今回の記事は、
「未経験でも介護職に就けるのかな?」
「転職を成功させる方法を教えてほしい」
と、介護職に興味はあるけど不安を抱えている方に向けて、大切なポイントを徹底解説した記事です。
ぜひ最後までご覧ください。
\未経験なら介護ワーカー!/
未経験でも介護職に就けるって本当?
介護の経験がない方でも、介護職に就くことは十分可能です。
そして、介護職として経験を積み重ねれば、介護現場のリーダー職に就くだけでなく施設長クラスまで出世することも不可能ではありません。
その大きな理由は、日本の少子高齢化による介護職の不足問題です。
2021年に厚生労働省が発表した「第8期介護保険事業計画に基づく介護職の必要数について」を確認しましょう。
2019年度、国内の介護職の人数は約211万人。しかし、「第8期介護保険事業計画に位置付けられたサービス見込み量(総合事業を含む)等」に基づき、都道府県が推計した介護職の必要人数は、以下の通りです。
年度 | 介護職の 必要人数 |
介護職の 不足人数 |
2023年度 | 約233万人 | 約22万人 |
2025年度 | 約243万人 | 約32万人 |
2040年度 | 約280万人 | 約69万人 |
厚生労働省|第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について
2023年度には、介護職が約22万人不足しており、2025年度は約32万人が不足。2040年度には約69万人の介護職が不足している試算です。
子どもの出生率の低下が続く今の日本では、私たちが高齢者になるときに、介護してくれる職員が足りないかもしれません…。
そのため、厚生労働省は介護職を確保するために、2019年10月より総額2,000億円を活用して介護職の処遇改善を行ったり、「再就職準備金貸付による支援」を行ったりと、さまざまな施策を行っていますが、まだまだ不足は解消されそうにありません。
厚生労働省|総合的な介護人材確保対策(主な取組)
以上の理由より、今後も介護職不足が継続することから、未経験であっても介護職へ転職することは可能です!!
介護職に向いていない人は辞めておいた方がよい
ただし、以下の項目に当てはまる方は、残念ながら介護職に向いていません。
- 高齢者が嫌い
- 人の世話はしたくない
- 何が何でも自分のペースで働きたい
介護職は、対人サービスのお仕事です。
「人と関わるのが嫌い」という方は、介護職に就くと大きなストレスを抱えてしまうかもしれません。
反対に「人と接するのが得意ではないけど、人のお世話が好き」という方なら、介護職に向いています!
なぜなら、口下手で上手にコミュニケーションが取れない個性のある方でも、一人ひとりの高齢者に丁寧に接していれば、それを見て評価してくれる人が必ず現れるからです。
おじいちゃん子で人見知りだったある男性介護職は、2社目に入社した高齢者デイサービスセンターで自分の働き場所を見つけました。
当時24歳。口下手で人と気軽に会話できないことがコンプレックスでしたが、利用者の男性から「口が固くて信用できる」と評価されたり「話をじっくり聞いてくれるから話しやすい」と女性の方に褒められたりして、徐々に自分に自信を付けていきました。
その後、男性介護職はその会社の生活相談員となり、デイサービス2号店が解説した際にはオープニングスタッフという重役を任せられます。
同年代の人と上手にコミュニケーションできませんでしたが、年の離れた利用者さんとならリラックスして話せることに気づき、自己肯定感が大きく上昇したのです。
コミュニケーションが苦手であっても、利用者さんに丁寧・真摯に接していれば、必ず見てくれている人はいますよ!
未経験でも続けられる介護施設を選ぶコツは?
介護未経験の方は、未経験者でも働きやすい介護施設を選びましょう。
介護職は、体力や神経も使う大変な仕事です。未経験でも続けられる介護施設を見つけるために、3つのコツを確認してください。
確認せずに介護の世界に飛び込んだら悲惨だった・・・という人は少なくありません。
人柄を重視する企業
介護施設を選ぶ際は、人柄を重視する企業を選びましょう。
人柄を重視する企業は、求人募集の欄に「未経験でも大歓迎」「資格のない方もご相談ください」などと掲載しているのですぐわかりますよ!
介護ワーカー|求人票の例
そもそも資格や経験を人柄より重要視する企業なら、書類選考で落ちてしまう確率が高いです…。
そして、面接まで進んだ場合は、企業側の対応を必ずチェックしてください。主には以下の項目ですね。
面接時で確認すべきこと
- あなたに対して失礼な態度はないか
- 面接官がめんどくさそうに話していないか
- 自分が話をするときに、こちらを向いて聞いてくれているか
上記の3つのポイントを見るだけでも、その企業が本当に人柄を重視しているのかわかります。
実際に、ある男性介護士がいくつもの介護施設の面接を受けたところ、求人票に人柄重視と書いているのに「面接では人柄に関する質問が一つもなかった」ということもありました。
ちなみに、書類選考で落ちるのは全く気にしなくて大丈夫です!
