衛生

衛生:保健統計(20問)

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問1 国勢調査が行われる日付はどれか。

①4月1日

②10月1日

③12月31日

正解は②でした!

【解説】

人口静態統計を作成するために、統計法に基づき国が5年ごとの10月1日に行う調査を国勢調査という。

国勢調査には、西暦の末尾が0の年に行われる大規模調査と西暦の末尾が5年の年に行われる簡易調査がある。

 

問2 国勢調査に関する記述のうち正しいものはどれか。

①普段日本に住んでいる人を対象とし外国人は含まない。

②調査対象者は本調査に正確に回答する義務はない。

③第一回の調査は1920年(大正9年)に行われた。

正解は③でした!

【解説】

①誤。普段日本に住んでいる人を対象とし、これには外国人も含まれる。

②誤。調査対象者は正確に回答する義務がある。

③正。

 

問3 日本の人口に関する記述のうち正しいものはどれか。

①現在(2019年)の日本の人口ピラミッドは釣り鐘型となっている。

②日本の人口増減率は上昇傾向にある。

③第二次ベビーブーム以降、出生率は減少傾向にある。

正解は③でした!

【解説】

①誤。現在の日本の人口ピラミッドはつぼ型あるいはひょうたん型となっている。

②誤。日本の人口増減率は第二次ベビーブームをピークとして低下傾向にある。

③正。

 

問4 生産年齢人口はどれか。

①15~64歳

②20~65歳

③20~60歳

正解は①でした!

【解説】

年少人口は0~14歳(12.7%)、生産年齢人口は15~64歳(60.6%)、老年人口は65歳以上(26.7%)である。

 

問5 老年人口指数を表す式として正しいものはどれか。

①老年人口/年少人口×100

②老年人口/生産年齢人口×100

③老年人口/総人口×100

正解は②でした!

【解説】

①は老年化指数を表す式である。

③は老年人口割合を表す式である。

 

問6 次の記述のうち高齢化の原因とならないのはどれか。

①老年人口の増加

②年少人口の減少

③老年化指数の低下

正解は③でした!

【解説】

①と②は高齢化の原因となる。

そのため①と②の比である老年化指数(③)が高齢化の指標となり老年化指数が増加すれば高齢化につながるとされる。

 

問7 保健統計に関する以下の記述のうち正しいものはどれか。

①一定期間内の人口変動を表したものが人口静態統計である。

②国勢調査は調査年の4月1日午前0時に国内に常在するものを対象とする。

③国勢調査対象者は本調査に正確に回答する義務がある。

正解は③でした!

【解説】

①誤。一定期間内の人口変動を表したものが人口動態統計である。

②誤。国勢調査は統計法に基づき5年ごとの10月1日午前0時に国内にいるすべての人を対象として全国一斉に行われる。

③正。

 




問8 人口の将来予測に用いられる指標に関する式のうち誤っているものはどれか。

①出生率=出生数/人口×1000

②人口増減率=自然増減率-社会増減率

③自然増減率=(出生数-死亡数)/人口×1000

正解は②でした!

【解説】

人工増減率=自然増減率+社会増減率で表される。

 

問9 再生産率に関する以下の記述のうち正しいものはどれか。

①WHOでは15-39歳を再生産年齢としている。

②合計特殊出生率、総再生産率、純再生産率の3種類の指標がある。

③総再生産率とは1人の女性が一生の間に産む平均男児数を示したものである。

正解は②でした!

【解説】

①誤。WHOでは再生産年齢を15-49歳としている。

②正。

③誤。総再生産率は1人の女性が一生の間に産む平均女児数である。

 

問10 1人の女性が一生の間に産む平均男児数を表す式はどれか。

①合計特殊出生率-総再生産率

②合計特殊出生率-純再生産率

③合計特殊出生率/2

正解は①でした!

【解説】

合計特殊出生率とは1人の女性が一生の間に産む平均子供(男女)数なので、それから1人の女性が一生の間に産む平均女児数を表す総再生産率を引けば、求める式となる。

男女はそれぞれ1/2の確立で生まれるので③の式も近い値になると考えられるが、正確ではないので不適。

 

問11 死亡統計に関する記述のうち正しいものはどれか。

①1983年頃から人口の高齢化により緩やかではあるが死亡率は減少傾向にある。

②年齢調整死亡率では昭和60年モデル人口を基準人口としている。

③年齢調整死亡率で用いるモデル人口に比べて老年人口が多い地域では、一般に粗死亡率は年齢調整死亡率より小さい。

正解は②でした!

