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今回は、年度末に実施される薬学生最大の試練、薬剤師国家試験に向けた過去問の勉強法を解説します。

この記事の結論(先に4行で)
- 国試対策で最優先すべきは「薬剤師国家試験の過去問」。卒試・模試も過去問ベースで作られている
- 国試では約20%が過去問からの再出題。過去問をマスターすれば345問中約69問は固い
- 勉強法は①解説メモを残す ②〇△×で理解度を記録 ③参考書に追記して一元化の3つ
- 演習量の目安は直近8年分以上を計3周(領域別2周+回数別1周)
分かりやすい動画もありましたので、参考までに載せておきます。
国家試験・卒試・模試…どの問題を解けばいい?
国試の勉強を進めていると、次のような多くの問題に出会います。
- 薬剤師国家試験の過去問
- 卒業試験の過去問
- 大学オリジナルの練習問題
- 模擬試験の問題
この中で最優先、むしろ「これだけでも良い」と言えるのが薬剤師国家試験の過去問です。
薬剤師国家試験対策に過去問が最重要な3つの理由
薬剤師国家試験対策に過去問が最重要な3つの理由を説明していきましょう!
理由①:過去問だけで卒試・模試も75%得点できる
断言しますが、国試の過去問の勉強だけで、卒業試験も模擬試験も75%は得点できます。
卒試合格のために、卒試の過去問ばかりを解く必要はありません。詳しくは以下の記事をご覧ください。
-

薬学部の卒業試験(卒試)対策|一発合格する勉強法と過去問の正しい使い方
続きを見る
理由②:卒試・模試・本番の国試は過去問ベースで作られている
卒試、模試、そして本番の国試は、すべて国試の過去問をベースに作られています。
そのため卒試や模試は、受験後に「気になる問題の振り返り」「弱点範囲の確認」「合格まで何点足りないかの分析」は行ってほしいものの、全問の解き直しや解説の熟読は不要です。
特に卒試の問題は解答・解説がないことも多く、無理に確認しようとすると蟻地獄のように時間を浪費する恐れがあります。
理由③:国試の約20%は過去問からの再出題
国試では約20%が過去問から再出題(多少のアレンジあり)されています。
過去問を完璧にマスターしておけば、全345問中、約69問は固い計算です。
薬剤師国家試験の過去問はどこで入手できる?
過去問は、国試対策の参考書・問題集で一度は解いていると思います。
後述する解説メモを残し、繰り返し確認しましょう。
参考書を持っていない場合、直近の国試の問題と解答(解説はなし)は厚生労働省のホームページからPDFで無料ダウンロードできます。必要に応じて印刷して活用してください。

厚労省|薬剤師国家試験のページ>過去の試験問題及び解答
過去問演習アプリ「Emery(エマリー)」もおすすめ
スマホで演習するなら、薬剤師国家試験の過去問演習アプリ「Emery(エマリー)」がおすすめです。基本無料で使えて、スキマ時間の学習にぴったりです。
\Emeryをダウンロード/


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Emery(エマリー)は薬剤師国家試験&CBT対策アプリの決定版!おススメの理由とは
続きを見る
薬剤師国家試験の過去問の勉強法|3つのポイント
過去問をただ「丸暗記」するだけでは、点数は伸びません。
解き方・取り組み方を工夫して、「身に付く」知識にしていきましょう。

- 解説メモを残す
- 〇△×で理解度を記録する
- 参考書に自分なりのまとめを書き込む
ポイント①:「×」で終わらせず解説メモを残す
たとえば、次の問題があったとします。
- 【問1 プロプラノロールは、非選択的にβ受容体を刺激する。】
答えは「×」ですが、×を付けるだけで終わらせず、問題集やノートに次のような解説メモを残しましょう。
- プロプラノロールは非選択的にβ受容体を遮断する
- 非選択的β刺激薬にはイソプレナリン、イソクスプリンがある(β作用を強めるイソプロピル基の「イソ」が目印)
後から見ても自分で理解できる程度に書くのがコツで、全科目共通の勉強法です。実際に書き込んだ例がこちらです。

