今回の記事は、
- 「転職を繰り返していて、面接が不安…」
- 「入社してからうまくやっていけるかな?」
と不安を感じている介護職の方に向けて、面接や入社後に注意するポイントを徹底解説した記事です。
結論から言うと、転職を繰り返していても問題ありません。ただ、履歴書や面接で注意すべき点があります。
転職を繰り返している介護職が、再び活躍できる理由も詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧くださいねー♪
介護職は転職を繰り返していても活躍できる
転職を繰り返している介護職でも、再び活躍することは十分可能です。
理由は以下の3つです。
面接官は転職回数より退職理由を重視している
面接官は、転職回数より退職理由を重視しています。
実際に、退職理由が、「ステップアップのため」といった前向きな理由や「パワハラやセクハラがあった」といったコンプライアンス違反のケースの場合、転職回数はほとんど気にされません。
転職と退職にきちんと理由があると面接官がわかれば、転職回数といったネガティブな話題が続くこともないのです。
次第に、志望動機や将来の目標といったポジティブな質問をくれるようになりますよ!
実は、面接官が転職回数を気にする大きな理由に、「トラブルを防止したい」という狙いがあります。
入社後すぐ退職してしまったり、欠勤や遅刻が続いてシフトがまわらなかったりするトラブルを避けたいのです…。
また、介護サービスは信用が第一なので、
- 「利用者さんに失礼な態度をとらないか」
- 「虐待をしたり暴言を吐いたりしないか」
といった項目も転職回数でチェックしています。
そのため、転職回数が多い方は、それぞれの会社へ入社した理由と退職理由を説明できるようにしておきましょう。
自分の気持ちを説明することで、面接官に誠実な印象を与えることも可能です!
実際に、1社目を5か月ほどで退職した介護職の方も、2社目の面接で退職理由を正直に話し、無事内定を獲得されていましたよ~♪
2社目の会社は3年間務め、その後ステップアップするためにまた転職。新しい会社でも活躍されています。
人材不足の介護施設は多くある
公益財団法人介護労働安定センターが発表した「令和2年度 介護労働実態調査の結果」を確認してみましょう。
こちらの調査には、介護施設の運営状況や介護職を雇用している事業所の雇用管理情報が記載されています。
その中で、事業を運営する上での問題点について、最も回答されたのが「良質な人材の確保が難しい」という問題です。
全体の53.2%の事業所が回答しており、「新規利用者の確保が難しい」といった経営の問題よりも上位にきています。
さらに、従業員の不足感について、「従業員が不足していると感じる」と答えた事業所は全体の60.8%と、5つある事業所のうち3つの事業所が不足を感じていました・・・。
訪問介護事業所に至っては全体の80.1%が不足を感じており、5つある事業所のうち4つの事業所が不足を感じるほど高い数値です。
介護職の待遇を上げる施策が行われても、介護業界の人手不足はまだ解消されていません…。
一方で、2025年には、65歳以上の高齢者は3,657万人にのぼるとみられており、高齢者を介護する介護職不足がますます心配されています。
厚生労働省|人口動態調査
そのため、「転職回数が多いと、面接官に相手にされないんじゃ…?」と心配している方も大丈夫!
人材不足解消のため、介護施設のほとんどが、介護職の応募を心待ちにしているのです。
転職で自分にあった職場を見つけられる
介護施設には、さまざまな形態の施設があり、働き方も様々です。
そのため、夜勤が苦手な方はデイサービスに就職してみたり、一人で活動したい方は訪問介護を選んでみたりと、自分にあった働きかたが可能なのです。
転職によって、あなたにあった施設に出会えれば、何度でも活躍することができますよ!
利用者の多い施設形態を表にまとめてみました。
施設形態 | 利用者の要介護度 | 夜勤の有無 | 特徴 |
デイサービス | 要支援1以上 | 夜勤について | 日帰りで利用する介護施設 |
訪問介護 | 要支援1以上 | なし | 利用者の自宅へ訪問してサービスを提供 |
特別養護老人ホーム | 要介護3以上 | あり | 24時間介護サービスを提供する介護施設 |
介護老人保健施設 | 要介護1以上 | あり | 在宅復帰のためのリハビリ施設 |
グループホーム | 要支援2以上 | あり | 認知症の方を専門にみる介護施設 |
介護付き有料老人ホーム | 自立から要介護5まで | あり | レクリエーションや季節行事などが充実した入居施設 |
また、介護事業を運営する会社によっても雰囲気や特徴が変化します。
一口に介護施設といってもさまざまな介護現場が存在するのです。
そのため、興味を引かれる介護施設を見つけたら、ホームページやブログなどをみて会社の運営方法や理念などをチェックしましょう。
自分にあった施設形態がわかり、施設運営に共感できる会社が見つかれば、転職の成功率をグッと引き上げることができます!
