法規

法規:医薬品の開発から承認・製造管理と品質管理(12問)

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問1 新医薬品を開発するのにかかる年月として正しいものはどれか。

①1-4年

②5-8年

③9年以上

正解は③でした!

【解説】

一つの新医薬品の開発には、おおむね300~500億円の開発費と、9年から17年の歳月を必要とする。

 

問2 一部の安全性薬理試験において遵守する必要がある基準はどれか。

①GCP

②GLP

③GMP

正解は②でした!

【解説】

安全性薬理試験とは、治療用量及びそれ以上の暴露に関連した被験薬の生理機能に対する潜在的等望ましくない薬理作用を検討する。

生命維持に重要な影響を及ぼす器官系(中枢神経系、心血管系、呼吸器系など)における被験薬の作用を検討する試験はGLP(Good Laboratory Practice)基準に従った実施が求められている。

 

問3 治験の第Ⅱ相試験で対象となる集団はどれか。

①健康成人志願者

②少数の患者

③多数の患者

正解は②でした!

【解説】

第Ⅱ相試験の主要な目的は、被験薬の至適投与量や投与方法を設定することにあり、容量設定試験はこのステージにおいて実施される。

 

問4 同一患者に被験薬を投与し、時期を変えて標準薬を投与する方法はどれか。

①二重盲験試験

②群間比較試験法

③クロスオーバー法

正解は③でした!

【解説】

二重盲験試験は被験者(患者)も医療従事者も被験薬を使用しているか、標準薬を使用しているかがわからない状態での試験である。

群間比較試験法は患者を2群に分け、一方の群には被験薬、もう一方の群には標準薬を投与する方法である。

 

問5 治験審査委員会(IRB)には最低何名以上の委員が必要か。

①3名

②5名

③7名

正解は②でした!

【解説】

治験審査委員会は5名以上の委員からなる必要がある。

委員のうち1名以上は医学、歯学、薬学その他の医療又は臨床試験に関する専門的知識を有するもの以外の者が加えられていること、また実施医療機関と利害関係を有しないものが加えられている必要がある。

 

問6 医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準はどれか。

①GLP

②GCP

③GMP

正解は①でした!

【解説】

GLP(Good Laboratory Practice)は、医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施基準である。

GCP(Good Clinical Practice)は医薬品の臨床試験の実施の基準である。

GMP(Good Manufacturing Practice)は、医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準である。

 

問7 医薬品の治験における一般的な第Ⅰ相試験に関する記述のうち正しいものはどれか。

①多数の患者を対象とする。

②薬物動態を調べる。

③至適用法・用量を決定する。

正解は②でした!

【解説】

多数の患者を対象とするのは第Ⅲ相試験である。

至適用法・用量を決定するのは第Ⅱ相試験に該当する。

 




問8 後発医薬品はその先発医薬品との生物学的同等性が求められている。同じ規格の内容固形製剤において、後発医薬品がその先発医薬品と同一であることが必要なのはどれか。

①製造方法

②有効成分の含量

③添加物の種類

正解は②でした!

【解説】

後発医薬品は同一規格の先発医薬品と有効成分とその含量、投与経路が同じでないといけない。

製造方法や添加物の種類、製品の重量、効能・効果、用法・用量等は先発医薬品と後発医薬品で異なる場合がある。

 

問9 すでに承認されている医薬品について、その時点での治験に基づいて承認の可否を見直す制度はどれか。

①再評価

②使用成績調査

③製造販売後臨床試験

正解は①でした!

【解説】

再評価とは、すでに承認された医薬品についてその時点での医学・薬学等の学問レベルで、有効性、安全性などを再確認することである。

再評価制度は厚生労働大臣が必要に応じて対象医薬品を指定し、実施する。

 

問10 次の記述のうち正しいものはどれか。

①一般医薬品は、再審査を受ける必要はない。

②製造販売後調査の目的で臨床試験が実施される場合は、GCPが適用される。

③新医薬品の再審査期間は、医薬品の種類にかかわらず同一である。

正解は②でした!

【解説】

①誤。承認を受けた一般用医薬品も、新医薬品に該当するのであれば再審査の対象となる。

②正。記述の通り。

③誤。再審査の調査機関は新医薬品の種類によって異なる。

 

問11 GMPの適用を受ける医薬品の製造所に関する記述のうち、正しいのはどれか。

①品質部門は、製造部門から独立していなくてもよい。

②製造に関する記録の保存は製造部門が行う。

③製品の製造所からの出荷の可否は、製造部門が決定しなければならない。

正解は②でした!

【解説】

①誤。品質部門は製造部門から独立している必要がある。

②正。記述の通り。

③誤。出荷の可否は品質部門が決定する。

 

問12 医薬品製造・品質に関する次の記述のうち正しいものはどれか。

①製品の製造所からの出荷の可否は、製造部門が決定しなければならない。

②医薬品の製造業者は、原則として薬剤師を製造管理者として設置しなければならない。

③製品の品質は、温度に対する安定性試験のみで保証できる。

正解は②でした!

【解説】

①誤。品質部門が決定する。

②正。原則として薬剤師を設置しなければならない。

③誤。医薬品の及ぼす光、湿度、pHなどの影響についても検討が必要である。

 

 

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他 【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。 今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。 お問い合わせ・家庭教師の依頼

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