「新卒で入社した職場だけれど、他の会社に転職しようか悩んでいる。」
「2〜3年で転職しても大丈夫?次の転職先が見つからなかったらどうしよう?」
この記事では、第二新卒での転職を検討している薬剤師向けに、転職を成功させるコツを紹介します。
新卒の薬剤師として働き始めて、2~3年経つと、ボンヤリ転職を考える人は多いのではないでしょうか。
転職の理由は、会社の人間関係に不満を抱えたり、新たな挑戦がしたいと感じたり、人それぞれ。よく聞くのはこんな理由ですかね。
- 職場の人間関係や業務内容に不満がある:特に小規模店舗の場合、人間関係がモロに影響します。
- スキルアップや独立を視野に入れている:違う診療科を経験したり、将来独立を視野に入れてより経営者に近い薬局で働いてみたいという人は結構います。
- プライベートの理由で働き方を変えたい:結婚を機に転職する薬剤師は多いですよね。
ブラックな会社は辞めるべき🤔周囲から陰口を叩かれたとしても気にしない。自分の人生だし、自分の家族を優先すべき。https://t.co/RXRRwoPUAH
— 薬剤師キクオ💊ブロガー×インスタ11万人✨経営(薬局/人材紹介/資産形成/SNS) (@kikuo1005) September 1, 2019
初めての転職は誰もが緊張します。私もそうでした。
就業期間が短くても転職できるのか、本当に転職してもいいのか、悩みは尽きないと思いますが、先に答えを言ってしまうと、薬剤師であれば以前の会社で働いた年数が短くても転職は可能です。
た・だ・し、注意点もあります。よく考えて転職しなければ、後悔することになるかもしれません。
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第二新卒の薬剤師が歓迎されている理由
第二新卒という言葉の定義は正直言って、かなーーーり曖昧です(笑)
明確な定義はないものの、新卒として入社して3年未満で転職をする方のことを指すことが多いのではないでしょうか。
日本では「石の上にも3年」や「入社したら最低でも3年は働く」という言葉をよく耳にします。長く働くことが良しとされる風潮がある中で、短期間で転職をすることに対して不安に感じる方もいるでしょう。
しかし、心配することはありません。第二新卒の薬剤師は引く手あまたであり、歓迎する会社は多いのです。
第二新卒が歓迎される理由は主に3つあります。
①基礎研修が必要ない
第二新卒の強みは、「短期間でも働いた経験があり、基礎的なマナーや一般常識が身についていること」が挙げられるでしょう。
大学を卒業したばかりの新入社員に対して、会社は研修を設けます。しかし新入社員に対して研修を行い、一人前の薬剤師を育てるのはかなりのコスト。
そのため、すでに勤務の経験がある薬剤師を歓迎する会社は多いのです。特に中小薬局はその傾向が強いですかねー。
うちの会社もそうだけど、中小薬局って新卒の薬剤師さんを雇って育てる環境も余裕もないところが多いような気がする。
第二新卒薬剤師さんをメインに紹介する企業や企画があっても良い気がする。
地場チェーンなら転勤が無いとか、大手とは違った魅力がある薬局もあると思う。— 薬剤師ときどき父(やくちち) (@yakutiti) May 18, 2020
②会社の雰囲気に馴染みやすい
一つの会社で長く働き続けると、その会社特有の考え方に凝り固まってしまうことがあります。そのため、長く働いた人が別の会社に転職した際に、新しい環境や風土になじむことができないこともあるのです。
会社にとって、第二新卒の薬剤師を採用することは、柔軟で会社に馴染みやすい人材を確保できるチャンスです。
第二新卒での転職は、自分と会社、お互いにとってのメリットとなり得ます。
③薬剤師国家試験に受かった人を確実に採用できる
企業は新しい人材を確保するため、薬学生に対して企業説明会を行います。
面接を経て、採用できたとしても、すべての薬学生が入社できるわけではありません。国家試験に合格し、薬剤師免許を取得できなければ、薬剤師として働くことはできないからです。
コストをかけて採用した内定者が、薬剤師国家試験に不合格となってしまったら、企業にとっては大きな損失です。
そのため、既に薬剤師免許を保有している第二新卒は、企業にとっても嬉しい人材だと考えられます。
加えて、薬剤師の求人はまだまだ売り手市場。
以前の会社に勤めた期間が短くても、第二新卒を積極的に採用する会社は多いですよーー!不安になりすぎる必要はありませんね。
第二新卒の転職で気をつけたいこと