転職を繰り返している介護職が注意するポイント3選
とは言っても、誰でも彼でも転職が可能かというと、そうではありません。
転職を繰り返しているからこそ、注意すべき事項もあるのです。
注意ポイントはこちらの3つ。
それぞれみていきましょう。
履歴書に記載したことは説明できるように
履歴書や職務経歴書に記載した内容については、面接官から質問されても、必ず自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
もしも、就業していない期間があった場合、面接官は必ずこのように質問してきます。
「前の会社を辞めてから次が決まるまで間が空いているけど、何をやっていたの?」
この質問によって、「体や心に何か問題はないか?」「前の職場で何かトラブルを起こしていないか?」といった点を面接官はチェックしたいのです!
そのため、空白の期間への回答は必ず用意しておきましょう。
1か月から半年間の場合
「転職活動に取り組んでいました。転職活動と並行して、スポーツなどで体力づくりにも励んでいました。体力面には自信がありますので、必ず貴施設で役立てるものと考えています。」
半年間から1年間の場合
「資格取得の勉強に励んでいました。自己投資を行い、将来へのキャリアアップに役立てています。取得した資格は必ず貴施設で役立てるものと考えています。」
体調不良による場合
「心身の回復に努めておりました。十分に休養できたため、現在は健康に問題はございません。貴施設では心機一転して、精一杯邁進いたします。」
そして、転職回数が多い場合、それぞれの会社の入社理由と退職理由を確認しておくのもおススメです。
入社や退職の理由を自分でわかっていれば、「転職回数が多いけど、辞めた理由について詳しく教えてもらえる?」と面接官から質問されても、スムーズに答えることができます。
スムーズに回答できれば、行き当たりばったりで転職活動をしているわけではないことをアピールできるのです。
回答の際に、「やむを得ず退職しましたが、本当は長く勤めたいと考えていました」と一言付け加えると、面接官の印象もさらに良くなるでしょう。
そして最後に、念のためお伝えさせてください…。
履歴書には事実のみ記載しましょう。
事実と違う内容を記載したり在籍期間を長く記載したりすると、入職してから不利になるばかりか、経歴詐称に該当してしまいます。
最悪の場合、内定を取り消されてしまうので、履歴書には事実を記載してくださいね。
退職した会社の悪口は厳禁!
面接でやってはいけないのが、退職した会社の悪口です。
会社の悪口を聞いた面接官は、あなたにマイナスのイメージを持ってしまいます…。
理不尽な目に遭い退職に至ってしまった場合、怒りの気持ちが湧くのは自然な感情です。上司や同僚に恨みの感情も持っているかもしれません。しかし、面接の場面では、介護職に必要な「感情をコントロールする技術」もみられています。
感情的に悪口を口にしてしまうと、結果的に自分が損をしてしまうのです・・・。
そこで、悪口ではなく事実を伝えるようにしましょう!
面接官も人間なので、理不尽な対応に悪口をいいたくなる心境を理解しています。そのうえで、事実を冷静に伝える姿勢をみせられれば、あなたへの面接官の印象は大きくアップすることでしょう。
NGの事例
「上司には大声で叱責されたりして、ひどいパワハラを受けました。あの上司には罪を償ってもらいたいです!」
OKの事例
「上司の指示に従って行動していましたが、大声で叱責されることが続きました。自分の身を守ることを最優先した結果、残念ながら退職することになりました」
自分の感情よりも客観的な事実を伝えるようにすると、面接官に好印象を与えられます。
また、過去の話をした後は、「これから先の目標」や「入社したら取り組みたいこと」といった、未来の話を合わせて話すのがおすすめです。
面接官にポジティブな印象を与えられ、内定をもらえる確率が大きく上昇しますよーーー!
