低下は見られず、幸福度が向上したという実験結果がでています。
参考|BBC NEWS「アイスランドで週休3日の実験・・・生産性の低下は見られず、幸福度が向上」
この結果を受け、週休3日制は世界各国で広がりました。
日本でも、佐川急便、Yahoo!JAPAN、ユニクロ、ケンタッキー・フライドチキン、日立製作所など、様々な有名企業が週休3日制の導入を発表しました。
週休3日で働く人口はまだまだ少ないものの、将来的にはスタンダードな働き方になるかもしれませんね。
主なメリットは以下が挙げられます。この他にもメリットはいっぱい!
- 休みと仕事とのメリハリがつく
- プライベートの充実
- スキルアップのための時間確保
- ライフステージの変化に合わせて働きやすい
パート薬剤師と、週休3日正社員薬剤師の違いとは?
週休3日で働くというと、薬剤師にも馴染みがあるのはパート・アルバイトとしての働き方です。
しかしパート薬剤師と異なる点が二つあります。
一つめは、週休3日制の薬剤師は常勤薬剤師として働くことができる点です。
週の勤務時間が32時間以上となるため、常勤薬剤師の認定要件をクリアすることができます。
かかりつけ薬剤師指導料の算定や、地域体制加算、管理薬剤師の要件を満たすことができるのがメリットですね。
また、週休3日制はほとんどの場合、社保保険・雇用保険の対象です。パートでは要件を満たさない限り加入できませんが、週休3日制は常勤と同じため、加入することができます。
主な要件については以下の記事で解説していますので、ぜひご確認ください♪
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薬剤師の扶養内パートの働き方と条件は?|年収の壁は社保と税制で考えよう
二つめは、パート薬剤師と異なり賞与・ボーナスの減額がないことです。
パート薬剤師であっても雇用契約書に賞与の規定があれば支給されます。しかし、正社員とパート社員で、賞与の金額が大きく異なります。
週休3日制の場合は、勤務形態は正社員。そのため賞与の金額は、通常の正社員と同等であると考えられます。
週休3日の薬剤師のデメリットを四つ紹介!
さて、ここまで特徴と主なメリットについて解説してきましたが、いいことばかりではありません。
もちろん、週休3日の働き方にはデメリットも存在しています。
ここでは四つのデメリットについて解説していきましょう!検討している方は要チェックです。
給料・保険でもらえる金額が減額される
デメリットとして、給料が現在よりも下がることがあげられます。
1日8時間×週4日の32時間で働く場合、給料の額は労働時間に合わせて4/5になる場合が多いとお伝えしました。
月給の低下は保険制度や年金など、将来的に受け取ることができる金額に影響を与えます。例をあげて見ていきましょう。
・出産手当金(産休手当)
出産日の42日前(多胎妊娠の場合は98日前)から、出産後56日まで、会社を休んで給料を受け取れなかった期間に支払われるお金です。
1年間の月給の平均値をもとに計算され、月額賃金の2/3程度を受け取ることができますが、当然、給料が下がると受け取れる金額も減額してしまいます。
・育児休業給付金
産後、育児を行うために育児休業を取得した期間に、支給要件を満たすと支払われるお金です。
育児休業開始時の、月額賃金の67%が受け取れますが、出産手当金と同様、給料が下がると減額します。
出産手当金と育児休業給付金については別記事で解説していますので、ぜひご確認ください。
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薬剤師の妊娠・出産後の復職や働き方|仕事と家庭を両立するなら?
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・傷病手当金
病気やケガにより会社を休む必要があり、十分な給料を受け取れない方に支払われるお金です。
1年間の月給の平均値から計算され、月額賃金の2/3程度を受け取ることができます。
こちらも別記事で解説しています!給料が下がるとその分、減額されてしまいますねー。
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民間医療保険の必要性は?加入前に知っておくべき公的医療保険(社会保障等)とは
・年金
大きな差になりにくい金額ですが、年金も収入を元に計算されます(正確には標準報酬月額)。
ケガなどで障害を負ったときに受給できる障害厚生年金、自分が死亡したときに遺族が受け取れる遺族厚生年金、65歳以降で受け取れる老齢厚生年金などです。
週休3日制の働き方を選ぶときは、老後の資金、ローン、子供の入学費用など、将来必要な金額をよく計算し、マネープランを組むことが重要ではないでしょうか。
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地域によっては保育園の利用が難しくなる
保育園は、国が定めた規格を満たしているかどうかで「認可」「無認可」に分かれます。
「認可」の場合は所得に応じて保育料が決定され、保育の必要性が高い家庭から優先的に利用することができるのです。
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各家庭の保育の必要性は、家庭状況を点数化することで優先順位をつけていますが、週あたりの労働日数によって減額される場合があるのです。
例として、東京都港区のケースで考えてみましょう。
1日8時間以上働く場合、週5日労働では20点ですが、週4日労働では17点となってしまいます・・・。
待機児童の多い地域であれば、減点のせいで認可保育園に入園できないという事態も起こりうるのです。認可保育園が利用できずとも、認可外保育園を利用することはできます。しかし、認可保育園にくらべると、保育園利用料は高くなるでしょう。
1日あたりの業務量が増加しストレスになる
週休3日になる代わりに、1日あたりの労働時間が増えてしまう可能性が懸念されます。
一般の正社員と同等の週40時間で働く場合、1日あたりの労働時間は10時間です。休憩時間の1時間を加えると、実質的に職場で過ごす時間は11時間!!!!
帰宅時間は従来よりも遅くなりますし、通勤時間が長い方や遠方に住んでいる方は特に要注意です。
普段よりも帰宅時間が遅くなり、日々の業務をストレスに感じる場合もあります。
一般薬剤師と昇格・昇進格差のおそれがある
週休3日制を導入している会社はまだまだ少数です。
週休3日制で働く社員と、そうではない薬剤師の間で昇進・昇給の格差が生まれるのではないかという懸念が残りますね…。
勤務日が少なくなると、社員同士でコミュニケーションを行う機会は減ると考えられるためです。
患者さんと対応する必要性が生じた際も、勤務日の少なさから、別の薬剤師に仕事を任される可能性もあります。
キャリアアップを視野に入れているなら、週休3日で働く場合のキャリアプランについて、あらかじめ人事部に相談しておきましょう。
週休3日制で働くことが適している薬剤師の特徴
週休3日制のメリットとデメリットを紹介いたしました。
ざっと挙げると以下ですね。
週休3日が適している薬剤師
- 子育てと仕事を両立させたい薬剤師
- 家族の介護をしている薬剤師
- 独立の準備をしている薬剤師
- 副業で収入を得たい薬剤師
- ワークライフバランスを重視したい薬剤師
「将来は自分の薬局を経営したい」「自分の事業を持ちたい」と考え、密かに独立の準備を進めている薬剤師もいらっしゃることでしょう。
週5日働きながら、独立準備をすることは非常に難しいものです。土日祝しか休みがない場合は、事業のために役所へ行く時間も取りにくくなります。
週休3日で働くことで、独立に向けた勉強や準備をする時間を得ることができますね。
また、昨今では副業解禁の動きが広まり、薬剤師でも副業をしたいと考える方が増えています。
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勤務日を減らして収入が減額したとしても、副業があれば、減った収入をカバーすることができます。副業に積極的にチャレンジしたい場合、週休3日の働き方が適しているのではないでしょうか。
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週休3日制は、メリットとデメリットが存在する働き方です。
しかし自分の適正を考えて取り入れれば、普段の仕事をより充実させることができます。
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