新卒で入社した会社での勤務年数が少なくとも、薬剤師であれば次の転職先を見つけることは容易です。
しかし、第二新卒で転職を検討している場合、ほとんどの方が前職の「職場の人間関係や業務内容に不満がある」という理由であることが多いのではないでしょうか。もちろん、スキルアップやプライベートな理由で第二新卒転職する方もいらっしゃいますが、母数は少ないと思います。
新卒で入社した多くの薬剤師が2〜3年で転職を考えるのは、新卒時期の就職活動で深く考えずとも簡単に就職できてしまうため、就職後のミスマッチが生じてしまうことにも原因があります。
前職は超ブラック企業でした。
■報告書は自宅で深夜に
■在宅の移動中は休憩扱い
■店舗間移動中は休憩扱い
■タイムカード切って働かせる
■研修の資料は自宅で作らせる
■有給申請しない人が出世
■社是を読む
■残業しても残業代がでない
などなど。洗脳されている先輩方を見て
1年目で退職— てぃか (@YKsedori) April 16, 2022
第二新卒でも求人は豊富ですが、安易に合わない職場に転職すると、また同じことの繰り返し。
新卒時代とは見え方も変わっているはずなので、じっくりと要望をすり合わせたり、薬局の雰囲気をリサーチしてたりして決めていくようにしましょう。
転職の理由・目的を明確にしておくべし
第二新卒の転職で注意すべきことは、長く働き続けることができる職場を選ぶことです。
次の職場も早く転職してしまうと、それ以降の就職で苦労する可能性があります。
特に、半年~1年未満で転職を次々に繰り返してしまうと、その記録は履歴書にも残るため、印象が悪くなってしまいます。
自分が無理せず働くことができるよう、まずは転職する理由と目的を明確にしておきましょう。
基本的に、転職する理由と目的は一致するはずです。例えば以下のような感じ。
転職する理由 | 転職に対する目的 |
人間関係・職場環境の改善 | 人間関係・職場環境で苦労したくない |
通勤時間がかかりすぎる | 通勤時間が短い職場で働きたい |
働き方が自分に合わなかった | 働き方(福利厚生や年間休日など)が自分に合うようにしたい |
スキルアップしたい | スキルアップできる診療科・薬局で働きたい |
プライベートを重視したい | プライベートが重視できるように働きたい |
転職する理由は人間関係なのか、働き方なのか、スキルアップなのか、理由を明確にして、次の職場でも同じ悩みを持つことがないようにしましょう。
第二新卒として初めての転職。自分の目的・理想が明確になっていないと、あれもこれもと求めるものが多くなりすぎてしまって、転職先を選ぶことが難しくなります。
今の職場を辞めて、新たな職場に移ることで自分がどうなりたいのか、優先順位をつけてリストアップしてみましょう。例えば、私が第二新卒で転職した時はこんな優先順位だったかな~。
- プライベートを重視したい:結婚を機に転職したため
- 子育てに理解のある職場がよい:出産も視野に入れていたため
- 研修制度が整っている:前職はあまり研修に力を入れていなかったため
転職の際はあなた自身の目的を明確にすることが、転職を成功させるコツです!!!
情報収集をしっかりしよう
転職を成功させるカギは、綿密な情報収集にあります。
職場の雰囲気や会社の風土、立地、門前の診療科、処方箋枚数・・・など、確認すべき事項は沢山あります。
就業先については、なるべく多く情報を収集しましょう。得られた情報をもとに、自分がイキイキと働いている姿を想像できるかどうかがポイントです。
また、事前に見学会に行くのもアリです。
薬局側に依頼すれば多くの場合、快く受け入れてくれますよ~。実際に私も転職前には数店舗、見学に行きました!
就活や転職で病院や薬局に見学に行くことがあると思いますが、実際に職場の雰囲気を見て少しでも違和感を感じたら…そこの職場は合わない可能性が高いです。薬局長さんがいい人でも他のスタッフさんの対応が悪かったら中に入って働いたら大変です…なので見学は積極的に!おすすめです!
— まいすりーん (@MSTR2019) August 31, 2021
とはいえ、情報収集は自分一人だけで行うことは難しいもの。薬剤師の友人や大学のOBなどを通じ、職場について教えてもらうことを検討しましょう。
周囲に頼れる人がいない場合、転職アドバイザーを活用してみてください。希望の求人に対して、気になることがあればどんどん質問することが大切です!
ファルマスタッフなら企業風土や店舗展開など、内部の情報も結構教えてくれるよー!
