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問1 内分泌系臓器とその産生部位の組み合わせのうち、正しいのはどれか。
①下垂体前葉―甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン
②オキシトシン―下垂体後葉
③バソプレシン―視床下部
正解は③でした!
【解説】
①誤。甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンは、視床下部から分泌される。
②誤。オキシトシンは視床下部で産生されるホルモンで、軸索を通過して下垂体後葉へ運ばれ、貯蔵されている。
③正。バソプレシンもオキシトシンと同様に視床下部で産生される。
問2 内分泌系臓器と分泌されるホルモンの組み合わせのうち、正しいのはどれか。
①副腎髄質―ゴナドトロピン
②下垂体後葉―オキシトシン
③下垂体前葉―プロラクチン
正解は③でした!
【解説】
①誤。ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)は下垂体で産生され、下垂体前葉から分泌される。
②誤。オキシトシンは視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌される。
③正。プロラクチンは下垂体前葉に存在するプロラクチン分泌細胞より産生され、分泌される。
問3 ホルモンとその作用のうち、正しいのはどれか。
①ガストリン―胃酸分泌抑制
②パラトルモン―血中のCa2+の上昇
③インスリン―血中グルコースの上昇
正解は②でした!
【解説】
①誤。ガストリンは、幽門部のG細胞から分泌され、壁細胞に存在するガストリン受容体を刺激することで胃酸分泌を促進する。
②正。パラトルモンは、副甲状腺(上皮小体)から分泌され、骨吸収促進作用や尿細管でのCa2+の再吸収促進によって血中のCa2+濃度を上昇させる。
③誤。インスリンは、膵臓のランゲルハンス島B細胞から分泌され、血中のグルコースの細胞内取り込みを促進し、血中グルコース濃度を低下させる。
問4 次のうち、ステロイドホルモンに分類されるのはどれか。
①性腺刺激ホルモン
②アルドステロン
③カルシトニン
正解は②でした!
【解説】
①誤。性腺刺激ホルモンは、ペプチドホルモンである。
②正。アルドステロンは、コレステロール由来のステロイドホルモンである。
③誤。カルシトニンは、ペプチドホルモンである。
問5 下垂体後葉から分泌されるホルモンはどれか。
①プロラクチン
②オキシトシン
③ゴナドトロピン
正解は②でした!
【解説】
下垂体後葉から分泌されるホルモンには、オキシトシンとバソプレシンがある。
オキシトシンは、子宮筋に作用し律動的収縮を起こしたり、乳腺平滑筋収縮作用により乳汁射出作用を示す。
問6 甲状腺ホルモンの作用として正しいのはどれか。
①β受容体数減少
②糖代謝亢進
③脂質代謝抑制
正解は②でした!
【解説】
①誤。β受容体数は増加するため、心拍数増加・心収縮力増強がみられる。
②正。肝グリコーゲン分解促進、糖新生促進により血糖上昇作用がある。
③誤。コレステロールの胆汁酸への異化を促進する。
問7 甲状腺ホルモンの過剰症はどれか。
①クレチン病
②粘液水腫
③バセドウ病
正解は③でした!
【解説】
①誤。クレチン病は、先天的に甲状腺が欠損、又は生後間もなく甲状腺の発育が止まったもので、低身長や知能発達の遅れがみられる。
②誤。粘液水腫は、成人型の甲状腺機能低下症である。皮下組織にグリコサミノグリカンが蓄積することで、皮膚や粘膜に浮腫を生じる。
③正。バセドウ病は、自己免疫疾患の一つである。甲状腺ホルモンが血中に多量に分泌されることで甲状腺の肥大と機能亢進をきたす。
問8 副腎皮質ホルモンのうち、束状層から分泌されるホルモンはどれか。
①アルドステロン
②コルチゾール
③アドレナリン
正解は②でした!
【解説】
①誤。アルドステロンはアンギオテンシンⅡによって球状層から分泌されるホルモンである。
②正。コルチゾールは副腎皮質ホルモンによって束状層から分泌されるホルモンである。
③誤。アドレナリンは副腎髄質から分泌されるホルモンである。
問9 糖質コルチコイドの過剰症はどれか。
①アジソン病
②橋本病
③クッシング症候群
正解は③でした!
【解説】
①誤。アジソン病は、糖質コルチコイドの欠乏症である。
②誤。橋本病(慢性甲状腺炎)は、甲状腺ホルモンの欠乏症の一つである。
③正。クッシング症候群は、糖質コルチコイドの過剰症である。中心性肥満や満月様顔貌(ムーンフェイス)等が特徴的な症状である。
疾患と治療薬についてはこちらの記事をご参照。
問10 十二指腸のS細胞から分泌されるホルモンはどれか。
①セクレチン
②コレシストキニン
③胃抑制ペプチド(GIP)
正解は①でした!
【解説】
セクレチンは十二指腸のS細胞から分泌されるホルモンで、十二指腸粘膜へのタンパク質分解物や胃酸の接触が要因となって分泌される。
主な作用は、炭酸水素イオンに富む膵液分泌促進や肝細胞からの胆汁分泌促進などである。
問11 十二指腸のK細胞から分泌されるホルモンはどれか。
①ガストリン
②コレシストキニン
③胃抑制ペプチド(GIP)
正解は③でした!
【解説】
胃抑制ペプチドは十二指腸のK細胞から分泌されるホルモンである。
胃抑制ペプチドは、グルカゴン様ペプチドとあわせてインクレチンと呼ばれている。両者とも血糖依存的にインスリンの分泌を促進する。
インクレチンに関与する薬剤としてはDPP-4阻害薬がある。
問12 テストステロンの作用として正しいのはどれか。
①骨吸収抑制
②タンパク質異化作用
③精子形成促進作用
正解は③でした!
【解説】
①誤。骨吸収抑制作用は卵胞ホルモンの作用である。
②誤。テストステロンはタンパク質同化作用がある。
③正。テストステロンは精巣管に働き、FSHと共同して精子形成を促進する。疾患としてはAGA(男性型脱毛症)にも関与している。
問13 女性ホルモンに関する記述のうち、正しいのはどれか。
①エストロゲンはオキシトシンに対する子宮筋の感受性を減少させる。
②プロゲステロンは成熟卵胞から分泌される。
③プロゲステロンは妊娠時には、妊娠黄体や胎盤から分泌され、妊娠の維持に働く。
正解は③でした!
【解説】
①誤。エストロゲンは、オキシトシンに対する子宮筋の感受性を増大させることで陣痛を誘発する。
②誤。プロゲステロンは黄体ホルモンであり、黄体から分泌される。
③正。プロゲステロンは子宮筋のオキシトシンに対する感受性を低下させることで子宮筋を安定化させ、流産防止に付与している。
問14 膵臓ホルモンに関する記述のうち、正しいのはどれか。
①膵臓ホルモンは、ランゲルハンス島のA細胞、B細胞、D細胞から分泌される。
②インスリンは血糖降下時に、肝細胞に作用してグリコーゲン分解を促進し、血糖を上昇させる。
③ソマトスタチはD細胞から分泌され、インスリン分泌を促進する。
正解は①でした!
【解説】
①正。ランゲルハンス島A細胞からはグルカゴン、B細胞からはインスリン、D細胞からはソマトスタチンが分泌される。
②誤。グルカゴンに関する記述である。
③誤。ソマトスタチンは、グルカゴン、インスリンの分泌を抑制する。
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