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薬学部を留年しないで進級・卒業する方法5選:定期試験を乗り越えろ

★成績優秀者限定の就活|薬学生プレミア

今回の記事では、薬学部での留年問題を取り扱います。

 

まずは本記事の結論

  • 薬学部のストレート進級率(卒業率)は68%
  • 国試も含めたストレート合格率は約60%(大学によってバラツキあり)
  • 定期試験が難しいため、留年率が高い
  • 留年しないためには、試験の準備・過去問入手・チーム制・強い意志が大事

 

木元 貴祥
木元 貴祥
2024年4月から薬学部に入学の方にも是非知っておいていただきたい内容です。

 

以前、日経DIでも特集されていましたが、全国の薬学部(特に私立大)では「入学者数」と、留年経験のない「卒業者数」にかなり開きがあります!!

【参考】日経DI:薬剤師国試、出願者数の公表で私大の実態明らかに(2015/5/25)

 

もちろん大学によるのですが、全国の薬学部入学者で、留年しないで卒業し、かつ国家試験も一発クリアできている学生(ストレート合格)は10人中5〜6人程度なんです。

 

ではその数字の根拠や、留年しないための方法論について解説していきます!

 

薬学部の進級率(卒業率)・留年率・ストレート合格率は?

まずは、気になる薬学部の進級率(卒業率)・留年率・ストレート合格率の数値のまとめです。

薬学部における各項目 全国平均(3か年平均)
①進級率(卒業率) 68%
②留年率 32%
③ストレート合格率(入学~薬剤師国家試験の合格) 60%

【出典】文部科学省|大学における医療人の養成(医学・歯学・薬学・看護学等)>薬学教育薬学部の6年制課程における大学(学部)別の修学状況等(2023年度)

 

木元 貴祥
木元 貴祥
続いて、それぞれの根拠について解説していきます。

 

進級率(卒業率):65~70%

ストレート進級率(卒業率)については、文部科学省が実施した「薬学部の6年制課程における大学(学部)別の修学状況等」が参考になります。

 

本資料における2023年度の標準修業年限での卒業率(3か年平均)は「68%」というデータでした。

毎年変動はあるものの、概ね65~70%の範囲に収まります。

薬学部の6年制課程における大学(学部)別の修学状況等:標準修業年限での卒業率(3か年平均)

文部科学省|大学における医療人の養成(医学・歯学・薬学・看護学等)>薬学教育薬学部の6年制課程における大学(学部)別の修学状況等(2023年度)

 

留年率:30~35%

先ほどの「進級率(卒業率)=68%」から逆算すると、留年率は「32%」といえます。

 

その他、根拠となる資料として、文部科学省が学部毎に毎年公開している「最低在学年限超過学生数」という統計がありますが、これを見ると留年者の数が分かります。

最低在学年限超過学生数≒留年者数

 

木元 貴祥
木元 貴祥
2012年以降の6年制薬学部の留年者数(男女合計)は以下のような変遷です。
年度 留年者数
(最低在学年限超過学生数)
2013年 2,979人
2014年 3,810人
2015年 4,181人
2016年 4,144人
2017年 3,810人
2018年 3,765人
2019年 3,530人
2020年 3,553人
2021年 3,636人
2022年 3,276人
2023年 3,375人

※出典:【政府統計ポータルサイト:e-Stat】最低在学年限超過学生数>学校調査票(大学・大学院)>11 学部別 最低在学年限超過学生数

 

年間約3,500~4,000人近い人数が留年していることが分かりますね。

 

全国の薬学部の入学者数がおおよそ12,000~13,000人(2024年の定員は11,316人)ですので、留年率は約「30~35%」程という計算です。

 

木元 貴祥
木元 貴祥
先ほどの「留年率=32%」と近い数値になりましたね。

 

結構な人数が留年していると思いませんか?これが今の薬学部の留年率の現状です。

 