こうした勉強法でないと理解が深まらず、なかなか点数は伸びません。付箋に書いて貼るのもおすすめです。
過去問を解き終わった後に、参考書やノートへ移動できて便利ですよ。
ポイント②:〇△×で理解度を記録し、2周目以降を効率化
そして、大切なことを、もう一つ。
問題を解きながら、各問題に次のマークを付けていきましょう。
| マーク | 基準 | 2周目以降 |
| 〇 | 次も絶対に正解できる、簡単に感じた | 飛ばしてOK |
| △ | 正解したが、次は間違えるかもしれない | 念入りに見直し、〇になれば次から飛ばす |
| × | 間違えた | 念入りに見直し、知識を上書きする |
「〇」の問題は頭の中で整理・理解できている証拠なので、自信を持って飛ばしましょう。
「△」や「×」の問題は念入りに見直しをして、知識の上書きを行ってください。そして2周目以降、「△」→「〇」になれば合格、3周目以降は飛ばしましょう。
マークを付けることで自分の理解度を客観的に確認でき、解き直しの時間の節約にもつながります。

ポイント③:参考書に自分なりのまとめを書き込む
過去問を解いていると、使っている参考書に載っていない知識が問われることもあります。
参考書はあくまで「参考」なので、すべてが網羅されているわけではありません。
そんな時はチャンスです。自分の言葉・解釈で参考書にどんどん追記しましょう。1冊に情報を集約して知識同士をつなげることで、理解が深まっていきます。
【受験生のノート】
私の、参考書の活用法です
青本の内容だけでは足りてない部分が沢山あります。模試や講義での内容は全て一冊にまとめて書き込んでみてください(^^)1つにまとめる事で話が繋がって見えてきます。みなさんの参考書も書き込むスペースがなくなるくらいメモでいっぱいにしましょう! pic.twitter.com/yYWVBt8ftx— あやちゃむ@薬剤師 (@ayachamyakuzai) 2018年7月8日
①章ごとに暗記して、隔週で見直し
②授業で学んだことは書き込む
③表紙の裏にゴロや覚え方を書く
④索引を使って似た名前の薬を意識して覚える
⑤赤文字を最優先で覚える
⑥薬単が苦手なら薬問も併せて使う
⑦常にズボンのポケットに薬単入れて歩くこの7つが、薬単を使う時に意識したことです! https://t.co/py093u8647
— 臨界薬剤師 (@yNB1WdTY4alwN1t) June 6, 2025
国試直前には、あなただけのオリジナル参考書が仕上がっているはずです。「これだけ書き込んで頑張った!」という安心感にもつながります。

過去問は何年分・何周やればいい?
最終的な演習量の目安は次のとおりです。
過去問演習量の目安
- 年数:直近から8年分以上(6年制の第97回以降はすべて取り組みたいところ)
- 周回数:領域別(科目別)問題集を2周+回数別(年度別)問題集を1周=計3周程度
薬剤師国家試験対策のおすすめ参考書や過去問は以下の記事でまとめています。
-

薬剤師国家試験対策のおすすめ参考書|目的別の選び方と使い方を解説
続きを見る
薬理・病態の対策には『薬単』&『病単』
国試対策、特に薬理学・病態の対策用に、パスメドから次の2冊を出版しています。
- 薬学生のための薬単 試験にでる医薬品暗記帳
- 薬剤師国家試験のための病単 試験にでる病気まとめ帳
過去10年分以上の国試を分析し、頻出の医薬品や疾患とそのポイントをコンパクトにまとめました。
過去問の解説メモと組み合わせると、知識がより整理しやすくなります。
薬学生の事務バイトくんがスキマ時間に薬単(@passmed_kimoto)で勉強している.....!
まだ3年生なのに偉すぎるわ🤣
国試受かる気しかないわ🤣
『めちゃくちゃ勉強しやすい』って言ってました🥺https://t.co/N7MRVwpJhm pic.twitter.com/bGL7MyGjNL— ムラカミ│渋谷の薬局経営者|オオギ薬局 (@ogiebisushibuya) January 19, 2021
薬単届きましたー!!📖📕💊
まず最近授業で習った抗細菌薬から抗悪性腫瘍薬までやってみましたが、とってもわかりやすい!!☆°。⋆⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
前期定期試験勉強で薬を覚えるのに苦戦したので、夏休みの間に頑張って覚えてますᕙ( ˙꒳˙ )ᕗ#薬単 pic.twitter.com/TJ9z8S6Vcm
— わかめ💊 (@seaweed59321272) August 15, 2020
関連記事
当サイトから上記書籍を無料でGETできるキャンペーンも開催中です。ぜひご活用ください♪
-

