★成績優秀者限定の就活|薬学生プレミア
問1 陽イオン性界面活性剤はどれか。
①ラウリル硫酸ナトリウム
②ラウロマクロゴール
③ベンゼトニウム塩化物
正解は③でした!
【解説】
①誤。ラウリル硫酸ナトリウムはラウリル硫酸とプラスの電荷をもつナトリウムイオンで構成される界面活性剤であり、陰イオン性の界面活性剤である。
②誤。ラウロマクロゴールは非イオン性の界面活性剤であり、親水基が電離しない。
③正。ベンゼトニウム塩化物はベンゼトニウムとマイナスの電荷を持つ塩素イオンで構成されている。そのため、陽イオン性の界面活性剤である。界面活性剤を見分けるポイントは、構成しているイオンをみるとよい。
問2 陰イオン性界面活性剤はどれか。
①ベンザルコニウム塩化物
②ドデシル硫酸ナトリウム
③ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
正解は②でした!
【解説】
①誤。ベンザルコニウム塩化物は、ベンザルコニウムと塩化物イオンで構成される界面活性剤であり、陽イオン性である。
②正。ドデシル硫酸ナトリウムは、ドデシル硫酸とナトリウムイオンで構成される陽イオン性の界面活性剤である。
③誤。ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、非イオン性の界面活性剤である。
問3 両性界面活性剤はどれか。
①レシチン
②デオキシコール酸ナトリウム
③ステアリン酸ナトリウム
正解は①でした!
【解説】
①正。レシチンは分子構造中に、陽と陰の親水基を持つため両性の界面活性剤である。
②誤。デオキシコール酸ナトリウムは、デオキシコール酸とナトリウムイオンで構成される陰イオン性の界面活性剤である。
③誤。ステアリン酸ナトリウムは、ステアリン酸とナトリウムイオンで構成される陰イオン性の界面活性剤である。
問4 曇点をもつ界面活性剤はどれか。
①レシチン
②ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
③ラウリル硫酸ナトリウム
正解は②でした!
【解説】
曇天をもつのは、非イオン正の界面活性剤である。
曇天とは、非イオン性の界面活性剤と水分子との水素結合の切断により、溶解度が急激に低下する温度のことを示す。
問5 イオン性界面活性剤の溶解度が急激に上昇する温度をなんというか。
①クラフト点
②曇点
③臨界点
正解は①でした!
【解説】
イオン性界面活性剤の溶解度が急激に上昇する温度をクラフト点という。
クラフト点では、イオン性界面活性剤のミセルが形成され、溶解度が上昇する。
非イオン性界面活性剤のもつ特徴である、曇天は溶解度が急激に低下する温度なので区別しよう。
問6 コロイド分散系はどれか。
①赤血球浮遊液
②5%ブドウ糖液
③5%ポリソルベート80水溶液
正解は③でした!
【解説】
①誤。赤血球浮遊液は粗大分散系である。1μm以上の粒子径を持ちつため、ろ紙、半透膜を通過することは出来ない。
②誤。5%ブドウ糖液は分子分散系である。1nm以下の粒子径を持ち、ろ紙、半透膜を通過することができる。
③正。コロイド分散系は5%ポリソルベート80水溶液である。1nm〜1μm以下の粒子径で、ろ紙は通過できるが、半透膜は通過することができない。
問7 乳剤を放置した時に起こりうる状態変化として、誤っているものはどれか。
①ケーキング
②クリーミング
③合一
正解は①でした!
【解説】
①誤。ケーキングは懸濁剤を放置した時におこる現象であり、自由沈降により、底部に層を形成する。
②正。クリーミングは乳剤の分散層と分散媒の密度差により、分散液滴が上層または下層に集まる現象である。
③正。合一は乳剤の分散層の液滴が融合し、層を作る現象である。
問8 ブラウン運動を示す分散系はどれか。
①分子分散系
②コロイド分散系
③粗大分散系
正解は②でした!
【解説】
コロイド分散系の粒子運動にはブラウン運動がある。
ブラウン運動は溶液中のコロイド分子と溶液分子が衝突することでおこる運動現象である。
問9 懸濁剤や乳剤に起こる現象として、可逆的なものはどれか。
①ケーキング
②クリーミング
③合一
正解は②でした!
【解説】
クリーミングは振り混ぜることで容易に元の状態にもどるが、ケーキングや合一の状態になると、振り混ぜても元の状態に戻ることができず、不可逆的である。
問10 乳剤に関する記述のうち、正しいものはどれか。
①o/w型の乳剤は電気伝導性が低い
②o/w/o型などの多重乳剤が存在する
③w/o型の乳剤はメチレンブルーで全体が着色される
正解は②でした!
【解説】
①誤。外層が水層であるので、電気伝導性は高い。
②正。o/w/o型やw/o/w型などの多重乳剤が存在する。
③誤。メチレンブルーはo/w型の乳剤の全体を着色する。w/o型はスダンⅢで染色される。
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