ストレート合格率(入学~薬剤師国家試験の合格):55~60%

ストレート合格率とは、入学から卒業までストレートで進学し、さらに薬剤師国家試験を一発で合格する割合のことです。こちらも「薬学部の6年制課程における大学(学部)別の修学状況等」が参考になります。

 

本資料における2023年度の標準修業年限での国家試験合格率(3か年平均)は「60%」というデータでした。

こちらも毎年変動はあるものの、概ね55~60%の範囲に収まります。

薬学部の6年制課程における大学(学部)別の修学状況等:標準修業年限での国家試験合格率(3か年平均)

文部科学省|大学における医療人の養成(医学・歯学・薬学・看護学等)>薬学教育薬学部の6年制課程における大学(学部)別の修学状況等(2023年度)

 

上記のデータを裏付けるものとして、2019年5月に厚生労働省が公表した「薬剤師の需給予測に関する研究報告書」の中でもこのような記述がありました。

平成30年に実施した第103 回薬剤師国家試験では、平成24 年に入学した学生のうち、国家試験に合格した者は6,651 人であり(文部科学省「平成30 年度の入学試験・6 年制学科生の修学状況」より)、6 年間で卒業して薬剤師国家試験に合格できるのは6割に満たない状況である。

この理由としては、6 年間で卒業できる学生が少なく、留年したり卒業できなかったりする学生が多く見受けられること、大学では国家試験対策に偏重したカリキュラムになっているが、臨床実践能力を問う問題が近年増加している国家試験には対応できず、合格レベルに達していない学生がいること等に起因している可能性があると考えられる。

【出典】薬剤師の需給動向の予測および薬剤師の専門性確保に必要な研修内容等に関する研究

 

木元 貴祥
木元 貴祥
一度も留年せずにストレートで薬剤師国家試験に合格できるのは6割もいないのです。

 

もちろん、国公立・私立等、大学によってもかなーーーーーりバラツキがあります。

 

例えば、上記厚労省資料の根拠となった文部科学省の修学状況調査によると、一度も留年無く国家試験も合格する「ストレート合格率」の私立大学のトップは明治薬科大学(79.0%)、次いで慶應義塾大学(77.7%)でした。

一方、私立大学の最下位は日本薬科大学の18.8%という結果です・・・。あなたの大学はどうですか??

【出典】文部科学省薬学部における修学状況等2023(令和5)度調査結果

 

ではなぜ薬学部の留年率が高いのか、解説していきます。

 

薬学部の留年率が高い理由:定期試験が高難度

まず、留年してしまう原因の一つとして、

根本的に「大学の定期試験が難しい」という現実があります。

 

普通に授業を受けて、高校の定期試験と同じように直前に準備を…としていると、本当に通りません。

 

木元 貴祥
木元 貴祥
なぜもっと簡単な定期試験にして通してくれないのでしょうか?

 

もしも、薬学部を卒業すること・薬剤師国家試験に合格することが簡単であったとしたら…?それは良いことだと言えるのでしょうか?

 

  • 「大学を卒業することは難しい」
  • 「国家試験に合格することが大変な試練である」

これらの試練を乗り越えた薬剤師であるから、患者さんは安心して調剤を任せられるのだと、私は考えています。

 

現場の患者さんからの日々の質問には、難しいこと、分からないことがたくさんあります。

書籍、医師・製薬会社への問い合わせ、文献…あらゆる手段を使って、納得できる回答を用意してあげるのが薬剤師の本業ではないでしょうか。

 

実際、私の母校である大阪薬科大学のシラバスにも「薬剤師として求められる基本的な資質」として以下が掲げられています。

(薬剤師としての心構え)
薬の専門家として、豊かな人間性と生命の尊厳について深い認識をもち、薬剤師の義務及び法令を遵守するとともに、人の命と健康な生活を守る使命感、責任感及び倫理観を有する。

