「転職に興味があるけれど、希望の転職先に行けるかが不安」
「どうすれば失敗せずに転職ができるのかを知りたい!」
今の仕事環境を変えたいと思うものの、転職に対して不安を感じていませんか?
どうせならば今よりも良い条件で働きたいと誰もが思うものです。

この記事では、薬剤師の転職に関するアンケート調査を紹介しながら、転職で失敗しないためのポイントを解説していきます!
転職を後悔した人は意外と多い!半数以上の薬剤師が失敗を経験!
実際に「転職に失敗した!」と感じている薬剤師はどれぐらいいるのでしょうか?
薬キャリが実施した『薬剤師の転職実態調査Vol.8 転職失敗編』によると、なんと転職した薬剤師の53.1%が「転職を後悔した経験がある」と回答していました。
半数以上の薬剤師が、転職前と転職後のギャップに悩んでいるということですね…!
年代別に見てみると、「転職を後悔した経験がある」と答えた割合は、以下の通りです。
転職を後悔した経験がある割合
- 20~30歳代:36.4%
- 40~50歳代:60%
- 60歳代以上:53%
20~30歳代は36.4%であるのに対し、40~50歳代は60%と、40歳代以降で割合が増えていることがわかります。
40歳代以降になると、自分の希望する条件がどんどん狭くなるので、ミスマッチを引き起こす可能性が高いと考えられます。

薬剤師が転職に失敗したと感じた理由
続いて、薬剤師が転職後に不満を感じた点を、頻度が多い順に紹介します。
同様のアンケートをInstagram(n=332)で行ったところ、理由の頻度は以下の通りでした。
1位:職場の人間関係が悪い
最も後悔したという声が多かったのは、職場の人間関係です。
前述の薬キャリのアンケートでも、「上司・経営層との人間関係」に悩む薬剤師が多いという結果でした。
薬局や病院、調剤併設型ドラッグストアは、調剤室という限られた空間で仕事をしなければなりません。
一緒に過ごす同僚や上司との人間関係が悪いと、大きなストレスに繋がります。そこに業務の忙しさが加わると、ギスギスした雰囲気が形成されやすくなります。
Instagramのアンケートでも人間関係で後悔したという自由コメントがいくつも寄せられました。

そのため、多くの薬剤師が入社した後に実態を知り、ギャップに悩んでいると考えられます。
2位:昇給が無い、昇給率が低い
2番目に多い失敗理由は、転職後の金銭面での待遇です。
転職前には毎年昇給があると聞かされていたにもかかわらず、実際には昇給を見送られるなどの意見がありました。
求人情報を見れば転職後の年収はわかりますが、その後の昇給率まで考えて転職を決める人は少ないものです。
中には、入社時の給与は前職より高いにも関わらず、その後の昇給率が低く、思うように年収が伸びないと後悔する薬剤師もいます。
自分と同年代の中途採用者の昇給・昇進がどのようになっているかは見落としやすいポイントです。
自分のキャリアプランを考えたうえで、入社前にきちんと確認しておくべきでしょう。
3位:勤務時間が長すぎる、休憩がない
勤務時間は求人票に記載されていますが、実態と異なっていることが稀にあります。
就業規則には1時間の休憩が規定されているにも関わらず、激務のため実際には休憩を返上して働いてたり、残業が『月10時間程度』と記載があっても、繁忙期には長時間の残業をせざるを得ないという意見がありました。

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薬局薬剤師のサービス残業の実態を暴露!原因と5つの改善方法とは?
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中には、勤務時間外の勉強会が多く、帰宅時間が遅いという声も。
勤務の実態は店舗によって大きく異なります。実際の拘束時間は何時間程度なのか、事前の確認は重要です。
4位:スキルアップのサポートが少ない
転職を後悔した理由として、スキルアップのサポートが少ないことも挙げられています。
「専門・認定薬剤師の取得をサポートする制度が無い」、「勉強会や社内研修等の機会が少ない」などです。
未経験の職種や、これまでと取り扱う薬の科目が異なる転職先に勤める場合は、特にスキルアップの機会が重要になります。
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認定薬剤師取得までの費用は?制度概要・メリットと申請までの手順を解説
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転職後の仕事内容に不安がある人は、入社後の研修制度が整っていて、直属の上司・同僚に質問をしやすい環境を選ぶと、入社後のミスマッチを避けることができるでしょう。
転職に失敗しないためのポイント4つ
ここからは、実際に転職活動が始まった後にできることを4つ紹介します。
余談ですが、転職には体力とエネルギーを非常に消費します…。

