生物系薬学

生物:免疫を担当する組織・細胞(15問)

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問1 一次リンパ器官はつぎのうちどれか。

①リンパ節

②脾臓

③骨髄

正解は③でした!

【解説】

免疫担当細胞の分化と成熟にかかわる器官を一次リンパ器官といい、骨髄や胸腺がそれにあたる。

また、リンパ節や脾臓は二次リンパ器官に分類され、成熟したリンパ球が集合して免疫応答に備える場所である。

 

問2 T細胞の成熟は次のうちどこで起こるか。

①骨髄

②リンパ節

③胸腺

正解は③でした!

【解説】

リンパ球のうち、T細胞は未熟な段階で胸腺に入り抗原特異性をもつT細胞に成熟する。(胸腺は英語で「Thymus」のため、その頭文字の“T”を用いている)

B細胞は骨髄で抗原特性をもつB細胞に成熟する。

 

問3 抗体産生細胞に分化して体液性免疫に関与する細胞はどれか。

①B細胞

②NK細胞

③T細胞

正解は①でした!

【解説】

B細胞は抗原刺激やサイトカインによる作用によって抗体産生細胞(形質細胞)に分化し、体液性免疫にかかわっている。

 

問4 MHCクラスⅠ分子と抗原の複合体を認識する免疫担当細胞はどれか。

①ヘルパーT細胞

②キラーT細胞

③レギュラトリーT細胞

正解は②でした!

【解説】

キラーT細胞は細胞傷害性T細胞ともいい、ほとんどすべての有核細胞と血小板が発現しているMHCクラスⅠ分子と抗原の複合体を認識する。

キラーT細胞がMHCクラスⅠ分子上に提示された抗原を認識すると、種々の細胞傷害性因子を放出して破壊する。

 

問5 細胞表面に抗原受容体として免疫グロブリンを発現している免疫担当細胞はどれか。

①T細胞

②NK細胞

③B細胞

正解は③でした!

【解説】

B細胞は細胞表面に抗原受容体として免疫グロブリン(BCR)を発現している。

このBCRに結合した抗原を細胞内に取り込み、ヘルパーT細胞に提示する。

 




問6 免疫担当細胞のうち自然免疫を担う細胞はどれか。

①ナチュラルキラー細胞(NK細胞)

②ヘルパーT細胞

③キラーT細胞

正解は①でした!

【解説】

B細胞やT細胞が獲得免疫を担うのに対して、NK細胞は自然免疫を担っている。

NK細胞は、初めて出会ったあるいはMHCクラスⅠ分子が消失している腫瘍細胞やウイルス感染細胞を除去することができる。

 

問7 抗原提示細胞は次のうちどれか。

①マクロファージ

②好中球

③肥満細胞

正解は①でした!

【解説】

抗原提示細胞は、細胞内に取り込んだ抗原を分解、断片化しMHCクラスⅡ分子に結合させ、ヘルパーT細胞に提示する細胞である。

単球・マクロファージ、樹状細胞がそれにあたる。

 

問8 顆粒にヒスタミンやセロトニンが含まれ、Ⅰ型アレルギーに関与する顆粒球はどれか。

①好中球

②好酸球

③好塩基球

正解は③でした!

【解説】

好塩基球は顆粒にヒスタミンやセロトニンを含んでいる。

また、IgEのFc部分に対するレセプターをもちⅠ型アレルギーに関与する。

 

問9 貪食能を有し、単球に由来する細胞はどれか。

①マクロファージ

②形質細胞

③ヘルパーT細胞

正解は①でした!

【解説】

マクロファージは血液中では単球、組織へ移行しマクロファージとなる。

貪食能が強く、貪食した抗原を断片化してヘルパーT細胞に提示する抗原提示細胞である。

 

問10 C3bに対するレセプターを持ち、オプソニン化された異物を効率よく取り込む免疫担当細胞はどれか。

①樹状細胞

②好中球

③好酸球

正解は②でした!

【解説】

好中球はC3bに対するレセプターを持ち、オプソニン化された抗原を効率よく取り込む。

 




問11 肝臓に存在するマクロファージをなんというか。

①破骨細胞

②クッパー細胞

③ランゲルハンス細胞

正解は②でした!

【解説】

クッパー細胞とは、肝臓を構成する微小組織の1つで、類洞に存在するマクロファージの一種である。

また、破骨細胞は骨に存在するマクロファージであり、ランゲルハンス細胞は皮膚に存在する樹状細胞である。

 

問12 主に寄生虫の排除に関与する顆粒球はどれか。

①好中球

②好酸球

③好塩基球

正解は②でした!

【解説】

好酸球はIgEのFc部分に対するレセプターをもち、IgEが媒介するADCC反応により寄生虫の排除に関与している。

 

問13 皮膚でランゲルハンス細胞と呼ばれている免疫担当細胞はどれか。

①マクロファージ

②樹状細胞

③肥満細胞

正解は②でした!

【解説】

ランゲルハンス細胞とは、表皮有棘層に存在する樹状細胞の1つである。

表皮全体の細胞数の2~5%を占めている。

 

問14 抗体依存性細胞性細胞傷害(ADCC)活性を有する免疫担当細胞はどれか。

①ナチュラルキラー(NK)細胞

②T細胞

③B細胞

正解は①でした!

【解説】

ADCCとは、標的細胞の表面抗原に結合した抗体のFc部位がNK細胞やマクロファージ、好中球などのFc受容体に結合することで、抗体依存的に誘導される細胞傷害活性である。

 

問15 MHCクラスⅠ分子が消失している細胞を傷害除去することのできる免疫担当細胞はどれか。

①キラーT細胞

②ヘルパーT細胞

③ナチュラルキラー(NK)細胞

正解は③でした!

【解説】

キラーT細胞は、MHCクラスⅠ分子と抗原の複合体を認識するが、NK細胞はMHCクラスⅠ分子が消失又は表出が低下している腫瘍細胞やウイルス感染細胞を傷害除去することができる。

 

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他 【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。 今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。 お問い合わせ・家庭教師の依頼

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