(患者・生活者本位の視点)
患者の人権を尊重し、患者及びその家族の秘密を守り、常に患者・生活者の立場に立って、これらの人々の安全と利益を最優先する。

(コミュニケーション能力)
患者・生活者、他職種から情報を適切に収集し、これらの人々に有益な情報を提供するためのコミュニケーション能力を有する。

(チーム医療への参画)
医療機関や地域における医療チームに積極的に参画し、相互の尊重のもとに薬剤師に求められる行動を適切にとる。

(基礎的な科学力)
生体及び環境に対する医薬品・化学物質等の影響を理解するために必要な科学に関する基本的知識・技能・態度を有する。

(薬物療法における実践的能力)
薬物療法を総合的に評価し、安全で有効な医薬品の使用を推進するために、医薬品を供給し、調剤、服薬指導、処方設計の提案等の薬学的管理を実践する能力を有する。

(地域の保健・医療における実践的能力)
地域の保健、医療、福祉、介護及び行政等に参画・連携して、地域における人々の健康増進、公衆衛生の向上に貢献する能力を有する。

(研究能力)
薬学・医療の進歩と改善に資するために、研究を遂行する意欲と問題発見・解決能力を有する。

(自己研鑽)
薬学・医療の進歩に対応するために、医療と医薬品を巡る社会的動向を把握し、生涯にわたり自己研鑽を続ける意欲と態度を有する。

(教育能力)
次世代を担う人材を育成する意欲と態度を有する。

※出典:【大阪医科薬科大学】 教育>薬学部薬学科>シラバス

 

木元 貴祥
木元 貴祥
薬学部卒業までにはこれらの能力を確実に身に付ける必要がありますので、必然的に授業内容・定期試験の難度は高くなりますよね。

 

このように薬学部の定期試験は「難しい」ということを受け入れ、早期から定期試験対策を行いましょう。では定期試験を乗り越える方法5選を解説していきますね。

 

定期試験を乗り越えて留年しない方法5選!

私の実体験と家庭教師として受け持った生徒の経験から、以下の5個の対策を確実に行うことで留年率を大幅に減少させることが可能です!

 

留年しない方法5選

  1. 定期試験の準備は1か月前から行うこと
  2. 過去問を確実に入手すること
  3. 試験対策チームを作ること
  4. 留年しない強い意志を持つこと
  5. 最終手段は家庭教師

 

順に詳しく解説していきますね。

 

①定期試験の準備は1か月前から行うこと

大学の授業に出席することは基本としつつ定期試験前の最低1か月程度は、「対試験用」に鬼の集中力で勉強する必要があります。

 

この主な理由には以下が挙げられます。

  • 科目数の多さ
  • 各科目の範囲(暗記量)の多さ

 

母校の例で恐縮ですが、6年間の必須科目数は「177単位」でした。(+選択科目も数単位あり)

※出典:【大阪医科薬科大学】 教育>薬学部薬学科>シラバス

 

高校の科目数と比べると雲泥の差ではないでしょうか?

また科目によっては非常に範囲が広く、暗記量も多いですし、暗記だけでなく理解もしなければいけません。(例:有機化学・薬理学、など)

 

もし有機化学を1週間前から勉強開始すると・・・・ほぼ100%落ちます

そのため科目毎の勉強量(暗記量と理解量)を把握し、重点的に注力する科目を洗い出しましょう。暗記量が多く理解も求められる科目は1か月前から勉強を開始する必要がありますよ。

 

木元 貴祥
木元 貴祥
例として以下のようなスケジュールですね。(もちろん大学によって科目の濃淡があります)

薬学部の定期試験対策の期間目安

 

これを1年生の時から試験期間毎に繰り返すことで、3・4年生の頃には重点的にやるべき科目の洗い出し作業がスムーズになっているはずです。こうなれば定期試験の第一段階はクリアと言えるでしょう。

 

②過去問を確実に入手すること:先輩から入手できない場合は?

定期試験の過去問

勉強しようとはいうものの、何を使用して勉強するのか?

