★成績優秀者限定の就活|薬学生プレミア
問1 主要組織適合遺伝子複合体(MHC)に関する記述のうち、正しいものはどれか。
①MHCクラスⅡ分子は、CD8と結合できる。
②MHCの産物は、自己と非自己の識別に関与する。
③MHCクラスⅡ分子は、細胞内で産生される抗原ペプチドを表出する。
正解は②でした!
【解説】
①誤。MHCクラスⅡ分子は、CD4と結合する。
②正。MHCの産物は自己を決定する分子で、T細胞により認識される。
③誤。MHCクラスⅡ分子は外来抗原由来のペプチドを表出する。
問2 MHCクラスⅡ分子を発現している細胞はどれか。
①樹状細胞
②好中球
③キラーT細胞
正解は①でした!
【解説】
MHCクラスⅡ分子は樹状細胞やマクロファージ、B細胞などの抗原提示細胞で発現している。
問3 MHCクラスⅡ分子に関する記述のうち、正しいものはどれか。
①β2ミクログロブリンが存在する。
②ヘルパーT細胞に認識される。
③細胞内で産生される抗原ペプチドを表出する。
正解は②でした!
【解説】
①誤。β2ミクログロブリンは、MHCクラスⅠ分子に存在する。
②正。MHCクラスⅡ分子はCD4陽性のヘルパーT細胞に認識される。
③誤。MHCクラスⅠ分子の記述である。
問4 ヒトの抗体及びその遺伝子に関する記述のうち、誤っているのはどれか。
①定常部は、重鎖(H鎖)及び軽鎖(L鎖)に存在する。
②H鎖の可変部は、V、D及びJの3つの遺伝子断片によってコードされる。
③L鎖の可変部の種類は、V遺伝子の数とほぼ等しい。
正解は③でした!
【解説】
L鎖可変部の種類はV遺伝子の数より多くなる。
これは、L鎖可変部の遺伝子がV遺伝子群とJ遺伝子群からなり、それぞれから1つずつが選ばれて活性化遺伝子がつくられるため。
問5 遅延型アレルギーと呼ばれるアレルギーの型はどれか。
①Ⅱ型アレルギー
②Ⅲ型アレルギー
③Ⅳ型アレルギー
正解は③でした!
【解説】
Ⅳ型アレルギーは抗原とそれに特異的なT細胞との反応(細胞性免疫)によるもので、抗体は関与しない。
代表的な疾患は、接触性皮膚炎、移植片対宿主反応、ウイルス感染による発心などである。
問6 肥満細胞や好塩基球からのヒスタミン遊離によっておこるアレルギーはどれか。
①Ⅰ型アレルギー
②Ⅱ型アレルギー
③Ⅲ型アレルギー
正解は①でした!
【解説】
Ⅰ型アレルギーは、肥満細胞や好塩基球のIgEに対するレセプターに結合したIgEと抗原の反応であり、ヒスタミンやセロトニン、プロスタグランジンなどの化学伝達物質(ケミカルメディエーター)が放出され細胞傷害を起こす。
問7 Ⅲ型アレルギーに関する記述のうち、正しいのはどれか。
①免疫複合体の沈着による組織や血管の障害により起こる。
②溶血性貧血や重症筋無力症が代表例である。
③遅延型アレルギーに分類される。
正解は①でした!
【解説】
Ⅲ型アレルギーは、IgGやIgMクラスの抗体が関与するもので、免疫複合体の沈着による細胞傷害によっておこるアレルギーである。
問8 全身性エリテマトーデスは何型アレルギーに分類されるか。
①Ⅰ型アレルギー
②Ⅱ型アレルギー
③Ⅲ型アレルギー
正解は③でした!
【解説】
全身性エリテマトーデス(SLE)は、女性に好発する膠原病。多臓器障害を伴う慢性の炎症疾患である。
DNAに対する自己抗体が出現し、それが組織に沈着することによりアレルギー反応が起こる。
問9 炎症反応に関する記述のうち、正しいのはどれか。
①炎症の五大兆候とは、発赤、熱感、腫脹、疼痛、機能障害である。
②ヒスタミンは、血管透過性を抑制することで、炎症を起こす。
③マクロファージや好中球は炎症反応に関与しない。
正解は①でした!
【解説】
①正。
②誤。ヒスタミンは、血管透過性を亢進させることで炎症の要因となる。
③誤。マクロファージや好中球は、炎症性サイトカインやリソソーム酵素を放出することで炎症反応を進行させる。
問10 Ⅰ型アレルギーの原因となるIgEを産生する細胞はどれか。
①形質細胞
②肥満細胞
③樹状細胞
正解は①でした!
【解説】
Ⅰ型アレルギーの原因となるIgE抗体やその他種々の抗体を産生する細胞は、B細胞が分化した形質細胞により産生される。
問11 Ⅱ型アレルギーの代表的な疾患はどれか。
①重症筋無力症
②気管支喘息
③急性糸球体腎炎
正解は①でした!
【解説】
Ⅱ型アレルギーは、細胞表層の抗原や組織細胞表面に付着した異物に対する抗体の結合をきっかけとして誘導される組織細胞の傷害である。
重症筋無力症は、神経接合部のシナプス後膜のニコチン性アセチルコリン受容体に対する自己抗体が原因となる自己免疫疾患である。
問12 抗原を放射性同位元素で標識し、抗原抗体複合体の量を測定するのはどれか。
①ラジオイムノアッセイ
②エンザイムイムノアッセイ
③発光イムノアッセイ
正解は①でした!
【解説】
ラジオイムノアッセイとは、放射性同位元素を利用して、微量の抗原の量を測定する方法である。
通常、B/F分離を必要とする。
問13 B/Fの分離が必要な標識法どれか。
①EMIT
②蛍光偏光イムノアッセイ
③ラジオイムノアッセイ
正解は③でした!
【解説】
イムノアッセイでは、標識された抗原は抗体と結合したBound(B)、または抗体と結合していないFree(F)のどちらかとして存在する。
イムノアッセイでは、通常、抗原抗体複合体として存在するB分画を定量するため、BとFを分離する必要がある。
問14 抗原抗体反応を利用した測定法でないのはどれか。
①ラジオイムノアッセイによるホルモンの定量
②ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法によるDNAの検出
③ウエスタンブロット法によるタンパク質の検出
正解は②でした!
【解説】
PCR法は耐熱性DNAポリメラーゼやプライマーを用いて目的とする二本鎖DNAを試験管内で複製する方法であり、抗原抗体反応を利用した測定法ではない。
問15 モノクローナル抗体に関する記述のうち、正しいものはどれか。
①異なる抗原特異性をもつ。
②1種類のB細胞から産生される。
③複数のエピトープに結合する。
正解は②でした!
【解説】
モノクローナル抗体は、1つのB細胞から分化した抗体産生細胞のクローンから産生される抗体で、すべて同じ抗原特異性を有する。
また、エピトープ(抗原決定基)は一つである。
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