法規

法規:管理薬に関する規制(19問)

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問1 覚せい剤でないものはどれか。

①アンフェタミン

②メタンフェタミン

③セレギリン

正解は③でした!

【解説】

覚せい剤としては、フェニルアミノプロパン(アンフェタミン)及び各その塩類、フェニルメチルアミノプロパン(メタンフェタミン)及び各その塩類が指定されている。

セレギリンは覚せい剤ではなく覚せい剤原料である。

 

問2 次の記述のうち正しいものはどれか。

①家庭麻薬は麻薬に該当しない。

②麻薬管理者の免許は薬剤師でなければ、受けることができない

③麻薬取扱者の免許の有効期間は、免許の比からその日の属する年の翌々年の3月31日までである。

正解は①でした!

【解説】

①正。家庭麻薬は非麻薬である。

②誤。医師、歯科医師、獣医師、薬剤師がなることができる。

③誤。3月31日ではなく12月31日までである。

 

問3 次のうち正しいものはどれか。

①麻薬研究者は、外国から治験薬である麻薬を直接輸入することができる。

②医師は麻薬施用者の免許を受けることなく、治療の目的で麻薬を記載した処方箋を交付することができる。

③麻薬小売業者間において、原則として、麻薬の譲受又は譲り渡しは禁止されている。

正解は③でした!

【解説】

①誤。麻薬の輸入ができるのは、麻薬輸入業者及び自己の疾病の治療目的で携帯輸入する者である。

②誤。麻薬施用者免許が必要である。

③正。

 

問4 麻薬施用者に関する記述のうち誤っているものはどれか。

①麻薬施用者はヘロインを交付することができない。

②麻薬施用者が麻薬処方箋を交付する場合は、医師免許証番号を記載しなければならない。

③麻薬施用者は、患者に証紙で封がされたまま麻薬を交付してはならない。

正解は②でした!

【解説】

①正。ジアセチルモルヒネ(ヘロイン)は原則として何人も施用禁止である。

②誤。原則として患者の住所及び麻薬施用者の免許証番号等が記載されなければならない。

③正。記述の通り。

 

問5 麻薬に関する記述のうち正しいものはどれか。

①麻薬管理者は、麻薬診療施設の開設者が麻薬を譲受又は廃棄した場合には、その品名、数量と年月日を帳簿に記載しなければならない。

②麻薬診療施設の麻薬管理者は、麻薬を麻薬業務所内のカギをかけた場所に貯蔵して保管しなければならない。

③麻薬と向精神薬と一緒に保管することができる。

正解は①でした!

【解説】

①正。

②誤。鍵をかけるだけでは設備としては不十分であり、鍵のかかる堅固な設備内に保管しなければならない。

③誤。麻薬は向精神薬と一緒に保管することができない。麻薬と一緒に保管できるのは覚せい剤である。

 

問6 次の記述のうち正しいものはどれか。

①塩酸メチルエフェドリン散10%は覚せい剤原料に該当する。

②法に定める場合のほか、何人も覚せい剤を所持してはならない。

③覚せい剤研究者であっても、覚せい剤原料研究者の指定を受けていない者は、覚せい剤原料を研究のため所持することはできない。

正解は②でした!

【解説】

①誤。10%以下のエフェドリン、メチルエフェドリンは覚せい剤原料にならない。

②正。

③誤。覚せい剤研究者は覚せい剤及び覚せい剤原料を所持できる。

 

問7 麻薬及び向精神薬取締法で規制される麻薬はどれか。

①オキサゾラム

②メタンフェタミン

③コカイン

正解は③でした!

【解説】

コカインは麻薬である。

オキサゾラムは向精神薬である。

メタンフェタミンは覚せい剤である。

 




問8 麻薬小売業者の免許を受けている薬局における麻薬(ジアセチルモルヒネを除く)の取り扱いのうち、事前に許可を受ける必要があるのはどれか。

①家庭麻薬の廃棄

②麻薬処方箋に基づく調剤

③同一都道府県内の薬局間での譲渡・譲受

正解は③でした!

【解説】

①誤。家庭麻薬は麻薬に該当しない。

②誤。麻薬小売業者の免許を受けている場合は事前に許可を受ける必要はない。

③正。麻薬小売業者は原則、麻薬処方箋を所持する者以外に麻薬を譲り渡してはならない。

 

問9 次の物質の原体のうち、覚せい剤原料として規制されているのはどれか。

①アンフェタミン

②フェニルプロパノールアミン

③無水酢酸

正解は②でした!

【解説】

フェニルプロパノールアミン(50%以下を含有するものを除く。)が、覚せい剤原料として規制されている。

 

問10 調剤のために麻薬を取り扱う薬局に関する記述のうち、正しいのはどれか。

①都道府県知事から麻薬小売業者の免許を取得しなければならない。

②麻薬の譲り受け、保管、交付等の管理を行う薬剤師は、都道府県知事から麻薬管理者の免許を取得しなければならない。

③覚せい剤原料は、麻薬と一緒に保管することができる。

正解は①でした!