 

勉強の際に、最も重きを置くもの、それは「定期試験の過去問題」です。

この、定期試験の過去問題は、「部活の先輩」から引き継がれることがほとんどですよね。

 

残念なことですが、「勉強に集中したいから」と部活動に加入せず、結果、過去問題を入手できずに留年してしまうパターンもあるのです。。。

過去問題を使用せずに、定期試験を乗り切ろうとすると、そこそこ優秀で勉強が得意!そんな人でも、留年します。

 

木元 貴祥
木元 貴祥
とはいっても、部活に加入していない場合もありますよね。もし過去問が先輩から入手できない場合はどうすればよいのでしょうか?

 

もしも部活に入っていない、創部したての部活で過去問が揃ってない、ということであれば同級生にお願いしましょう。

 

同級生から過去問題をもらう際は、

コピーさせてくれたら、その問題の解答解説、作るからさ!

という交換条件を出せば、快くOKをもらえるはずです。いわゆる、win-winの関係になります。

 

留年対策の家庭教師をしていると、「同級生からの資料集め」ができていない学生さんが、もっとも多いように思います。

 

また、一度留年すると、周りのメンバーが変わってしまって、余計に声がかけづらくなっているような印象を受けます。

そして、ますますが資料が集まらず2留・3留、と繰り返す・・・。そんな学生さんを何名も見てきました。多いです、本当に。

 

周りに声をかけづらいのも分かる。気が引けてしまうのも分かる。

でも、ここって本ッッッ当に勇気を出さないといけないところなんです。たまにしか話せない人でも、普段全然話していない人にでも、声をかけて「資料を見せてください」と頼んでみよう。

 

もちろん、きっちり御礼はすること!!(ご飯をごちそうする、テストの解答をつくる、なんでも良いんです、心意気!!)

 

③試験対策チームを作ること

ご存知のように、試験科目は有機化学、分析化学、物理化学、分子細胞生物学、放射化学…などなど非常に難解な科目が複数、同時に押し寄せてきます。

これらの試験に、一人で立ち向かうのは、かなり厳しい勝負でしょう。

 

そういう時は、5人以上でチームを作ります。

最初に、「誰が、どの科目を担当するか」を割り振り、1人につき2科目程度でまとめ資料や過去問の解答解説を作成します。

5人でやれば、2週間程で10科目の学習資料が揃います。

 

私は、今現在、薬学生向けの家庭教師も請け負っていますが、この「定期試験はチーム戦」の意識が欠けている学生さんも非常に多い印象です。

先ほどの「過去問集め」に続いて、「チーム作り」も実践できれば大きな武器になります。

薬学部定期試験対策チームのイメージ

 

木元 貴祥
木元 貴祥
余談ですが、学生時代に私たちの学習チームが作った資料が、今も母校大阪薬科大学に残り続け、今では神様プリント、通称「神プリ」と呼ばれているとか呼ばれていないとか(笑)

 

④留年しない強い意志を持つこと:0点を取る勇気も必要

あなたの定期試験の目標は何でしょう?

良い成績をおさめることことが目標の人もいれば、とりあえず進級することが目標の方もいらっしゃるかと思います。

 

とりあえず進級できればいいはずなのに、全科目を中途半端に勉強して、全科目不合格症候群の方が、まれにいらっしゃいます。

 

過去問を見れば、

  • 「本試験で通りそうだな」
  • 「本試験では無理そうだな」
  • 「再試験も無理そうだな、これは学年またいで持ち越すぞ(汗)」

など、おおまかには分かります。

 

中途半端に勉強して全科目55点で留年するのであれば、ひとつは0点だけど、他は全て60点で進級できる方が良いと思いませんか?

 

立場上、あまり推奨してもいけないのですが、「0点を取る勇気」を持つことも大切です。

ただし、大学によっては再試験受験の条件として本試験の足切り(例:本試験15点以上)を設定している場合もありますので要注意!