情報収集はしっかりと!
薬剤師が転職を後悔する理由は、『人間関係』『昇給』など、外部からは把握しにくい要因がほとんどです。
気になる点は事前に必ず確認しておきましょう。
目標は、自分がその転職先で働く姿を鮮明にイメージできるようになることです。
そのために、転職先の情報を、なるべく具体的な数字とともに集めておくことが重要。
例えば、以下のような情報を集めておくとよいでしょう。
転職先の情報収集
- 年収
- 賞与
- 年間休日日数
- 月あたり平均残業時間(残業請求の単位)
- 門前の病院、クリニックの専門
- 離職率
- 店舗の加算状況
まずは会社のホームページに載っている求人情報を見てみましょう。離職率は、四季報などで調べることが可能です。
加算については、自分が勤務したい地域の、厚生局のホームページから調べることができます。ぜひ、気になる店舗は調査しておきましょう。
例:関東信越厚生局|保険医療機関・保険薬局の施設基準の届出受理状況及び保険外併用療養費医療機関一覧
店舗の加算状況が分かれば、忙しさやその薬局の設備状況を知る手掛かりになります。
情報収集の際、インターネットの口コミを参考にするのも一つの手です。
しかし、現在の状況を反映していない可能性や、会社に対し否定的な人間が書いた可能性を考慮しなければなりません。口コミサイトを見る際は、必ず他社と比較をしましょう。
転職エージェントを使用する場合、その店舗の人間関係なんかも第三者の目から評価することができます。特に人間関係に不安があるなら、転職エージェントの担当者に念入りに確認してみましょう!
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薬剤師の転職サイト3選を選ぶなら?|評判とエージェントの質を比較
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また、転職活動を進めて様々な薬剤師の求人を目にするうちに、当初の転職の目的を忘れてしまうことがあります。
初めは職場の人間関係を改善したくて転職活動を始めたはずが、給与や待遇の良さが気になってしまう。給与を重視して転職先を決めたら、転職先でも人間関係に悩む…ということが無いようにしたいですね。
情報収集と同時に、転職先に求める条件をリスト化し、そこに優先順位をつけてみましょう。もしも自分が何を重視すべきかわからないときは、現在の仕事を振り返ってみるのがおススメです。
普段の業務の中で違和感を感じた点や、どうしても許せない点、もっと自分がやりたいことなどをメモしておくと、自分のニーズを明確にする助けになりますよ!
不明点は店舗見学などで把握しよう!
一番確実な情報の集め方は、自分で見学に行くことです。
「転職先として検討しているので、一度店舗に見学に行かせていただけませんか?」などと問い合わせをしてみましょう。
自分で見学の日程調整をするのが不安な方もいると思います。そんな時は、転職エージェントの担当者に頼むことで、見学の日程を組んでもらうことができます。

面接では直接聞きにくい内容は、店舗見学にいった際に確認するチャンスです。以下のようなポイントをチェックしておきましょう。
見学時のチェックポイント
- 薬剤師数
- 事務員数
- 有給の取りやすさ
- 残業時間
- 会社の方針、風通しのよさ
- 職場の雰囲気
- 昇給率 など
実際に店舗で勤務する先輩たちの姿を見ることで、自分がその店舗で働く姿を具体的にイメージできるはずです。
就活や転職で病院や薬局に見学に行くことがあると思いますが、実際に職場の雰囲気を見て少しでも違和感を感じたら…そこの職場は合わない可能性が高いです。薬局長さんがいい人でも他のスタッフさんの対応が悪かったら中に入って働いたら大変です…なので見学は積極的に!おすすめです!
— まいすりーん (@MSTR2019) August 31, 2021
面接時に自分の希望する働き方を確認しておこう!
面接は、自分の働き方と職場の方針をすり合わせる最大のチャンスです。
自分の働き方と、会社の方針が合っているかどうかを確認しておきましょう。
店舗見学で分からなかった点に加え、転勤の有無や昇給・昇進の可能性など、詳しい雇用条件については必ず確認を!

・「どんな人材を求めていて、どんな活躍を期待しているのか」
・「今いちばん社内で活躍し、評価されている人物はどんな人か」
・「自分と同じ中途採用された人物で、活躍している人はどんな人か」
自分が活躍できる可能性を確かめておくと、実際に転職した後の働き方が明確になります。
この転職先なら充実して働けそうだ!とリアルに感じられるよう、様々な角度で情報を収集しましょう。
最後は納得のいく決断にこだわる!
転職には常に想定外がつきものだと心得ておきましょう。
どれだけ綿密な情報収集をしても、転職後に初めて知ることは必ずあります。
そんな中で、転職に対する後悔を減らすには自分で『納得のいく決断』をすることです。
転職を焦るあまりよく考えずに入社を決めてしまったり、妥協してしまったりと、あとから考えたら自分に合わない転職先だったというのは非常に悲しいですよね…。
自分が決断した転職先であれば、たとえ入社後にトラブルや苦労があったとしても後悔は少ないはずです。
自分が求める条件の優先順位をよく考えて、最後には思い切って納得できる転職先を選びましょう。
後述の薬剤師トップエージェントなら、あなたの希望・要望に必ず応える転職が可能です。
これまで、3か月以内の早期退職者はゼロを継続しているので、ミスマッチを起こさないことを信条とされています!
転職に失敗したくないなら薬剤師トップエージェントに相談
転職活動中の情報収集は、一人で行うのは非常に難しいものです。

ぜひ、一人で頑張ろうとせず、上手に転職エージェントを活用しましょう。転職エージェントは掲載の職場に足を運び、現地での様子や働く環境、人間関係などの情報を収集しています。
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知りたいことは、気軽にエージェントに相談することがおススメです。その際、自分が転職で一番どの点を重視しているのかをエージェントに伝えておくと、より自分に合った転職先を紹介してもらえることでしょう。
最もおススメできる転職エージェントは『薬剤師トップエージェント』。
薬剤師トップエージェントでは、今の勤務状況について丁寧にヒアリングし、その人にあった転職先をご紹介してくれます。もし、現職の方が適していると判断した場合、現職のステイも提案してくれますよ。
転職の押し売りや、希望に合わない条件を提案されることはありません!まずは一度気軽に相談をしてみてください。
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参考書籍・文献
- 薬キャリ|薬剤師の転職実態調査Vol.8 転職失敗編
- マイナビ薬剤師|薬剤師の転職失敗例と失敗しないために確認すべき8つのポイント
- 「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」 北野唯我著 ダイヤモンド社