それよりも、面接での企業側の対応に注目して、あなたをちゃんと見てくれる企業に入社しましょう。
自分が「この企業いいな!」と思った場合、きっと相手側も「この応募者さんいいな」と感じてくれているはずです。
しかし、一点だけ注意点があります…。
人柄重視とアピールする企業の中に、職員を大切にしないブラック企業が隠れている場合です。
電話対応や面接でどれだけ感じが良くても、入ったらブラック企業だったというケースもしばしば見受けられます…。
これを見極めるのは困難なため、後述する転職エージェントサイト(介護ワーカー)を利用して、次に紹介する「見学」を有効活用してみてください。
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介護ワーカーの評判・口コミは?おススメポイントを実体験から紹介!
見学で現場の雰囲気を確かめる
ブラック企業を避ける方法として、実際に職場を見学して雰囲気を確かめる方法をおすすめします。
企業の人材担当者や経営者と話をするのも大切ですが、「百聞は一見にしかず」で現場の雰囲気を観察すると、リアルな内情を垣間見ることができるからです。
介護職の表情が明るく、介護されている高齢者も楽しそうにしていれば、ブラック企業の可能性は非常に低いといえるでしょう。
反対に、介護職に明らかな疲労の色が見えたり表情が暗かったりすれば、激務でダウン寸前なのかもしれません…。
また、見学だけでなくボランティアを提案してくる企業もあります。「めんどくさいな」と感じるかもしれませんが、実は入社してからのミスマッチを防ぐいい機会になります。もしも、その企業に魅力を感じていれば、ぜひ一度現場を体験してください。
ボランティアで介助業務に入ることはありませんので、安心して現場の雰囲気を確かめてくださいね。
同年代の人が働く現場を選択
収入と同じくらい働きやすさを大切にしたい方は、同年代の人が働く現場を選択しましょう。
特に特別養護老人ホームをはじめとする「入居施設」は、一日施設の建物の中で働くため、顔をあわせる同僚の顔ぶれがほとんど変わりません。
同僚の中に気のあう友人を作れれば、人間関係のストレスがグッと減るため、体力的につらくても精神的には楽に働いていけます。そのため、比較的話があいやすい同年代の職員がいる現場を選びましょう。
働く現場に若い介護職が多い場合、「先輩や上司、みんな年下」という状況になりかねません。
「年の差なんて関係なく誰とでも話せる」という方なら問題ありませんが、できれば同年代の人が1人でもいる職場の方が、介護職を気楽に続けていけますよ!
未経験の人におすすめの介護施設・求人は?
介護職の施設は多種多様あり、未経験者ならどの職場が適しているのか分かりづらいと思います。
実際に私が働いた職場の経験ですが、未経験者でも歓迎してくれて、かつ仕事に取り組みやすい職場を紹介するねー!
それがこの3つです。
- 特別養護老人ホーム
- デイサービス
- 訪問介護
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームでは、介護職が入居者の生活全般に介助サービスを提供します。
そのため、介護職に必要な基本的なスキルがしっかりと身に付きます。
ただし、正社員として働くなら夜勤業務が必須です。夜勤業務で体調をくずさないように、昼間に仮眠を取ったり夜勤明けの日は休むことに専念したりして、体を労わってあげてください。
特別養護老人ホームの特徴
- 介護に関する基本的なスキルが身に付く
- 夜勤手当が入るため1年目から高収入が期待できる
- 多くの高齢者とコミュニケーションの機会を持てる
一方、注意すべき点も理解しておきましょう。
注意すべきポイント
- 夜勤業務の頻度は1週間に1夜勤
- 体力が必要な介助業務が多い
デイサービス
デイサービスは、在宅で暮らしている要介護者を支援する介護施設です。
特別養護老人ホームに比べて要介護度の低い方が利用する傾向にあるため、体力に自信のない方にもおすすめです。
デイサービスの特徴
- 夜勤業務がないため生活リズムがくずれにくい
- 重たい介助業務が比較的少ない
- 日曜定休の施設が多く定期的に休める
一方で、夜勤手当がないため、収入がそれほど伸びない点には注意が必要です。
注意すべきポイント
- 夜勤手当がない分、収入は伸びにくい
- レクリエーションの企画を求めらることがある(若手に多い)
- レクリエーションの司会進行など、盛り上げ役が苦手な方は辛いかもしれない
デイサービスでは、高齢者の身体機能の維持・向上や、認知機能の改善を目的とした様々なレクリエーションが行われます。
イベント事が楽しくて苦にならない人は大丈夫ですが、そうではない人は要注意かもしれませんね。
訪問介護
訪問介護は、要介護高齢者の自宅を訪問して、身体介護と生活援助を行う仕事です。
身体介護とは、「食事介助」「入浴介助」「排泄介助」などを意味します。生活援助とは、「調理」「掃除」「買い物」といった生活全般の支援を指します。
派遣の訪問介護員になると、自分の好きな時間で働けるという特徴があり、ブランク明けのママさん介護士や副業として仕事ですね。
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訪問介護の特徴
- 家事が得意な人は未経験でも重宝されやすい
- 派遣社員なら自分の好きな時間に働ける
注意すべきポイント
- 利用者さんから個別にクレームをもらう可能性がある
- 利用者さんによって希望や要望が異なり混乱するおそれも
要望は利用者さん毎に異なっているので、それぞれに適用する必要があります。そのため、「前と同じようにやっていた」だけではクレームに繋がる可能性もありますね。
未経験可能な求人を探す方法
未経験の方が介護職に転職する場合、必ず転職エージェントサイトを利用しましょう。
転職エージェントサイトに登録すると、専属のエージェントが求人の選び方から面接までを総合的にサポートしてくれます。
専属エージェントの中には、企業の人事担当者と太いつながりを持っている人も多く、求人だけではわからない職場の内部事情を確認できることも少なくありません。
そして、登録から転職が決定するまですべて無料でサポートしてくれるため、転職に関するコストを大幅に削減できるのです。
数ある転職エージェントサイトの中でも、最もおすすめなのが「介護ワーカー」で、あなたの特徴や希望にあわせた求人を紹介してくれます。
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他のエージェントサイトは大都市求人しか保有していないことがありますが、介護ワーカーなら北海道から沖縄まで全国の介護施設の求人を取り扱っているため、就業場所を選ばずに相談できるのも大きなメリットです。
地方都市に住んでいる場合には必ず利用しましょう!