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退職理由はポジティブに考えよう
転職の候補先に面接に行った際は、必ず退職の理由と、転職を希望した理由を聞かれます。
その際に、「職場に嫌な先輩がいた」などといったネガティブな理由はNG。
過去の就業先を悪く表現すると、面接官は「問題を他人の責人にしてしまう人なのではないか」、「自分自身を振り返って、改善できない性格ではないか」と判断してしまうかもしれません。なるべくポジティブな返答を考えましょう。
これは転職アドバイザーからのアドバイスでもありました。確かに大事ですよね。
例えば、
- 「新たな業務内容に挑戦したい」
- 「残業が勉強の妨げになっているので、改善したい」
- 「今までと違う診療科を経験したい」
- 「面調剤を経験したい」
などポジティブな理由ですかね。
転職理由と志望動機に一貫性を持たせ、自分が次のステージに進むことを肯定的に捉えられるような返答をしたいですね。
あなた自身で履歴書や面接対策を行っても良いですが、できれば先輩・知り合いの薬剤師、転職アドバイザーなど、第三者の目で確認して貰ってください。
第二新卒の求人自体は豊富ですが、安易に転職するとミスマッチが生じやすく、短期間での転職を繰り返してしまうかもしれません。
新卒時代とは見え方も変わっているはずなので、じっくりと要望のすり合わせや薬局の雰囲気をリサーチして決めていくようにしたいですね。
第二新卒なら転職サイトを有効活用しよう
とはいえ、初めての転職は不安がつきものです。自分一人で転職を成功させることは難しいもの。
実際に私も第二新卒の転職時に利用しましたが、「利用して良かったな」と感じた理由は以下の三つです。
①転職活動中の疑問について答えてくれる
- 「そもそも、転職するかどうかで悩んでいる」
- 「良い転職先があればと思っているけれど、タイミングが分からない」
転職に興味はあるけれど、本当に転職してよいのか分からず悩んでいませんか?
そんなときも、一度サイトに登録してみることがおすすめです。
薬剤師専門の転職サイトでは、専任のアドバイザーさんが転職をサポートしますが、転職活動中の疑問はもちろん、「転職するかどうか」といった相談もできます。
学生時代の就職活動は主に自分で行いましたし、その時に特に困ったことはなく、国家資格である薬剤師というネームバリューだけで概ね問題なく転職もできるであろうと思っていましたからね。
でも実際に利用してみると、分からないことを気軽に何でも質問できて、かつ的確に回答してくれたため、安心して転職に臨むことができましたよ。
②アドバイザーからの情報収集
薬剤師専門の転職サイトであれば、アドバイザーは薬剤師の労働環境に詳しいです。
様々な職種、就業先について理解されていて、自分では得られない情報を教えて貰えます。
例えば、私が結婚を機に第二新卒で転職した時、地元の岡山から、馴染みのない京都への転職だったのですが、各薬局の企業風土について教えてもらったり、採用担当のお人柄について教えてもらったり、と様々な情報を入手できました!
採用担当の人柄に関するメール
また、薬剤師の転職求人は30~40%が『非公開求人』で、ネットや転職エージェントサイトにも公開されていない極秘求人情報です。なおかつ、求人を募集している企業や医療機関が採用活動を行っていること自体も分からないようになっています。
【参考】マイナビ薬剤師|非公開比率は約35%
このような非公開求人にこそ!あなたの希望や要望にマッチする求人があるのです。
あなたの理想の働き方を伝え、適切な求人を提示してもらうことで、よりあなたが希望する働き方に近づくことができます。
③応募や面接のサポートをしてもらえる
転職するとなると、様々な書類を作成する必要があります。
職務経歴書などを、全て一人で準備するのは、時間と手間がかかるもの。
しかし、転職サイトを利用すれば、アドバイザーが書類を作成し、応募してくれるため、時間はかかりません。
面接が不安な時は、事前に電話を通じ、面接中の質疑応答を練習できます。
場合によっては面接先に同行して頂くこともできるため、安心して転職活動に臨むことができますよ~!
最後に
今回は、第二新卒の薬剤師の転職について、実体験を踏まえて解説しました。
本記事のまとめ
- 薬剤師の第二新卒は求人が豊富
- だからといって、気軽に転職してはいけない
- あなたの転職する理由と目的を明確にしてミスマッチを防ごう
- ミスマッチを防ぐためには情報収集・転職サイトの活用が重要
前の職場での勤務経験が短くても、薬剤師であれば転職は可能です。しっかり過去の経験を振り返り、希望の転職先を見定めることが重要になります。
ぜひ、自分の理想の働き方に向けて、自信をもって転職活動に臨みましょう!
そんな初めての転職でお勧めしたい転職サイトは、『ファルマスタッフ』もしくは『薬剤師トップエージェント』です。
ファルマスタッフは調剤・ドラッグストアから製薬企業・卸・メディカルライターまで幅広い求人が特徴のため、薬局以外の選択肢も視野に入れる時に最適です。また、第二新卒に適した特設ページもあります。しかし、提案力や交渉力が少々弱い印象を受けます。
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