【解説】

①正。

②誤。麻薬管理者は、麻薬診療施設で施用され、施用のために交付される麻薬を業務上管理する者である。

③誤。麻薬と一緒に保管できるものは覚せい剤である。

 

問11 オキシコドンは麻薬として規制されている。麻薬に関する規制のうち正しいものはどれか。

①薬局の開設者は特段の申し出がない限り、麻薬小売業者の免許を受けた者とみなされる。

②麻薬小売業者が麻薬処方箋を受け付ける場合は、麻薬施用者の医師免許番号が記載されていることを確認しなければならない。

③麻薬小売業者は、麻薬の滅失等の事故が生じたときは、すみやかに都道府県知事に届け出なければならない。

正解は③でした!

【解説】

①誤。麻薬小売業者の免許は、薬局開設者の申請により与えられる。特段の申し出なく与えられるのは向精神薬小売業者である。

②誤。確認すべきなのは、麻薬施用者の免許証番号と患者の住所である。医師免許番号を記載する義務はない。

③正。麻薬の滅失等の事故の際は都道府県知事に届け出る必要がある。

 

問12 麻薬診療施設における麻薬の管理者に関する記述として、正しいのはどれか。

①麻薬管理者の免許は医師でなければ受けることができない。

②2人以上の麻薬施用者が診療に従事する麻薬診療施設の開設者は、当該麻薬診療施設に麻薬管理者を置けなければならない。

③管理している麻薬を廃棄する際には、廃棄してから30日以内に厚生労働大臣に届け出なければならない。

正解は②でした!

【解説】

①誤。麻薬管理者は医師、歯科医師、獣医師又は薬剤師がなることができる。

②正。記述の通り。

③誤。麻薬の廃棄は原則として、麻薬の品名及び数量並びに廃棄の方法についてあらかじめ都道府県知事に届け出て、当該職員の立ち合いの下で行わなければならない。例外として麻薬処方箋により調剤された麻薬を廃棄した時は30日以内に、その麻薬の品名及び数量その他厚生労働省令で定める事項を都道府県知事に届け出なければならない。

 

問13 メチルフェニデート塩酸塩錠にあてはまり、かつ、トリアゾラム錠にあてはまらないのはどれか。

①卸売業者から譲り受けたときは、品名(販売名)・数量、譲り受けの年月日、譲り受けの相手方の営業所等の名称・住所を記録し、2年間保存しなければならない。

②一定数量以上の盗難、紛失等が生じたときは、速やかに都道府県知事に届け出なければならない。

③保管は、業務に従事する者が実地に盗難防止に必要な注意をしている場合以外はかぎをかけた施設内で行わなければならない。

正解は①でした!

【解説】

メチルフェニデートは第一種向精神薬であるため譲渡・譲受、廃棄に関して帳簿に記録が必要となるが、トリアゾラム錠は第三種向精神薬であり、記録の義務はない。

 

問14 麻薬及び向精神薬取締法に規定する麻薬に該当するのはどれか。

①リゼルギン酸ジエチルアミド

②ペンタゾシン

③セレギリン

正解は①でした!

【解説】

麻薬には、モルヒネ、フェンタニル、リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)及び3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)などがある。

なお、ペンタゾシンは第二種向精神薬、セレギリンは覚醒原料である。

 

問15 毒物劇物営業車が劇物の盗難にあった場合に届け出る先はどこか。

①警察署

②保健所

③都道府県知事

正解は①でした!

【解説】

毒物又は劇物が盗難にあった場合は、直ちに警察署に届け出なければならない。

 




問16 毒物又は劇物の容器に解毒剤の名称を記載しなければならないのはどれか。

①有機塩素系化合物

②有機リン系化合物

③有機水銀系化合物

正解は②でした!

【解説】

解毒剤の名称の記載義務があるのは、有機リン化合物(PAM及び硫酸アトロピン)である。

 

問17 毒物及び劇物取締法において、すべての毒物を販売できるのはどれか。

①一般販売業者

②業務上取扱者

③特定毒物使用者

正解は①でした!

【解説】

毒物又は劇物の一般販売業者は、すべての毒物・劇物を販売できる。

 

問18 あへん法で規定された「けし」とはどれか。

①パパヴェル・ソムニフェルム・エル

②エリスロキシロン・コカ・ラム

③カンナビス・サティバ・エル

正解は①でした!

【解説】

あへん法で規定された「けし」は、パパヴェル・ソムニフェルム・エル、パパヴェル・セティゲルム・ディーシー及びその他のけし属の植物であって、厚生労働大臣が指定する物である。

 

問19 あへんの輸入及び輸出に関する権能があるのはどこか。

①国

②都道府県知事

③麻薬製造業者

正解は①でした!

【解説】

あへんの輸入、輸出、けし耕作者及び甲種研究栽培者からの買い取り並びに、麻薬製造業者及び麻薬研究施設の設置者への売渡の権能は、国に専属している。

 

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他 【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。 今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。 お問い合わせ・家庭教師の依頼

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