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問1 初回の免疫により最も早期に分泌される抗体のクラスはどれか。
①IgM
②IgG
③IgE
正解は①でした!
【解説】
抗原刺激による初回の免疫応答一次時免疫応答と呼ぶ。一次免疫応答においてはじめに産生されるのはIgMであり、その後クラススイッチにより遅れてIgGが産生される。
問2 自然免疫に関する記述のうち、正しいものはどれか。
①T細胞やB細胞が免疫の役割を担う。
②同じ抗原に再び出会うと強力な免疫応答が起こる。
③無脊椎動物から脊椎動物まで備わっている免疫機構である。
正解は③でした!
【解説】
自然免疫は好中球やマクロファージなどによる貪食作用やNK細胞による細胞障害などが関与するもので、無脊椎動物から脊椎動物まで備わっている。
T細胞やB細胞が関与する免疫は獲得免疫であり、同じ抗原に再び出会うと強力な応答が起こる獲得免疫が特徴である。
問3 ラクトフェリンに関する記述のうち、誤っているものはどれか。
①母乳や唾液、胆汁などに含まれている。
②鉄を含有するタンパク質である。
③細菌細胞壁のペプチドグリカンを切断する作用をもつ。
正解は③でした!
【解説】
細菌細胞壁のペプチドグリカンを酵素的に切断する作用をもつのはリゾチームである。
リゾチームは涙、鼻汁、唾液、その他粘膜分泌物に含まれる。
問4 貪食作用の強い顆粒球は次のうちどれか。
①好中球
②好塩基球
③好酸球
正解は①でした!
【解説】
顆粒球の中でも好中球は貪食作用が強く、細胞内に取り込んだ微生物を活性酵素により殺傷し、リソソームの酵素を用いて消化する。
好中球は抹消血中の中で最も数の多い白血球である。
問5 Toll様受容体に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
①抗原の識別は、抗体と同様に厳密である。
②マクロファージ、樹状細胞などに存在する。
③Toll様受容体に認識された抗原は、ヘルパーT細胞に対して抗原提示される。
正解は①でした!
【解説】
Toll様受容体は、マクロファージや好中球、樹状細胞などに存在する受容体である。
抗原の識別は抗体のように厳密なものではなく、微生物の表面に存在するペプチドグリカンやリポ多糖などの特徴的なパターンを認識する受容体である。
Toll様受容体を介して刺激を受けた樹状細胞やマクロファージは、抗原をヘルパーT細胞に対して抗原提示する。
問6 細胞性免疫に関する記述のうち、正しいものはどれか。
①主に抗体が関与する免疫機構である。
②主にB細胞が関与する。
③移植臓器の拒絶反応やⅣ型アレルギーが代表例である。
正解は③でした!
【解説】
細胞性免疫はT細胞が関与する免疫機構であり、抗体は関与しない。
抗体が関与する免疫は体液性免疫であり、抗体産生細胞に分化するB細胞が中心となる。
問7 免疫グロブリン(抗体)に関する記述のうち、正しいものはどれか。
①H鎖定常部の違いにより4つのクラスにわけられる。
②抗原刺激を受けたT細胞により産生される。
③抗原と特異的に結合する糖タンパク質である。
正解は③でした!
【解説】
免疫グロブリン(抗体)は、抗原と特異的に結合する糖タンパク質である。抗体は抗原刺激を受けた抗体産生細胞(ナイーブB細胞が抗原刺激をうけ分化した細胞)により産生されるものである。
また、免疫グロブリンはH鎖定常部の違いにより5つのクラス(IgG、IgA、IgM、IgE、IgD)に分類される。
問8 胎盤透過性のある抗体はどれか。
①IgM
②IgE
③IgG
正解は③でした!
【解説】
胎盤透過性のある抗体はIgGである。
母体由来のIgGは、未熟な新生児期・乳児早期の感染防御に重要な役割を担っている。
問9 主に即時型のⅠ型アレルギーに関与する抗体はどれか。
①IgM
②IgD
③IgE
正解は③でした!
【解説】
IgEは肥満細胞や好塩基球に結合し、即時型のⅠ型アレルギーに関与している。
Ⅰ型アレルギーの代表例として、花粉症や気管支喘息、アナフィラキシーなどがある。
問10 涙液や母乳中に分泌型として分泌され感染防御や食物アレルギー防止に関与する抗体はどれか。
①IgE
②IgA
③IgM
正解は②でした!
【解説】
IgAは涙液や唾液、母乳中に分泌型として分泌され呼吸や朝刊粘膜面で感染防御や食物アレルギーの防止などの局所免疫に関与している。
また、母乳を通じ乳児の感染防御にも関与している。
問11 血清中の抗体濃度が最も多いのはどれか。
①IgA
②IgG
③IgE
正解は②でした!
【解説】
正常成人血清中の抗体濃度で最も多いのはIgGであり最も少ないのはIgEである。
問12 ケモカインの一種で好中球を局所に遊走させるインターロイキンはどれか。
①IL-1
②IL-2
③IL-8
正解は③でした!
【解説】
IL-8はマクロファージや血管内皮細胞から産生される炎症性サイトカインで、好中球を局所に遊走させるケモカインの一種である。
問13 主に体液性免疫に関与するヘルパーT細胞はどれか。
①ナイーブヘルパーT細胞
②Ⅰ型ヘルパーT細胞
③Ⅱ型ヘルパーT細胞
正解は③でした!
【解説】
マクロファージや樹状細胞によって抗原提示をうけたナイーブヘルパーT細胞はⅠ型ヘルパーT細胞(Th1)やⅡ型ヘルパーT細胞(Th2)に分化する。
Th2は、体液性免疫に関与するB細胞の増殖と抗体産生細胞に分化させる作用を持つIL-4、IL-5、IL-6などのサイトカインを産生する。
問14 補体に関する記述のうち、正しいものはどれか。
①主に腎臓で産生される。
②ヒトの血液中に存在するタンパク質群である。
③抗原特異性がある。
正解は③でした!
【解説】
補体はヒトの血液中に存在するタンパク質であり、主に肝臓で産生される。
通常は不活性であるが、抗原抗体複合体や細菌細胞壁成分により、個々のタンパク質が連鎖歴に活性化される。
また、抗原特異性を持たないことが抗体との違いである。
問15 主に抗原のオプソニン化(貪食促進作用)に関与する補体はどれか。
①C5a
②C3b
③C4a
正解は②でした!
【解説】
細菌やウイルスなどがマクロファージや好中球に貪食されるのを助けることをオプソニン化と呼ぶ。
マクロファージや好中球の表面にはC3bに対する受容体があり、抗原にC3bが結合していると受容体を用いてその抗原を認識して貪食する。
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