★成績優秀者限定の就活|薬学生プレミア
問1 工場などの固定発生源から排出される大気汚染物質として多いものはどれか。
①硫黄酸化物
②窒素酸化物
③一酸化炭素
正解は①でした!
【解説】
工場、事業所、ゴミ焼却施設、発電所などの固定発生源から排出される大気汚染物質は主に硫黄酸化物、ばい煙、粉じんなどがある。
窒素酸化物などは自動車などの移動発生源から主に排出される。
問2 四日市ぜんそくの原因となった環境汚染物質はどれか。
①硫黄酸化物
②窒素酸化物
③一酸化炭素
正解は①でした!
【解説】
硫黄酸化物は石炭や重油などの化石燃料中の硫黄の燃焼などにより、工場・事業所などの固定発生源から排出される。
吸い込むと気管支喘息を引き起こす。
硫黄酸化物の測定方法には溶液伝導率法やトリエタノール・パラロザニリン法を用いる。
問3 窒素酸化物に関する記述のうち正しいものはどれか。
①赤外線吸収法によって測定する。
②メトヘモグロビン血症の原因となる。
③NOとNO2は分別定量することができない。
正解は②でした!
【解説】
①誤。赤外線吸収法ではなくザルツマン法によって生じる桃紫色のアゾ色素を測定する。
②正。
③誤。NOはザルツマン試薬と直接には反応しないのでNOとNO2を分別定量することができる。
問4 一酸化炭素とヘモグロビンの親和性は酸素とヘモグロビンのそれより何倍大きいか。
①約2倍
②約20倍
③約200倍
正解は③でした!
【解説】
酸素よりヘモグロビンとの親和性が高く、可逆的に結合する。
CO-Hbをつくり、Hbの酸素運搬能を阻害して酸素欠乏症を起こし、呼吸麻痺により死に至る。
一酸化炭素は燃料などの不完全燃焼で生成し、移動発生源である自動車の低速走行時やアイドリング時に排出される。
問5 大気汚染に係る環境基準では、浮遊粒子状物質の粒径は何m以下と定義されているか。
①10mm以下
②10μm以下
③10nm以下
正解は②でした!
【解説】
浮遊粒子状物質の測定はろ紙による重量濃度測定法や散乱光法、β線吸収法などがある。
自動車NOx・PM法の施行などにより、近年は緩やかな改善傾向を示している。
問6 液体の浮遊状物質で粒径が0.5~30μmのものは何と呼ばれるか。
①ミスト
②ヒューム
③ダスト
正解は①でした!
【解説】
ミストは霧とも言い、粒径0.5~30μmの液体で代表例には硫酸ミストがある。
ヒュームは粒径0.1~1μmの固体であり、代表例にはカドミウムや鉛のヒュームがある。
ダストは粒径1~150μmの固体で代表例には穀物粉などがある。
問7 光化学オキシダントに関する記述のうち正しいものはどれか。
①測定は溶液伝導率法で行う。
②環境基準達成率は比較的高い。
③代表的な二次汚染物質である。
正解は③でした!
【解説】
①誤。測定は中性ヨウ化カリウム法で行う。
②誤。環境基準達成率は極めて低い。
③正。オゾン、パーオキシアシルナイトレート(PAN)などの光化学反応によって生成され、強い酸化力を有する。
問8 ベンゼンによって引き起こされる代表的な健康被害はどれか。
①頭痛
②造血機能障害
③胆管がん
正解は②でした!
【解説】
ベンゼンは主に自動車のガソリンに含まれており、移動発生源である自動車の排ガス中に存在する。
造血機能障害のほか、肝機能障害や免疫系への影響などを及ぼす。
問9 ダイオキシン類が及ぼす健康影響として知られているものはどれか。
①発がん性や催奇形性
②腎障害
③肝機能障害
正解は①でした!
【解説】
ダイオキシン類は炭素、酸素、水素、塩素が加熱される家庭で非意図的に生成される。
発がん性や催奇形性があり、1999年(平成11年)にダイオキシン類対策特別措置法に基づく環境基準が設定された。
測定は高分解能GC-MS法によって行う。
問10 かつてボイラー暖房パイプの被膜、自動車のブレーキ、建築材などに広く利用され、大気汚染防止法において特定粉じんとして基準値の設定されている物質はどれか。
①非メタン炭化水素
②アスベスト
③一酸化炭素
正解は②でした!