未経験で介護職を検討すると、どなたも「本当にやっていけるかな?」と不安になると思いますが、介護ワーカーは無資格・未経験の方の転職にも力を入れています。
介護ワーカー|検索画面「未経験歓迎」
資格取得支援制度のある求人の紹介も行っているため、働きながら資格取得を目指す方にぴったりですよーーー!
転職エージェントサイトは他にも色々あるので、気になる方は以下の記事も参考にしてみてくださいね♪
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入社後の働き方・心得
さて、未経験で無事に入社できたとしても、そこがゴールではありません。ここからがスタートです!!
まず入社後から6か月目頃までは、目の前の仕事に集中しましょう。
介護現場は同僚との距離も近いため「早く職場に馴染みたい」「同僚と距離を縮めたい」と焦ってしまうかもしれません。ですが、早く周りに溶け込もうとしたり無理に明るく振る舞ったりすると、かえって疲れてしまいます。
先輩や上司から指示された仕事を一つひとつ取り組み、できることを増やしていきましょう。すると、あなたのがんばりを周りが認めるようになって、結果的に早く現場に馴染めるのです。
入社後に取り組む業務内容やスキルを表にまとめました。
期間 | 主な業務内容 | 身に付けたいスキル |
入社から1か月目まで | ・利用者さんとのコミュニケーション ・その他の業務(物品の補充や清掃業務など) |
・利用者さんの顔と名前を一致させる ・1日の流れを覚える |
2か月~3か月目まで | ・身体介助(食事介助、排泄介助、入浴介助)の見習い期間 ・利用者さんとのコミュニケーション ・その他の業務(物品の補充や清掃業務など) |
・比較的簡単な介助の習得 ・よく使われる専門用語の理解 |
4か月~6か月目まで | ・身体介助(食事介助、排泄介助、入浴介助)の1人立ち期間 ・おむつ交換(主に入居施設) ・送迎介助(主に通所介護施設) |
・各業務の1人立ち (慣れない業務は周りのサポートを受けられる) |
こちらの表はあくまで例です。
介助業務の習得にもっと時間をかける施設もありますし、入社後3か月目までは、先輩が常にマンツーマン指導してくれる施設もあります。
目の前の仕事に真面目に取り組んでいれば、新人介護職でも必ず重宝されるようになりますよ。
半年経過して慣れてきた段階で、「もっとキャリアアップがしたいな」と感じた方は、資格を取得していきましょう。
未経験の方におすすめの資格が、「介護職員初任者研修」です。
介護職員初任者研修とは、2013年に廃止されたホームヘルパー2級にかわりに設けられた資格で、基本的な介護の知識や技術を習得している証明にもなる資格です。
介護職員初任者研修を修了するには、130時間のカリキュラムを受講する必要がありますが、130時間のうち40.5時間は通信受講も可能です。忙しい方や好きな時間に学びたい方は、通信受講の併用がおすすめ!
介護職員初任者研修を修了すると、介護現場に役立つ知識や技術を身に付けられるため、自信を持って仕事に臨めるでしょう。また、新人介護職でも資格を取得している人に介助される方が、利用者さんが安心するというメリットもあります。
何より、介護職員初任者研修は、国家資格である「介護福祉士」につながっています。介護職員初任者研修を修了すると、介護職実務者研修を受けられるようになり、その先が介護福祉士です。
最近では通信教育とスクールのセットで短期間で取得することもでき、例えば、介護・福祉・医療の資格情報サイト【シカトル】なんかがあります。
申し込みするかどうかは置いておいて、興味があるなら資料請求だけでもしてみてください♪
おわりに|未経験だからこそ自分にあった介護施設を選ぼう
未経験の方は、今回の記事を参考に自分にあった介護施設選びからはじめてください。
1社目に自分にあわない介護施設でつらい思いをすると、介護職を続けていくのが嫌になってしまうかもしれません。
迷ったときは本記事を見直していただいたり、転職エージェントサイトを上手に活用したりして、自分にあった介護施設を選びましょう!
\未経験なら介護ワーカー!/