★成績優秀者限定の就活|薬学生プレミア
問1 主感染経路がカテーテル、人工弁などの留置医療器具からの感染である病原体はどれか。
①セラチア菌
②インフルエンザウイルス
③麻しんウイルス
正解は①でした!
【解説】
インフルエンザウイルスは飛沫感染、麻しんウイルスは空気感染によって感染することが知られている。
問2 ウイルス性新興感染症はどれか。
①後天性免疫不全症候群
②マールブルグ熱
③デング熱
正解は①でした!
【解説】
新興感染症とは、およそ1970年以降に新たに発見された感染病原体あるいは、かつては不明であった病原体により、地域的あるいは国際的に公衆衛生上問題となっている新感染症を指す。
後天性免疫不全症候群(AIDS)は1981年に発見された。
AIDSはHIVによって引き起こされるが、詳しくはこちらの記事をご参照。
問3 主な感染経路が経母乳なウイルスはどれか。
①SARSコロナウイルス
②HTLV-1
③エボラウイルス
正解は②でした!
【解説】
SARSコロナウイルスはヒトからヒトへと感染し、主な感染経路は飛沫感染である。
エボラウイルスは血液や体液を介してヒトからヒトへと感染する。
問4 細菌性新興感染症はどれか。
①腸管出血性大腸菌感染症
②口腔カンジダ症
③クリプトスポリジウム症
正解は①でした!
【解説】
腸管出血性大腸菌は汚染された食物などを介して経口感染する。
激しい腹痛を伴い、水様便ののちに血便となる。
口腔カンジダ症は新興感染症ではない。
クリプトスポリジウム症は原虫性新興感染症である。
問5 次のうち再興感染症はどれか。
①結核
②カンピロバクター感染症
③レジオネラ症
正解は①でした!
【解説】
結核は二類感染症で、空気感染する。
2013年には約900万人の新たな結核患者が発生し、約150万人が結核で死亡した。
問6 次のうち再興感染症でないものはどれか。
①結核
②マラリア
③後天性免疫不全症候群
正解は③でした!
【解説】
結核とマラリアは再興感染症であるが後天性免疫不全症候群はウイルス性新興感染症である。
問7 就業制限のある感染症はどれか。
①三類感染症
②四類感染症
③五類感染症
正解は①でした!
【解説】
三類感染症は感染力、罹患した場合の重篤性に基づく総合的な観点から危険性は高くないが、特定の職業への就業によって感染症の集団発症を起こしうる感染症である。
そのため就業制限が設けられている。
問8 三類感染症は診断後いつ届出をすればよいか。
①直ちに
②3日以内
③7日以内
正解は①でした!
【解説】
一類から四類感染症は診断後直ちに最寄りの保健所長を経由して都道府県知事に届け出る必要がある。
また全数把握の五類感染症は原則、診断後7日以内に届け出る必要がある。
問9 主に経胎盤感染するものはどれか。
①成人T細胞白血病
②風しん
③淋病
正解は②でした!
【解説】
成人T細胞白血病は母乳から経口感染する。
淋病は経産道感染する。
風しんウイルスが胎児に感染した場合、先天性風疹症候群を総称される障害を引き起こすことがあるので注意が必要である。
問10 母乳中に分泌型(2量体)として存在している免疫グロブリンはどれか。
①IgE
②IgA
③IgG
正解は②でした!
【解説】
IgAには単量体と2量体が存在し、母乳中に分泌されるIgAは2量体である。
このIgAは乳児の喉や消化管粘膜上での感染防御に役立つ。
問11 経母乳感染する疾患はどれか。
①成人T細胞白血病
②B型肝炎
③淋病
正解は①でした!
【解説】
成人T細胞白血病ウイルスは母乳を介して乳児に感染する。
B型肝炎は産道内の母体血液から感染し、淋病は産道内の微生物が児に移行することで感染する。
問12 報告数の最も多いSTD(性行為感染症)はどれか。
①性器クラミジア感染症
②淋病
③性器カンジダ症
正解は①でした!
【解説】
クラミジアによるSTDはもっとも報告数が多く、男性では尿道炎、女性では子宮頸管炎の原因となる。
問13 尖圭コンジローマを引き起こす病原体はどれか。
①クラミジア・トラコマチス
②ヒトパピローマウイルス
③トリコモナス原虫
正解は②でした!
【解説】
尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルスによって引き起こされ、淡紅色~褐色の乳頭状、鶏冠状またはカリフラワー状の隆起性病変を特徴とする。
問14 感染症法により全数把握対象疾患とされているものはどれか。
①性器クラミジア感染症
②尖圭コンジローマ
③梅毒
正解は③でした!
【解説】
感染症法により全数把握対象疾病としては梅毒、ウイルス性肝炎、後天性免疫不全症候群(AIDS)がある。
STDの定点把握対象疾病としては性器クラミジア感染症、性器ヘルペス感染症、尖圭コンジローマ、淋菌感染症がある。
問15 近年増加傾向にあるSTDはどれか。
①クラミジア
②梅毒
③淋菌
正解は②でした!
【解説】
クラミジアや淋菌感染症は2002年(平成14年)をピークに減少傾向にあるが、梅毒は近年増加傾向にある(平成28年3月時点)。
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