【解説】

①誤。死亡率は減少傾向ではなく増加傾向である。

②正。

③誤。老年人口が多い場合は粗死亡率は年齢調整死亡率より大きくなる。

 

問12 死亡統計に関する以下の記述のうち正しいものはどれか。

①PMI(50歳以上死亡割合)が高ければ健康水準が低いことがわかる。

②PMIは死亡者数と死亡時年齢がわかるだけで算出できる。

③65歳以上死亡割合が高ければ健康水準が低いことが分かる。

正解は②でした!

【解説】

①誤。PMIが高ければ健康水準が高いことが分かる。

②正。死亡者数と死亡時年齢が分かるだけで算出できるので、発展途上国など、人口統計の不確立な国であっても算出できるというメリットがある。

③誤。65歳以上死亡割合が高ければ健康水準が高いといえる。

 

問13 早期新生児は生後何週未満を指すか。

①生後1週未満

②生後4週未満

③生後8週未満

正解は①でした!

【解説】

生後1週未満を早期新生児、生後4週未満を新生児、生後1年未満を乳児という。

 

問14 周産期はいつをさすか。

①妊娠満12週以後+生後1週未満

②妊娠満22週以後+生後1週未満

③妊娠満22週以後+生後4週未満

正解は②でした!

【解説】

周産期死亡率は

  • (妊娠満22週以後の死産数+早期新生児死亡数)/(出生数+妊娠満22週以後の死産数)×1000

で表される。

意外と妊娠満22週と生後1週未満のセットは忘れやすいので注意しよう。

 

問15 死産とは妊娠満何週以後の死児の出産をさすか。

①妊娠満12週以後

②妊娠満15週以後

③妊娠満22週以後

正解は①でした!

【解説】

死産とは妊娠満12週以後の死児の出産を言う。

出産数=出生数+死産数である。

 

問16 人口動態統計に関する記述のうち正しいものはどれか。

①出生数には死産数は含まれない

②0歳平均余命と平均寿命は必ずしも一致しない。

③ある年齢における平均余命は、その年の平均寿命から年齢を差し引くことで求められる。

正解は①でした!

【解説】

①正。出生数に死産数は含まれない。

②誤。0歳平均余命と平均寿命は必ずしも一致しない。

③誤。各年齢の平均余命は生命表から求めるものであり、単純に平均寿命から年齢を差し引いても算出できない。

 

問17 人口動態統計に関する記述のうち正しいものはどれか。

①人口増減率から将来の出生率を予測できる。

②粗死亡率は、年齢構成の影響を受けるため、年齢構成の異なる集団の比較には適していない。

③我が国の最近の総再生産率は1.0以上である。

正解は②でした!

【解説】

①誤。人口増減率とは、自然増減率と社会増減率の和のことであり、人口増減率のみから将来の出生率を予測することはできない。

②正。粗死亡率は、年齢構成の影響を受けるため、健康・医療水準がほぼ同等の集団であっても、高齢者が多い集団では少ない集団より高くなる。

③誤。わが国の最近の総再生産率は1.0以下である。

 




問18 人口統計に関する記述のうち誤っているものはどれか。

①平均寿命が80年の集団では、10歳の人の平均余命は70年である。

②年齢構成の異なる人口集団の死亡率を比較するには、年齢調整死亡率を用いる。

③PMI(50歳以上死亡割合)は、人口や年齢構成がわからなくても算出できるため、国際的に健康水準を測る指標として利用される。

正解は①でした!

【解説】

①誤。10歳平均余命はすでに10歳まで生存した集団を対象としているため、平均寿命が80年の集団においては70年以上ある。平均余命が70年となるのはその集団で10歳までに1人も死亡しない場合のみである。

②正。

③正。PMIは死亡者数と死亡時の年齢がわかれば求めることができるので、国際的な健康水準を測る指標として用いられている。

 

問19 保健統計に関する記述のうち正しいものはどれか。

①国勢調査は毎年1回実施される。

②現在の従属人口指数は、50以下である。

③現在、我が国の老年人口割合は他の先進諸国と似ているが、老年化の進行速度は非常に速い。

正解は③でした!

【解説】

①誤。国勢調査は統計法に基づき5年に一度行われる。

②誤。2015年(平成27年)の従属人口指数は64.9である。

③正。現在の日本は少子高齢化が進み、老年化の進行速度はほかの先進国に比べて非常に速い。

 

問20 保健統計に関する以下の記述のうち正しいものはどれか。

①現在の我が国の老年人口指数は100を超えている。

②従属人口とは、0-14歳と65歳以上の人口の和である。

③実際に就労している15-64歳の人を生産年齢人口という。

正解は②でした!

【解説】

①誤。2015年(平成27年)の老年人口指数は44.0であり100は超えてない

②正。

③誤。15-64歳の人口を生産年齢人口といい、就労の有無は関係ない。

 

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他 【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。 今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。 お問い合わせ・家庭教師の依頼

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