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問1 大脳辺縁系に分類されないのはどれか。
①古皮質
②旧皮質
③新皮質
正解は③でした!
【解説】
大脳皮質は新皮質、古皮質、旧皮質に分類され、古皮質と旧皮質を合わせて大脳辺縁系と呼ぶ。
大脳辺縁系は系統発生的に古い皮質であり、海馬や扁桃核などがあり、本能や情動を統合制御する場所である。
問2 大脳の新皮質において運動の中枢となる運動野はどれか。
①前頭葉
②側頭葉
③後頭葉
正解は①でした!
【解説】
運動野は随意運動や不随意運動の中枢であり、前頭葉に存在する。
この部位が抑制を受けると顔や手、足などが意思通りに動かなくなる。
問3 感覚性言語中枢であるウェルニッケ野が存在する部位はどこか。
①頭頂葉
②前頭葉
③側頭葉
正解は③でした!
【解説】
ウェルニッケ野は側頭葉に存在する。
ウェルニッケ野は、聴覚を介して認識された情報を蓄え、これを理解する領域であるため、この領域に障害がおこると言語の認知が難しくなり、会話が成立しない。
問4 運動性言語中枢であるブローカー野が存在する部位はどこか。
①前頭葉
②頭頂葉
③後頭葉
正解は①でした!
【解説】
ブローカー野は前頭葉に存在する。
ブローカー野は、声を言葉として発することに関係しており、1つ1つの単語を流暢な話へと組み立てる領域である。
そのため、この領域が障害を受けると話したい内容は理解できていても言葉としてそれを発するのが難しくなる。
問5 記憶の形成に関与している海馬や扁桃核が存在する部位はどこか。
①大脳基底核
②大脳辺縁系
③大脳新皮質
正解は②でした!
【解説】
海馬や扁桃核は大脳辺縁系に存在しており、記憶や本能的行動(食欲、性欲等)、情動的行動(快感、不快感、怒り、不安、恐れ等)を制御している。
問6 大脳基底核のうちレンズ核に含まれないのはどれか。
①尾状核
②被殻
③淡蒼球
正解は①でした!
【解説】
被殻と淡蒼球を合わせてレンズ核とよび、尾状核と被殻を合わせて線条体とよぶ。
このレンズ核や尾状核からなる大脳基底核は、錐体外路の中継核として不随意運動を制御する上で重要な役割を担っている。
問7 体温調節中枢があるのはどこか。
①視床
②視床下部
③延髄
正解は②でした!
【解説】
視床下部は多くの神経核から構成され、自律神経系の調節や下垂体機能の調節、体温調節などを制御している。
内因性発熱物質により前視床下部から産生されるプロスタグランジンE2(PGE2)は、体温調節中枢に作用することで、体温のセットポイントが上昇する。
問8 脳幹に分類されないのはどれか。
①中脳
②橋
③脊髄
正解は③でした!
【解説】
脳幹は、中脳、橋、延髄からなる。
脳幹は脳と脊髄が連結する部位であり、脳と体の電気信号を伝える経路である。
問9 呼息中枢と吸息中枢があり、呼吸リズムの形成に関与しているのはどこか。
①中脳
②橋
③延髄
正解は③でした!
【解説】
延髄の網様体には、肺胞内に空気を取り入れる吸息中枢と、肺胞内の空気を外に出す呼息中枢があり呼吸のリズムを調節している。
また、上部の橋には呼吸調節中枢があり、延髄の吸息中枢にインパルスを送って吸息を中断させている。
問10 大脳皮質の活動を亢進させ、意識水準を高める系があるのはどこか。
①脳幹
②間脳
③延髄
正解は①でした!
【解説】
大脳皮質の活動を亢進させ、意識水準を高める上行性脳幹網様体賦活系は文字通り脳幹に存在する。
脳幹網様体は、覚醒と睡眠に重要な系である。
問11 脊髄に関する記述のうち、誤っているのはどれか。
①灰白質には神経細胞体が集まっている。
②白質には神経線維が集まっている。
③灰白質の側角には運動神経の細胞体がある。
正解は③でした!
【解説】
灰白質の側角には自律神経節前線維の細胞体があり、自律神経が発している。
運動神経の細胞体が存在するのは灰白質の前角である。
問12 求心性神経に分類されるものはどれか。
①運動神経
②知覚神経
③交感神経
正解は②でした!
【解説】
神経には、末梢からの刺激を中枢へ伝える求心性神経と、中枢からの命令を効果器へ伝える遠心性神経がある。
求心性の神経には知覚神経があり、遠心性神経には運動神経、交感神経、副交感神経などがある。
問13 第Ⅲ脳神経に分類されるものはどれか。
①動眼神経
②舌咽神経
③迷走神経
正解は①でした!
【解説】
①正。動眼神経は第Ⅲ脳神経に分類される。
②誤。舌咽神経は第Ⅸ脳神経に分類される。
③誤。迷走神経は第Ⅹ脳神経に分類される。
問14 交感神経の特徴として正しいものはどれか。
①節前線維は主に胸髄や腰髄から発している。
②神経節は効果器の近く、又は効果器の中にある。
③シナプス比は1:1である。
正解は①でした!
【解説】
①正。交感神経の節前線維は脊髄(胸髄、腰髄)から発しており、副交感神経の節前線維は脳幹や脊髄(仙髄)から発している。
②誤。副交感神経の記述である。交感神経の神経節は効果器より遠く、脊髄に近い位置にある。
③誤。副交感神経の記述である。交感神経のシナプス比は1:20~30と多い。
問15 体性神経系に関する記述のうち、正しいのはどれか。
①運動神経よりも自律神経の方が伝導速度は速い。
②神経筋接合部における伝達物質は、アセチルコリンである。
③体性神経系は、平滑筋、心筋、腺などの効果器を支配する。
正解は②でした!
【解説】
①誤。運動神経は自律神経より太く、伝導速度も速い。
②正。記述の通りである。
③誤。体制神経系は、運動神経と知覚神経に分類される。不随意筋である平滑筋、心筋、腺などの効果器を支配する末梢神経系は自律神経系である。
問16 自律神経支配に関する記述のうち、正しいのはどれか。
①多くの器官では、交感神経と副交感神経は互いに拮抗する。
②自律神経支配の様式は、すべての器官において同一である。
③自律神経は意思の支配により興奮し、意図的に機能を調節することが出来る。
正解は①でした!
【解説】
①正。多くの器官は交感神経と副交感神経の二重支配を受けている。両神経の効果が互いに拮抗的に作用する(拮抗二重支配)。
②誤。自律神経支配の様式は、支配をうける器官によって異なる。
③誤。自律神経は不随意神経である。随意神経は運動神経である。
問17 ニューロンに関する記述のうち、正しいのはどれか。
①ニューロンは、軸索と樹状突起のみからなる。
②神経線維はすべて、軸索が髄鞘で覆われている有髄神経である。
③軸索の末端は、多数の顆粒を含む神経終末をなす。
正解は③でした!
【解説】
①誤。ニューロンは、細胞体、樹状突起、軸索からなる。
②誤。髄鞘が存在しない無髄神経も存在する。
③正。興奮が神経終末に伝達すると、Ca2+チャネルが開口し、多数の顆粒を含むシナプス小胞より神経伝達物質の放出が起こる。
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