転職1年目は職場に慣れることに集中しよう
転職して1年目は、新しい職場に慣れることに集中しましょう。
同じ介護職でも、介護現場によって求められるスキルや人物像が異なる場合があります。
自分に求められていることがわからないと、頑張っても空回りすることになり、やる気を維持できなくなるかもしれません…。
例えば、新しい職場が「ひとりひとりの利用者さんと向き合う」といった個別ケアを取り入れている場合を考えてみます。
介助技術の早さよりも、丁寧なコミュニケーション技術が求められているかもしれません。リーダータイプの人よりも、優しい雰囲気の人が求められている場合もあります。
反対に、多くの利用者さんを相手にする入居施設では、短時間でより多くの方を介助できるスピードや技術が評価されるでしょう。
このように、新しい職場に求められているスキルや人物像がわかれば、そこに気をつけて作業できるようになります。
その結果、がむしゃらに頑張るよりも早く、皆に認められる存在になれるのです。そのため、まずは、職場に慣れることに集中しましょう。
介護職が転職を繰り返さないために
せっかく転職しても、転職先で極端な長時間労働があったり給与の未払いやハラスメントがあったりすれば、続けることは困難です…。
転職を後悔しないために、そのような会社を避けるポイントを押さえておきましょう。
なるべく事前に調べて、裏情報もチェックするようにしてね!HPの情報を鵜呑みにしてしまうと悲惨なことになった例も多々ありますよ・・・。
面接で転職先をチェックする
面接を利用して、会社を見極める方法はおすすめです。私は結構やっています(笑)
面接官が話す会社の説明を確認したり、経営者に会って人柄をみたりすることで、転職を考えている会社に問題がないか確かめます。
以下のポイントに当てはまる場合は、要注意です。
いつも求人を出している会社
常に求人を出している会社の場合、働いている介護職の離職率が高い可能性もあります。
採用しても退職者がでるため、求人を出し続けることになるのです…。
退職者が続く場合は、何らかの問題があると考えられます。
やる気があれば誰でも採用するという会社
介護業界は人手不足ですが、だからといって誰でも務まる仕事ではありません。
要介護者の身体介助には介護技術が欠かせないほか、要介護者を24時間みる入居施設では、不規則なシフト勤務に従事します。
介護職を続けるには、ある程度の体力が必要となり、やる気だけでは務まりません。
しかし、やる気があれば採用するという会社の場合、職員のやる気に任せて残業が横行していたり、残業代が適切に支払われていないケースがあります。
面接を通じて上記のことを把握できるのが一番ですが、なかなか面接当日に聞き出すのも困難ですよね。
そんな時、事前に利用したいのが転職エージェントサイトです!介護職専用のサイトもあって、各施設の裏情報や福利厚生・人間関係等も把握されていますよ~。
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転職エージェントサイトを利用する
介護職を大切にしている会社を探すために、おススメしたい方法が転職エージェントサイトの利用です。
仕事探しから履歴書対策・面接、転職後のアフターフォローまで、転職活動に関するあらゆるサポートを無料で受けられます。
転職エージェントの担当者が、求人を出したい会社の人事担当者と直接やりとりをしています。担当者が自分の目で、求人内容を精査しているため、条件の良い求人が揃っているのです。
また、転職エージェントは色んな介護職の退職理由や愚痴・職場環境を聞いて把握しているので、各施設・企業の内部事情(裏事情)に詳しいのも心強いです。表面上はホワイト企業に見えても実態は・・・ということはよくあります。
そんな転職エージェントサイトの中でも、専任のアドバイザーがマンツーマンでサポートしてくれる介護ワーカーは最もおススメできます。
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まとめ:転職回数が多くても自信を持って!
本記事のまとめ
- 転職を繰り返している介護職も大丈夫!
- 自分にあった職場で活躍しよう
- 転職を繰り返さないためには面接でチェック!
- 転職エージェントサイトを利用して裏情報を効率よくGETしよう
自分に無理のない方法で介護職を続けるために、今回の記事を参考にして自分にあった職場を見つけましょう。
転職を繰り返しても、最後に自分にあった職場が見つかれば、問題ありませんからね♪
今回の記事が、少しでもあなたの人生の役に立ったなら嬉しく思います!またどこかでお会いしましょう。
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