就職活動

薬学部を卒業して田舎(地方)で就職!新卒でも高年収は狙えるのか?

★成績優秀者限定の就活|薬学生プレミア

今回の記事では、薬学部での就職活動で新卒からいきなり「田舎(地方)」で働く場合に、どのようなケースがあるのか?について、お伝えしてまいります。

本記事では就職先を「調剤薬局」もしくは「ドラッグストア」に限定して解説していきます。病院や製薬会社MRなどには当てはまりませんのでご了承ください。

 

基本的に、「都心部の薬剤師」と「田舎の薬剤師」では、田舎の方が高年収で働ける傾向にありますね。この理由は需要と供給の関係です。

都心部への就職希望者が多いため、田舎では薬剤師確保のために、高給を出さざるを得ないんです…。ただし、「地方=絶対に高年収」というわけではなく、偏りもありますのでご注意ください。

都道府県 薬剤師の平均年収
宮崎県 717.7万円
茨城県 637.0万円
東京都 584.8万円
神奈川県 547.0万円
三重県 491.2万円

厚生労働省|令和4年賃金構造基本統計調査

 

また、薬局はビジネスとして考えたときに、薬剤師1人で応需する処方箋枚数が定められているため、「薬局のテナント料」の安い田舎の方が、収益は上げやすくなっています。

 

更に、賃貸マンションなどの家賃も安く、生活費も抑えられるため、田舎でかつ新卒で薬剤師をするなら、

  • 若いうちに奨学金をまとめて返済したい
  • 若いうちからしっかり貯蓄を作っておきたい

こうした目標がある方には、良い選択肢の1つであるように思います。

 

木元 貴祥
それでは、内容に入っていきましょう!

 

そもそも田舎、地方とは?

本記事でいう「田舎・地方」ですが、「屋久島」「石垣島」「八丈島」など、離島を想像されていませんか?それは大きな間違いです!

 

みなさんがお住いの、または出身の都道府県の、「都心部」や「市街地」から、車で30分も進めば、かなり自然豊かになってくる・・・、そんな場所はありませんか?そうした場所でも、十分、「田舎」として条件にこだわった就活が可能ですよ!

 

木元 貴祥
「薬学部」のない都道府県は、それだけで平均年収はやや高めです。

 

田舎の大手薬局?田舎の中小薬局?

しかーし、、、

田舎で働くにあたって、落とし穴もあります!

 

それは、

  • 大手薬局(もしくはドラッグストア)に就職 → 勤務地の希望は「全国可能」で提出 → 田舎へ

  • 最初から田舎の中小薬局に絞って就活 → 田舎へ

では、年収や条件の差が現れるということです!!!

 

まずは大手薬局でのケースを考えてみましょう。

大手薬局で「全国勤務可」として、田舎に配属された場合、想定される年収は470~540万円程です。

 

メリットとしては、「大手ならではの手厚い研修」や「福利厚生」でしょうか。

 

ただ、大手薬局で起こり得るデメリットとして、都道府県を跨ぐ転勤があるという点です。例えば「鹿児島県」に配属になり、仕事や環境に慣れたころに、人員の都合で「長崎県」への異動などは起こりやすいというリスクがあります。

研修・福利厚生を重視し、都道府県を跨いだ転勤・異動が苦でないのであれば、田舎への就職先に大手薬局を選ぶのもありでしょう。

 

木元 貴祥
大手薬局に入社して田舎を希望すれば、ほとんどの場合、希望は通ると思われます。

 

一方、最初から田舎の中小薬局ではどうでしょうか。

初年度の想定年収は500~600万円程です。大手でスタートするよりも、ベースの年収が50~60万円程高いことが多いです。

 

企業ごとで研修内容に大きな差があったり(集合研修の有無など)、同期となる薬学生(薬剤師)が少ないことなどがデメリットです。

また、薬剤師が不足気味のため、一人あたりの業務量が増えてしまう可能性もあります。ただ、裏を返せば、その分、幅広く・濃く色々な経験ができるとも言えます。

 

田舎で展開しているチェーン薬局の場合は、異動となっても同じ県内である場合が多く、引っ越しを伴うほどの異動が生じにくいというのはメリットとなるでしょう。

 

同じように田舎に就職するとしたとしても、大手企業と中小企業では、こうした差が生じます。

この初年度の差を「60万円」とすると、単純計算で5年で300万円の開きになるわけですが、300万円もあれば、奨学金を借りていた場合に、かなりの割合を返済できると思います。

薬学部・薬剤師の奨学金は地獄?1,000万円超なら返済サポートの活用も

続きを見る

 

大手就職のメリットとされている研修ですが、

  • 5年生時に長期間の薬局・病院実習があること
  • 必要な知識は書籍や論文で十分に学習可能であること

などの理由から、「大手薬局による研修」は、固執するほどのものではないと、私は考えます。

 

木元 貴祥
逆に300万円を支払ってでも、大手薬局の研修を受けておきたいのか・・・?そんな視点も持てるとよいかも知れません。

 

就職後に、

  • 患者対応スキルのアップ
  • 管理薬剤師への昇進
  • 勤続年数の長期化
  • 在宅の施設営業

など、薬局の収益アップに貢献できるようになったとき、昇給の交渉が容易なのは、圧倒的に「中小薬局」です。そしてその経験を比較的若手のうちから経験できるのも中小薬局の強みです。

 