薬単の特徴・使い方は?薬学生なら無料で入手|薬剤師国試対策に!
続きを見る
内定先の国家試験対策プログラムも活用しよう
就活を終えている場合、内定先によっては内定者向けの国試対策サポート(講座や動画授業など)を利用できることがあります。
- 日本調剤:日本調剤 薬剤師「国試対策講座」を開催中!
- ツルハグループ:薬剤師国家試験対策セミナー
※実施内容や対象は年度によって異なります。最新情報は各社の案内をご確認ください。
私も過去に就活サイトのファーネット様と提携し、国試対策講座(主に薬理学)を行ったことがあります。

まだ就活をしていない方は、以下の記事で薬学生の主な就職先と就職活動について解説しています。
-

薬学部の就職活動は楽じゃない!就活必勝法と主な就職先の年収は?
続きを見る
薬剤師国家試験の過去問に関するよくある質問(FAQ)
過去問の勉強法について、薬学生からよく寄せられる質問をまとめました。
薬剤師国家試験の対策は過去問だけで大丈夫ですか?
過去問は最優先で取り組むべき教材です。
国試の約20%は過去問からの再出題で、卒試や模試も過去問ベースで作られています。ただし丸暗記ではなく、解説メモを残して「なぜその答えになるか」まで理解することが前提です。
過去問は何年分解けばいいですか?
直近から8年分以上が目安です。
可能であれば、6年制になった第97回以降はすべて取り組んでおきましょう。
過去問は何周すればいいですか?
領域別(科目別)の問題集を2周、回数別(年度別)の問題集を1周の計3周程度がおすすめです。
〇△×のマークを付けておけば、2周目以降は△と×の問題に絞って効率よく進められます。
薬剤師国家試験の過去問はどこで入手できますか?
直近の問題と解答は厚生労働省のホームページでPDFを無料ダウンロードできます(解説はありません)。
解説付きで学ぶなら市販の過去問題集や、過去問演習アプリ「Emery」を活用しましょう。
卒業試験や模擬試験の問題は解き直すべきですか?
気になる問題の振り返りや弱点分野の確認は行うべきですが、全問の解き直しや解説の熟読は不要です。
特に卒試は解答・解説がないことも多いため、国試の過去問を優先してください。
過去問を丸暗記しても点数が伸びません。どうすればいいですか?
丸暗記では応用問題に対応できません。
選択肢ごとに「どこが誤りか」「正しくは何か」を解説メモに残し、関連する知識(同じ作用の薬、対になる薬など)もあわせて書き込むと、得点につながる理解になります。
まとめ|過去問を制する者が国試を制する
過去問勉強法のポイント
- 最優先は薬剤師国家試験の過去問(卒試・模試・本番も過去問ベース)
- 解説メモを残して「丸暗記」から「理解」へ
- 〇△×で理解度を記録し、2周目以降を効率化
- 参考書に追記してオリジナル参考書に仕上げる
- 演習量は直近8年分以上を計3周
薬剤師国家試験の過去問は宝の山です。
過去問を制する者が国試を制すると言っても過言ではありません。
この記事は、家庭教師で担当している薬学生が過去問の追い込み時期に入ったタイミングで、「この勉強法で取り組んでほしい!」という内容をまとめたものです。同じように悩んでいる受験生の参考になれば幸いです。

★家庭教師のご相談はお気軽にどうぞ。無料体験授業も行っています。
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