★成績優秀者限定の就活|薬学生プレミア
問1 注射剤を混合するときに、配合変化の有無を調べる情報源として、最も適切なのはどれか。
①日本薬局方
②医薬品インタビューフォーム
③医療用医薬品品質情報集
正解は②でした!
【解説】
医薬品インタビューフォームは、添付文書の情報を補完するために当該医薬品の製薬企業が作成及び提供している学術資料である。日本病院薬剤師会が記載要領を策定している。
製品の特徴、安定性、溶解性など添付文書では得られない情報が収載されている。
問2 EBMの実践手順で、【 】に入る適切な語句はどれか。
患者の問題の定式化→情報の収集→【 】→患者への適応
①治療アウトカムの設定
②医療者の臨床経験
③情報の批判的吟味
正解は③でした!
【解説】
EBMは、根拠に基づく医療と訳される。対象患者の病態や副作用発現状況を的確に把握して、その患者にとって最適な治療が何であるかを分析し判断する。
EBMは通常、患者の問題の適正化→情報収集→情報の批判的吟味→情報の患者への適応の手順で行われる。
問3 インターフェロン投与中のC型肝炎の患者に禁忌である薬剤はどれか。
①小柴胡湯
②葛根湯
③ラクツロース
正解は①でした!
【解説】
インターフェロン投与中は間質性肺炎を起こしやすく、小柴胡湯併用時は間質性肺炎の発現が多いため併用禁忌となっている。
問4 三環系抗うつ薬に対して過敏症の既往歴のある患者に使用を避けるのはどれか。
①フェノバルビタール
②カルバマゼピン
③フェニトイン
正解は②でした!
【解説】
カルバマゼピンは三環系抗うつ薬と構造が類似しているため、三環系抗うつ薬に過敏症のある患者には禁忌となっている。
問5 医薬品の使用によって健康被害が生じた場合に、医療従事者が厚生労働大臣に提出するのはどれか。
①インシデント報告書
②プレアボイド報告書
③医薬品安全性情報報告書
正解は③でした!
【解説】
医薬品安全情報報告書とは、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保に関する法律」に基づき、医療関係者が保健衛生上の危害発生の防止のために必要がある認めた場合に報告する報告書である。
問6 三次資料はどれか。
①研究成果論文
②速報誌
③医薬品添付文書
正解は③でした!
【解説】
情報を分野別に評価・加工した専門書や医薬品集、教科書などが三次資料にあたる。
インタビューフォームや医薬品添付文書も含まれる。
問7 厚生労働省の指示により製薬企業が医薬関係者及び国民に対して作成する最も緊急度が高く重要な情報はどれか。
①安全性速報
②緊急安全性情報
③医薬品・医療機器等安全性情報
正解は②でした!
【解説】
①誤。安全性速報(ブルーレター)は、緊急安全性情報よりも緊急性はないものの重要な改訂情報であり、迅速に医療関係者の注意喚起を図る必要があるもの。
②正。緊急安全性情報(イエローレター)は、医薬関係者に対しては原則直接配布である。
③誤。薬事・食品衛生審議会で評価された医薬品副作用症例などをまとめたもので、厚生労働省医薬・生活衛生局が発行。
問8 血栓性血小板減少性紫斑病が起こる可能性があるため、投与開始後2か月間は原則として2週に1回血液検査を行う必要があると添付文書に「警告」として記載されている医薬品はどれか。
①トリアゾラム
②ベンズブロマロン
③チクロピジン塩酸塩
正解は③でした!
【解説】
チクロピジン塩酸塩は血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、無顆粒球症、重篤な肝障害が主に投与後2か月以内に発現し、死亡に至る例も報告されているため、投与開始後2か月間は2週に1回血液検査を行う。
問9 血糖値上昇による糖尿病性ケトアシドーシス及び糖尿病性昏睡について緊急安全性情報が出された医薬品はどれか。
①ベンズブロマロン
②フルタミド
③オランザピン
正解は③でした!
【解説】
統合失調症治療薬のオランザピンやクエチアピンフマル酸塩は、血糖値上昇による糖尿病性ケトアシドーシス及び糖尿病性昏睡について緊急安全性情報が出されている。
問10 血栓症を発現し、死亡に至った症例が国内で報告され、安全性速報が配布された医薬品はどれか。
①デノズマブ
②ドロスピレノン・エチニルエストラジオール
③ラモトリギン
正解は②でした!
【解説】
ドロスピレノン・エチニルエストラジオール(ヤーズ)投与による死亡例が報告されているにも関わらず適切な診断・治療が行われていなかった可能性があったことなどから、厚生労働省は、使用上の注意の改訂を行うとともに、製薬企業に対して安全性速報の配布を行うよう指示をした。
問11 「患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療をうけること」を意味するのはどれか。
①アドヒアランス
②インフォームドコンセント
③クリニカルパス
正解は①でした!
【解説】
①正。アドヒアランスとは、患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その治療をうけることをいう。
②誤。インフォームドコンセントとは、医療を受けるにあたって、適切な説明を行い、医療を受けるものの理解と同意を得ることである。
③誤。クリニカルパスとは、治療の標準化を図るために作成された疾病別の診療スケジュールのことである。
問12 治療によって潰瘍性大腸炎の症状が好転し、6か月安定している。この状態を表す医学用語はどれか。
①完治
②再燃
③寛解
問13 点眼薬の使用方法として正しいのはどれか。
①2種類以上の点眼剤を併用する場合は、点眼の間隔は5分以上あける。
②点眼剤を投与後は、まばたきをして薬剤を眼全体に浸透させる。
③点眼剤と眼軟膏剤を併用する場合は、眼軟膏剤から使用する。
正解は①でした!
【解説】
①正。記述の通りである。
②誤。点眼後は、まばたきをせず閉眼し、涙嚢部を圧迫する。
③誤。眼軟膏剤が点眼剤をはじいてしまうため、点眼剤を先に投与する。
問14 吸入剤であるアドエアディスカスの使用方法や患者への説明に関する記述のうち、正しいのはどれか。
①吸入後は作用を持続させるため、うがいはしない。
②全身性の副作用は心配しなくてよい。
②毎日定期的に使用する薬剤であり、発作止めに用いるものではない。
正解は③でした!
【解説】
①誤。吸入ステロイドの使用後は、口腔カンジダや嗄声の予防のため、うがいをする。
②誤。全身性の副作用は可能性は低いものの注意する必要がある。
③正。アドエアディスカスは、長期作用型β2受容体刺激薬と副腎皮質ステロイドの合材である。
問15 患者の抱える医療上の問題ごとに明確化し、患者の立場で解決していくシステム(略号)はどれか。
①PEM
②POMR
③POS
正解は②でした!
【解説】
問題志向型システム(POS)とは、problem oriented systemの略である。
患者の医療上の問題点に焦点を当て、最善の方法で解決していく一連の作業システムである。
SOAP方式は、POSをうまく機能させるための経過記録の記載方式の1つである。
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