【解説】
アスベストの繊維が肺胞にささると肺胞が肥厚化し破壊され、さらには肺がんや悪性中皮腫を生じる。
大気汚染防止法において、特定粉じんとして事業所の敷地境界における大気中濃度の基準値(10本/L)が設定されている。
問11 冷たく重い空気が斜面に沿って盆地や谷間に流れ込み生じる逆転層はどれか。
①放射性逆転層
②地形性逆転層
③沈降性逆転層
正解は②でした!
【解説】
放射性逆転は夜間の放射冷却によって地表面付近の空気が上空よりも速く冷やされて生じる。
特に冬や晴天の夜間、地上200m以下、風速3m/sec以下で発生しやすい。
また沈降性逆転では高気圧圏内に存在する沈降性の気流によって、空気が沈降し、断熱圧縮により気温が上昇し生じる。
その他にも寒気団が暖気団の下に入り込み生じる前線性逆転層などがある。
問12 大気汚染物質としての硫黄酸化物に関する記述のうち正しいものはどれか。
①一般に植物は硫黄酸化物に対し感受性が低い。
②硫黄酸化物は溶液伝導率法によって測定される。
③二酸化硫黄は硫酸ミストよりも呼吸器への刺激が強い。
正解は②でした!
【解説】
①誤。硫黄酸化物は、植物の葉の変色や枯死を起こしたり、金属類を腐食するなどの被害をもたらす。
②正。
③誤。硫酸ミストの方が呼吸器への刺激が強い。
問13 大気汚染物質に関する記述のうち、誤っているのはどれか。
①VOCとは、揮発性有機化合物のことである。
②サーマルNOxとは、燃料中の窒素成分が燃焼時に酸化されて生じる窒素酸化物のことである。
③PM2.5とはディーゼル排気などに含まれる粒径2.5μm以下の微粒子状物質のことである。
正解は②でした!
【解説】
①正。代表的なものにはトリクロロエチレン、トルエン、ベンゼンなどがある。
②誤。サーマルNOxは高温下で大気中の窒素が酸素と反応して生成するものである。問題文はフューエルNOxの説明であり、これは燃料中に含まれる窒素成分が酸化されて生成するものである。
③正。大気中に浮遊する粒子状物質の中で特に粒径が2.5μmより小さいものをPM2.5という。
問14 光化学オキシダントに関する記述のうち正しいものはどれか。
①主に固定発生源から排出される一次汚染物質であり、酸性雨の原因となる。
②化石燃料の不完全燃焼より発生する。
③炭化水素を含む揮発性有機化合物と窒素酸化物が反応して生成する酸化性物質である。
正解は③でした!
【解説】
①誤。光化学オキシダントは窒素酸化物(NOx)や炭化水素類(HC)が酸素の存在下で太陽光が作用することにより生じる二次的生成物である。
②誤。上記解説参照。
③正。
問15 次のうちアスベストの主な慢性毒性はどれか。
①壊血病
②悪性中皮腫
③骨粗鬆症
正解は②でした!
【解説】
アスベストの主な慢性毒性は肺がんや悪性中皮腫である。
アスベストは酸にもアルカリにも安定で絶縁体や充填剤、断熱材などとして使われていた。
問16 自動車交通量の多い地域における自動車からの排出量が総量削減の対象となっている大気汚染物質はどれか。
①一酸化炭素
②硫黄化合物
③窒素酸化物
正解は③でした!
【解説】
自動車NOx・PM法では窒素酸化物と浮遊粒子状物質を対象として首都圏、大阪・兵庫圏、愛知、三重圏において規制している。
問17 風のない冬季の夜間に大気より地表面が先に冷やされたときに起こる逆転層はどれか。
①沈降性逆転
②接地逆転
③前線性逆転
正解は②でした!
【解説】
冬季の晴れた夜間や風のないときには、急速な熱放射により地表面付近の気温が上層より低くなることがあり、地上200m程度までに形成される逆転層を接地逆転(放射性逆転)という。
問18 無色、無臭、無刺激な気体はどれか。
①オゾン
②一酸化炭素
③二酸化窒素
正解は②でした!
【解説】
一酸化炭素は無色、無臭、無刺激な気体である。
それゆえ空気中に存在していることが分からず、一酸化炭素は酸素とヘモグロビンの結合を強力に阻害するため非常に危険である。
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