 

⑤最終手段は家庭教師

家庭教師ではオンラインでも画面越しに分かりやすく解説

四方八方、手を尽くしても、それでも勉強が辛い。そんな時のために、私たちプロ家庭教師がいます。

 

前述もしていますが、1度留年をすると、所属していたグループから外れてしまい、

  • ≪留年 → 孤立 → テスト資料が入手できない → 留年…≫

悪循環に入ってしまう可能性があります。心当たりはありませんか?

 

留年経験者が2回以上留年してしまうのは、本人の「勉強の能力」以上に、環境の変化によるところが大きいのです。

 

「大学生にまでなって、家庭教師を依頼するなんて」と、後ろめたさを感じる生徒さまも少なくありません。

が、それでも、数か月後には「先生にお願いして良かった」とほぼ全ての生徒さま、保護者さまに言って頂いています。

 

「最初から先生に頼んでおけば、一度も留年しなかったのに・・・」とも、良く言われます。

 

一人で悩むには、少々、薬学部のカリキュラムはハードです。本当に辛いときには、抱え込まずにお気軽にご相談ください。

 

具体的な指導内容は以下の記事で解説しています。

薬学部:留年・進級対策の家庭教師指導法!成功率95%の秘訣とは?

続きを見る

 

それでも留年してしまった場合は?

ここまで薬学部の留年対策にについて、さんざん述べてきましたが、それでも残念ながら留年してしまうこともあります。

 

  • 「留年をすると人生終わりだ」
  • 「キャリアの破滅だ」

などと思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

しかし、そんなことは全くありません!!!

 

現在の日本の薬物動態学に大きく貢献された大先生も私立大学の薬学部で留年されています。

私が現場に出て「知識量や患者さんへの対応が凄い!!」と心から感動・尊敬した薬剤師の先生も一留+国家試験浪人をされていました。

 

木元 貴祥
木元 貴祥
どんな人でも、ちょっとしたボタンのかけ違いで留年してしまうことはあります。

大切なのは、得た知識や免許を使い、これからの長い人生で何を成していくかです。

 

ですので留年しても悲観的になる必要はなく、

  • 再度留年しないためにどうすべきか

について考えていきましょう。どのような考え方・習慣を持てば再度留年を繰り返すことなく進級していけるのでしょうか?

 

1人で抱え込まない

一度留年すると、周りのメンバーが進級していた場合にはポツンと孤立してしまうケースが多いんです。

 

すると、日々の授業や実習の大変なところもテスト前の対策も全て1人で抱え込んでしまうことになってしまいます。

その負担は想像を絶し、次第に気力も下がり学校にすら行かなくなってしまう学生さんも見受けられます。

 

ひと学年に、留年生はたくさん出ます。

そして、その留年生の皆はきっと誰もが似た思いをしています。

 

ぜひ、勇気を出して話しかけ、少しずつ輪を広げ、「学校に行きやすい」、「皆で勉強しやすい」環境を作っていきましょう。

 

木元 貴祥
木元 貴祥
話しかけるのは照れ臭いと思います。でも、その一声が今後の人生を劇的に変化させるかもしれません。

 

罪悪感を感じ過ぎない

留年をすることで

  • 「大変なことをしてしまった!」
  • 「両親に申し訳がない!」

等、色々な罪悪感を感じ、趣味を含めて毎日を楽しみきれていない方も多くいらっしゃいます。

 

私も、学生時代であれば、大変に思い悩んだかもしれません。

 

しかし今、親の身になって感じることは、たとえ我が子が薬学部で留年したとしても「早く元気になって、前を向いて歩んでほしい」と思うだろうな、ということです。

 

木元 貴祥
木元 貴祥
仕事柄、留年生の保護者様とお話しする機会がありますが、ただただ我が子が前を向いてくれるように・・・と想う方が、1番多いように感じています。

 

ちょっと勉強に躓こうが、留年しようが、親にとっては可愛い我が子なんです。

少々元気がなくなるのは仕方がないかもしれません。

 