また、一度、自身の年収を上げておくと、薬剤師の転職市場には「前職の年収は名刺代わり」「前職の年収よりは好条件を提示」といった風習があるため、今後のキャリアにも有利に作用します。

 

例えば、前職の年収が600万円で在宅の施設営業経験・在宅業務経験があれば、場所によっては年収700~800万円で転職することも可能です。

 

木元 貴祥
田舎で高額年収を提示してくれるところは、「在宅医療(特に施設)」に取り組んでいるところ、もしくは「ドラッグストア」が多いですね。

 

 

ここまでの情報をまとめると、田舎での就職活動には以下ような特徴があるといえます。

 

田舎での就職活動の特徴

  1. 田舎で薬剤師として勤務すると、生活費を抑えたうえで高年収を目指せる
  2. 田舎で薬剤師をするにも、大手薬局に入社して田舎に配属になる道と、最初から田舎の中小薬局で就職活動をする道がある
  3. 条件面では、田舎の中小薬局の方が柔軟に対応してもらえる傾向がある

 

「田舎」での薬剤師を念頭においた就職活動

では、ここからは、大手 or 中小薬局で、行う就職活動に違いはあるのか??についてみていきます!

 

まずは大手から。

 

大手薬局は、とにかくイベント等の露出が多いっ!!

就活サイトであるマイナビファーネット等が開催する、就活フェアにはほぼ参加しています。学内の就職説明会にも大手薬局は参加していますね。

薬学生の就活に大事な心構えなどを解説!失敗しない必勝法もあります。
薬学部の就職活動は楽じゃない!就活必勝法と主な就職先の年収は?

続きを見る

 

それらのイベントで、説明会や選考などの案内があるので、その案内に従って、就職活動を進めましょう。

雑誌広告としてもよく掲載されているので、それらの紙面をみて、直接応募するのも良いでしょう。

 

次に中小薬局。

 

中小薬局の新卒に向けた求人は、露出が少なく、見かけることはなかなかありません…。

中小薬局は参加料を支払ってイベント等に参加しても、採用できる人数がそもそも少なかったり、大手に人を取られてしまったりするので、そうした場で大々的に活動するメリットが少ないんですね。

 

そんな中小薬局ですが、大学の近くや実家の近くの薬局でも、名前を思い出そうとしても少し考えてしまいませんか?

名前を思い出せたとしても、その薬局の働く上での待遇が、他とどのように違いがあるのか?は、全然分からない…となりませんか?(ちなみに、私は学生時代、「調剤薬局の待遇なんて、どこも一緒でしょ!」と思っていました💦)

 

こうした中小の調剤薬局、ドラッグストアの特徴や違いに詳しく、就職活動の支援を得意としているのが、薬学生プレミア薬学生アープなどのエージェントサイトです!

 

通常の就活サイトとの違いや特徴については、以下の記事で解説しています♪

薬学生におすすめの就活サイト&就活支援サイト7選の特徴を紹介

続きを見る

 

https://passmed.co.jp/success/

 

例えば、上記の薬学生アープに登録後、コーディネーターに、

「〇〇県内で、少々都心部から離れていてもいいので、なるべく条件が良い薬局、もしくは奨学金サポートがある薬局を探してほしい」

と伝えてもらえれば、希望に沿った案内をさせて頂いてます。

 

実際に、薬学生アープを利用して奨学金のサポートを受けられた方のエピソードを掲載します。

 

地方の中小薬局だったからこそ、学生の希望・要望に沿った就職が可能となった事例ですね。

奨学金のサポート・支援制度については、別の記事で解説しています。

薬学部・薬剤師の奨学金は地獄?1,000万円超なら返済サポートの活用も

続きを見る

 

その他には、

「全国、どこでもよいので、なるべく年収が高い薬局に就職したい」

こんな希望もウェルカムです。

 

また、居住する都道府県によっては、「住んで働くだけ」で、奨学金の返済をサポートしてくれる地方自治体があるので、そうした話も相談可能ですよ!

 

木元 貴祥
薬学生プレミア・薬学生アープともに、年収600万円での就職実績も複数ございます!

薬学生プレミアの就職事例

 

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます!本記事で伝えたかったことのまとめです。

 

本記事のまとめ

  1. 田舎で薬剤師として勤務すると、生活費を抑えたうえで高年収を目指せる
  2. 田舎で薬剤師をするにも、大手薬局に入社して田舎に配属になる道と、最初から田舎の中小薬局で就職活動をする道がある
  3. 条件面では、田舎の中小薬局の方が柔軟に対応してもらえる傾向がある
  4. 大手薬局への就職活動は、マイナビやファーネットのイベントを利用しよう!
  5. 田舎の中小薬局をターゲットにした就職活動は、薬学生プレミアや薬学生アープを利用しよう!

 

卒業、資格取得まで、精神的にも金銭的にも負担の大きい薬学部。

 

就職・就活に対する想いややり方は人それぞれです。薬剤師は、大手or中小薬局、病院、製薬企業、など様々な選択肢があり、それによって年収や働く条件なども様々です。

 

本記事では、その中でも田舎(地方)の薬局にフォーカスして紹介しました。もし地方での就職をお考えの際には本記事を参考にしていただけると大変嬉しく思います!

 

薬学生プレミアや薬学生アープではそのお手伝いをさせていただいていますので、ぜひお気軽にご利用・ご活用くださいませ。

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他 【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。 今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。 お問い合わせ・家庭教師の依頼

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