ですが、少しでも早く立ち直り、日々の生活を楽しみ、前を向いて歩んでいくことが、ご家族や自分のためにもなります。

 

ひと通り反省が終われば、楽しむ時は楽しむ頑張る時は頑張ると、メリハリをつけていきましょう。もちろん楽しむだけじゃダメですよ。しっかり勉強にも励みましょう。

 

諦めない

木元 貴祥
木元 貴祥
これは該当する方がいれば、ピリッと気を引き締めて欲しいな、というところです。

 

例えば、「前期」で留年が決定した際に、

もう進級はできないからと、後期の授業に身が入らない…

要は、留年が決まって(or濃厚になって)、緊張の糸が切れてしまう方がいらっしゃいます。

 

前期で留年が決まったといっても、卒業したいと考えるなら、後期の授業もいつかは取る必要がある単位です。

この場合の「後期の単位」を、「今年は、まぁいいや」と一旦諦めてしまうと、次年度の負担が大きくなり、もう一度留年してしまう可能性が高くなってしまいます。

 

例え留年が決まってしまっても、もしくは留年が濃厚でも、その年度で受けられる試験にはできる限り全力で取り組んで落とす単位を最小限にしましょう。

 

そして留年を繰り返さないためにはとにかく力を込めて頑張れる

  • 普通の体力
  • 普通の精神状態

を保つことが大切だと私は考えています。

 

朝起きて学校に行く、授業を受ける・友人と話す等、生活リズムと心の健康を保つことが大切ではないでしょうか。

 

木元 貴祥
木元 貴祥
日々の学習ができているようであれば、気分転換?に単発のアルバイトに出かけるのも良いと思います。 単位の取得は、心身の健康から!

 




薬学部での進級・卒業・国家試験。最後は執念

ファーネットにて木元氏の講義動画撮影の様子

薬学部の進級をかけた正念場では、「まぁ、いいか」が明暗を分けることがあります。

 

今一度、胸に手を当て、自分に問おう、「本当に、やれることは全部やっているのか?」と。

テスト資料は妥協なく収集できているか?調べても分からないところは、先生のところまで質問に行っているか?勉強に使える時間なのにスマホアプリに夢中になっていないか?

 

何が何でも進級するんだ!という強い信念を持ち、石に噛り付いてでもなんとかしてやる!!!…と思っていれば、進級も卒業も、はたまた国家試験も上手くいくものです。

 

薬学部の進級・卒業で悩まれている方は、本当に多いと思います。

 

木元 貴祥
木元 貴祥
日々へこたれることもあるかもしれませんが、学生さん達には何とか踏ん張って、頑張ってもらいたいというのが私の勝手な願いです。

 

もし留年してしまっても、再度留年を繰り返さないために、私は家庭教師としてのお手伝いもしています。

 

具体的な薬学の授業はもちろんですが、例え月に一度でもテストや成績について相談ができる環境があると精神的に落ち着くとおっしゃっている学生さんもいらっしゃいます。

家庭教師も、選択肢の1つとして是非ご検討ください。

薬学部:留年・進級対策の家庭教師指導法!成功率95%の秘訣とは?

続きを見る

 

とにかく、抱え込まずに、色々な方法や考えで、今後を前向きに進んで頂けるようでしたら幸いです。

 

そ し て…

全ての薬学部の生徒さんの助けになりたい!と思い、医薬品の単語帳「薬剤師国家試験のための薬単 試験に出る医薬品暗記帳」と病態の単語帳「薬剤師国家試験のための病単 試験にでる病気まとめ帳」も出版させていただきました。

 

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薬学部:留年・進級対策お役立ちリンク

あなたの勉強法に役立つ記事のリンク集を以下に紹介していますので、もし気になる記事がありましたらお読みいただけると嬉しいです。

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他 【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。 今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。 お問い合わせ・家庭教師の依頼

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